Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 9/5夕 西の低空で月と金星が大接近

五島プラネタリウム リーフレット No.243(1977年6月)

2023-07-23 13:31:17 | タイムマシンにお願い

シリーズで紹介している五島プラネタリウムのリーフレットの第8弾は1977年6月配布のものです。

表紙(1ページ目)には、三脚に載せたカメラで数分間露光して撮ったとみられる北天の日周運動の写真を掲載。
地球の自転軸の延長線上にある「天の北極」を中心にほとんどの星は円弧状の軌跡を描いている中で、
画像中央の下寄りにほぼ点像で写っている星があります。それが北の指針となる「北極星」です。

2ページ目には「未来の星空」と題した解説があり、地球の自転軸が首振り運動していること(歳差運動)により、
将来の北極星は今とは別な星になるとの記述があります。天の北極の天空上の位置は約2.6万年で一周しており、
右にその様子が図示されています。この歳差運動が見い出されたのは紀元前だったというのが驚きですねぇ。
実際の投影では1.2万年後の星空を再現し、歳差運動の影響で東京では冬の代表星座である「オリオン座」が
超低空にしか顔を出してくれなくなり、夜空に見える恒星として全天一明るい「シリウス」は南の地平線下に
位置してしまって見えなくなる一方、今は沖縄県まで行かないとお目にかかれない「南十字星」が見えるように
なるとの解説があったと記憶してます。

3ページ目の「6月の星座」の解説では、雲の多い季節のため春の星座で大きいものは全体を確認するのが難しく、
小さい星座なら雲間に姿を見せてくれるとの記述がありますが、冬の星座と違って暗めの星で構成されている
星座が多いので、実際には梅雨の中休みで晴れても都会では形が把握し難いものばかりです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿