6日の夜、台風が日本海を進む中、何故か晴れると予報されていた新潟方面へ☆撮りに出掛けました。
目的地到着は21時台で、南天を除けば予報通り晴れ間が広がってました。
すぐに機材をセットアップし、最初に狙ったのはこの天体↓
【スイフト・ゲーレルス彗星 64P】
総露出時間48分(3分×16コマ,彗星の動きに合わせて加算合成)
太陽を廻る楕円軌道を9年半ほどで周回している短周期彗星です。
1889年にアメリカの天文学者L.A.スイフト氏が発見し、長い間行方不明となっていましたが、
1972年にアメリカの別な天文学者T.ゲーレルス氏が再発見して、連名の彗星となったようです。
以降は回帰ごとに順調に観測されていて、今年は11月初旬に太陽最接近を迎えることになってます。
この撮影時の光度は約11等。彗星特有の青緑色のコマが広がってますが、尾は確認できません。
月末ぐらいに最大光度となる見込みですが、このままだと10等台止まりで終わるでしょう。
フォトジェニックな感じでもないので、個人的には再度撮影するかどうか微妙です。
続いて撮影したのは、このペア銀河↓
【NGC185&147】
総露出時間50分(5分×10コマ加算合成)
カシオペヤ座南部に並んでいる2つの矮小楕円銀河です。個人的には初めて撮りました。
有名なアンドロメダ大銀河の伴銀河だそうですが、大銀河からはかなり離れた天域に位置してます。
明るさはどちらも9等級台ですが、写真だと光度差が結構あるような印象を受けます。
視直径はそこそこ大きいものの、ほぼ無構造なので見映えがイマイチですね。
さらにもう一天体狙ったんですが、残念ながら途中から曇られ、最終的にはベタ曇りとなって
コマ数が稼げずに終わったため、結局この夜にちゃんと撮れたのは2天体だけでした。
共通撮影データは次のとおり。
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,F2.8,ISO1600,
中型赤道儀使用,口径25mmガイド鏡にてオートガイド,トリミングあり