かなり間が空いてしまいましたが、GWの釣果についての続編です。
今回はGW中に撮影した4彗星の画像をご紹介。
まず連休初っ端に狙ったのはこの彗星↓
【4月29日の252P/リニア彗星】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
総露出時間36分(3分×12コマ),中型赤道儀使用,八ヶ岳高原にて撮影,
トリミングあり
この彗星を撮るのは約2週間ぶりでした。旬の時期は過ぎ、さすがに衰えましたが、
撮影時の光度は8等台で、まだ双眼鏡で見えました。
今はもう10等程度まで暗くなったようなので、もうすぐ見納めになるかも?
続いてはこちら↓
【5月4日のパンスターズ彗星(C/2014 S2)】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間6分(2分×3コマ),中型赤道儀使用,長野県八ヶ岳高原にて撮影
トリミングあり
こちらは前回の撮影から3ヶ月近く経過しており、暗くて小さい姿になってました。
光度は10等台でしょうか? 暗めな割に、尾が写ってるのが確認できます。
で、撮影日が前後しますが、同名の彗星でこんなのも撮ってました↓
【5月2日のパンスターズ彗星(C/2015 WZ)】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間16分(2分×8コマ),中型赤道儀使用,新潟県十日町市にて撮影
トリミングあり
この彗星は昨年の11月17日に発見された新彗星で、4月半ばに太陽に最接近したばかりです。
小振りの彗星で、太陽へもさほど近づかなかったので、あまり明るくはなりませんでした。
撮影時の光度は12~13等ぐらいかと思います。現在は既に太陽から遠ざかりつつありますが、
地球との距離は縮まってきており、写真ならまだしばらくの間は追跡できそうです。
最後はこちら↓
【5月8日のパンスターズ彗星(C/2013 X1)】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間3分(30秒×6コマ),中型赤道儀使用,長野県湯の丸高原にて撮影
トリミングあり
この彗星を撮影するのは1月2日以来です。一旦、太陽と同じ方向に位置していたため、
観測困難でしたが、4月後半から明け方の東天低くに姿を見せ始めたのでした。
光度は7~8等と思われますが、太陽からはまだ十分に離れていないため、
東の空が白んでくる時間帯で低空にしか見えず、観測条件はよくありません。
写真でも長時間露光ができなかったため、写りがイマイチでした。?
しかしまぁ、数年前までの彗星界はリニアだらけでしたが、今はパンスターズばかり・・・
いずれも新天体発見マシンのようなものですから、アマチュアが望遠鏡を覗いて探すという
昔ながらの捜索方法では太刀打ちできず、人の名が付く彗星もめっきり少なくなりました。
名前だけ見ればどうも個性が無く、かと言って認識符号(C/20XX ○○)で見分けるのも
何か寂しい感じがますね。地球を守る監視のためには仕方ないかな・・・(ん、守れるのか?)