野の花 庭の花

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紫のアザミに似た花を咲かせるアゲラタムにきたヤマトシジミ(昆虫シリーズ 02)

2019年09月01日 10時45分01秒 | 

アゲラタムという言葉はギリシャ語で「年をとらない」ということだ。いつまでも咲く花として花束の飾りによく使われる。原産地では雑草扱いだったが、改良されてアザミに似た花をたくさんつけるようになった。和名のカッコウアザミは、鳥のカッコウではなく、外形の格好がアザミに似ているところからつけられたようだ。写真は花はおまけで、ほかにきれいに咲いているのを無視して、ヤマトシジミが蜜を吸いにきたところを写したものを選んだ。雌のヤマトシジミは機嫌よく羽根をすり合わせていた。

(2019-08 川崎市道端) 

アゲラタム

アゲラタムの基本情報

学名:Ageratum
和名:カッコウアザミ  その他の名前:オオカッコウアザミ
科名 / 属名:キク科 / カッコウアザミ属(アゲラタム属)

特徴
アゲラタムは、さわやかな涼感のある淡いブルーの花色と、ふんわりとしたソフトな質感が魅力の花です。サルビアやマリーゴールドなどとの組み合わせは相性がよく、花壇やコンテナなどでの利用が多いポピュラーな花の一つです。丈夫で花期が長く、分枝して次々と花を咲かせながら、こんもりと大きく茂ります。草丈15cmくらいの矮性種から80cm近い高性種、桃花や白花もあり、花壇後方の植え込みからマッス植えや縁取り、さらに切り花にしてフラワーアレンジにと、幅広く利用されます。アゲラタム属は、熱帯アメリカに40種ほどあり、沖縄などで野生化しているものもあります。栽培されるのは主に、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)とオオカッコウアザミ(A.houstonianum)で、現在は花つきがよく、花がより目立つよう改良されたF1品種(一代雑種)の利用がほとんどです。

基本データ

園芸分類 草花

形態 非耐寒性多年草(一年草扱い) 原産地 熱帯アメリカ

草丈/樹高 15~80cm 開花期 5月~11月

花色 青,ピンク,白 栽培難易度(1~5)

耐寒性 弱い 耐暑性 強い

特性・用途 開花期が長い,初心者でも育てやすい


七変化とも呼ばれる色とりどりのランタナ

2019年09月01日 09時22分20秒 | 

ランタナはまったく作り物のような花。園芸種だとばかり思っていたが、沖縄にいって普通に咲いているのをみて認識を改めた。中南米からの帰化植物らしい。とりどりの色が変化するので、七変化とも呼ばれるというのはアジサイのようだ。

(2019-07 川崎市 道端) 

 

 

ランタナ(Lantana、学名:Lantana camara)はクマツヅラ科の常緑小低木。中南米が原産。観賞用に栽培される。和名はシチヘンゲ(七変化)。鮮やかな色の花をつけ、その色が次第に変化することに由来する。


世界中に帰化植物として定着している。日本では小笠原諸島、沖縄諸島に移入分布している。

特徴
多数の小花からなる散形花序をつける。開花後、時間がたつと次第に花色が変わるため、同一花序でも外側と内側では花色が異なる(内側が新しい)。開花時期がアジサイと重なり葉の形も似ているが、アジサイとは全く別種で全体的に小さく花の色は派手である。

果実は黒い液果で有毒といわれるが、鳥が食べ種子を散布する(種子を噛み砕く可能性の強い哺乳類には有毒だが鳥類には無毒という液果をもつ植物は多い)。茎は断面が四角で細かいとげが密生する。葉は対生し表面がざらついている。暖地では戸外でもよく育ち高さ1.5mほどになる。

世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。

ランタナ属は中南米や南欧原産の約150種の低木または多年草を含む。熱帯・亜熱帯では広く野生化し、オーストラリアや東南アジアではやっかいな雑草として問題になっている。ややツル状に横に這って茂みを作り、茎には細かい逆棘があるため扱いにくい。他方、花には多くのチョウが集まり、見応えがある。

ランタナ属でよく栽培されるものとしては、ランタナの他に、小型で地面を這い赤、紫などの花をつけるコバノランタナ(Lantana montevidensis)、あるいはこれらの雑種がある。