野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

紫のシンプルなムクゲ「紫細弁一重」(槿シリーズ20)

2019年09月10日 10時16分03秒 | 

これまで「槿シリーズ」で19品種を紹介してきた。これらは七月に撮影したものだが、今回落穂ひろいとして数種を追加する。九月になってから撮影してきたものである。場所は同じく東京都の神代植物公園。

今回はムクゲ「紫細弁一重」。名前が十分に自己紹介している。底紅の強い紫のシンプルなムクゲだ。

 

 

 

 


五枚の花弁がさらに三裂するカイフウロ

2019年09月10日 08時24分18秒 | 

富士山麓の高原で咲き乱れていたカイフウロ。フウロの仲間はどれも可憐だが、識別に苦労する。これは写真のように、五枚の花弁がさらに三裂する個体が多かったので、四国によくみられるイヨフウロの変種の「カイフウロ」と判定した。

(2019-08 山梨県 富士山麓 )


 

イヨフウロ Geranium shikokianum (フウロソウ科 フウロソウ属)

 広島の比婆山山系、吾妻山で美しい花を咲かせているフウロソウに出会った。花の模様はビッチュウフウロに似た網目状であるが、大きさはより大きく、全体に毛が多く、草原に生育している点でも生態的に異なる。イヨフウロであった。イヨフウロは関東地方以西の本州、四国、九州に分布する多年草。7月から9月にかけ、直径2.5~3cmの紅紫色の美しい花を咲かせる。刈り取り跡などに生育する場合にはこんもりと葉を出して地表面付近で開花するが、潅木の間に生育する場合には茎を伸ばして高さ50cm以上の高さで花を咲かせる。雄しべは10本だが、葯は早期に脱落してしまう(開花してまもなく?)。和名は四国伊予地方のフウロの意味。