野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

華麗なウメバチソウ、花の中に別の花が存在しているようだ

2019年09月16日 08時26分45秒 | 

三つ峠山の山頂で、その頃ただ一輪咲いていたウメバチソウ。ほかはみんな蕾だった。たしかに梅鉢紋に似ている。しかし本物の花は仮雄しべの構造がとても複雑で、花の中に別の花が存在しているかのようだ。三つ峠山の登山の記憶をかけがえのないものにしてくれる貴重な一輪だった。 

(2019-08 山梨県 富士山麓 )

 

ウメバチソウ(梅鉢草、学名:Parnassia palustris)はウメバチソウ属の多年草。花が梅の花を思わせる。

根出葉は柄があってハート形。高さは10-40cmで、花茎には葉が1枚と花を1個つける。葉は、茎を抱いている。花期は8-10月で2cmほどの白色の花を咲かせる。

北半球に広く見られ、日本では北海道から九州に分布する。山地帯から亜高山帯下部の日の当たりの良い湿った草地に生え、地域によっては水田のあぜにも見られる。

コウメバチソウ
コウメバチソウ(小梅鉢草、学名:Parnassia palustris var. tenuis)は、ウメバチソウの高山型の高山植物。北海道から中部地方以北の高山帯に分布する。

母種のウメバチソウとの違いは、コウメバチソウの仮雄しべが7-11裂するのに対し、ウメバチソウは12-22裂している。

 

梅鉢紋

 


さわさわとした穂が気持ちのよいコスズメガヤ(「雑草」シリーズ02)

2019年09月16日 07時37分20秒 | 

道端に群生していたコスズメガヤ。英語名はなぜかlittle lovegrassと愛らしい名前がついているが、外国でも雑草として扱いに困っているらしい。さわさわとした穂が、風になびいて美しいし、さわっても気持ちがいいのだが。

(2019-09 長野県 富士見市)

 

 

コスズメガヤ(小雀茅)
1年草
ユーラシア原産。本州-沖縄の空き地や路傍に生育し、疎生またはやや群生する。茎は高さ10-35cm、平滑、下部は倒伏する。葉は長さ3-12cm、幅3-5mm、基部に毛がある。葉舌は白色の毛状。葉鞘は無毛、腺点があり、腺点は葉鞘のほか節の下や花序の枝、小梗などにも散在または環状に並ぶ。花序は円錐状、長さ5-10cm、花軸の各節から1個の枝を出し、密に小穂をつける。小穂は線状披針形、長さ5-7mm、幅1.8-2mm、5-12小花からなり、やや紫色を帯びる。第1苞穎は長さ1.2-1.5mm、1脈。第2苞穎は1.5-1.8mm、1脈。果実は広楕円形、褐色、長さ0.5-0.6mm。花期は7-9月。(日本イネ科植物図譜)
学名は、Eragrostis minor
イネ科カゼクサ属
スズメガヤは小穂の幅が2.5mm以上と広い。