2013年のハロウィンの日に発見された彗星が、2年余りの時を経て11月15日太陽に最接近。
その名はカタリナ彗星(C/2013 US10)。地球の軌道面の南から北へ抜けていく軌道を持っていたため
日本からは観測不能でしたが、ようやく見える位置まで北上してきました。
ほうき星パパラッチとしては狙わないわけにいかないので、
土曜日の明け方に伊豆稲取まで出掛けて撮ってきました↓
【11月28日のカタリナ彗星】
キヤノンEOS60Da＋口径18cm写真撮影用反射望遠鏡，ISO1600，F2.8，
総露出時間5分20秒(10秒×32コマ)，中型赤道儀使用，トリミングあり
地球の公転軌道より内側に入り込むということで、肉眼でも見える明るさに達すると
予想されてましたが、今年の夏を過ぎたあたりから光度上昇が鈍くなってしまったようで、
残念ながら期待されたほどの明るさにはなっておらず、イマイチな撮影結果でした。
まぁ、まだ夜明け前の低空にしか見えない上に満月近くの月明かりの影響もあったんで、
撮影条件が悪かったせいもあるとは思いますけどね。一応、2方向に伸びる尾が確認できます。
来週末あたりから撮影条件が徐々に良くなり、彗星自体が地球に近づいてくるので、
もう少しフォトジェニックな対象になっていくとみてます。
ただ太陽からは遠ざかっていくので、もう大化けはしないかなぁ･･･
11月24日現在は 6.1等だとか、もう少し明るくなって肉眼彗星に化けてくれると嬉しいですよねェ。
当初予想では既に4等台に達していたはずですが、まだ6等台前半ということは
2等級ほど暗いってことになるでしょうか。やはり彗星の明るさは水物ですねぇ。
まだ旬を迎えたばかりで、来年の春まで追跡できそうなので、
これからも継続的に撮影していくつもりです。