せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

殺人願望の定義

2009-02-08 20:18:34 | その他
「オーレンドルフ卿は…法律というものを、ご存知なのかしら」

唐突に開かれた唇から、氷柱ように尖った透明な声が響き渡る。オーレンドルフ卿、と呼ばれるエリクという男はそれに著しく顔を歪めた。彼女は彼女自身が嫌いで、ふとした時にとてつもなく残酷で恐ろしい言葉を吐く。まるで呪いかと勘違いできるほどに恐ろしい、言葉を。しかも彼女がそれを実行してしまいかねないところが一番恐ろしいのだ。
注意深く耳を傾けないようにしながら、小さく肯定の返事をする。できれば彼女にはその先を言って貰いたくは無かったが。

「…じゃあ、例えば」

数秒の間の後、沈黙を可笑しいと思いエリクが彼女の方に視線をやったのが間違いだった。ベルスーズの細く白い腕が、同じように細く白い首を覆っている。やめろ、叫ぼうとして立ち上がった途端に倒れた椅子の音で、ベルスーズは目を大きくして首を傾げた。そんな気は無かったのだろうか、いや―いつかは実行しようとしているに違いない。「可笑しな方ね」ベルスーズの笑い声がエリクの耳についた。

「わたくしが今…子供の私を殺したい―なんて思うのは。殺人願望のうちに、入りますの?」

―――
(悪魔と堕天使)


時間が空くと書けなくなってしまう^q^

元々エリクは港町に住む上流階級を標的にした
殺し屋だったんですが、ゲームでは雇われ中。
ベルスーズとルアル、エリクの三人は多分…
セランクリスか帝都の下町に出てくるの…かな?

ルアルとエリクの仲の悪さは尋常じゃないです。
それはもう日常的に殺しあうくらいに(∑)
まあ、ルアルの再生能力も尋常じゃないんで
何をやっても平気なんですがね。一応は。