感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

ボトルアート・美人画「読書~宵待ち草」

2010-02-20 23:56:03 | 趣味
またまた引き続いて美人画です。

今回も題材は今野由恵さんの美人画ですが、これは結構人気があるようで、何人かの模写をネット上で見つけました。

へそ曲がりな私は、そう言う模写を見ると同じように描きたくはなくなってしまいます。

いつもそうなんですが、題材を元にはしていても全く同じではなく、それは着物の色や柄だったり、顔立ちだったり、あるいは場面だったりとオリジナル感を出しているつもりです。

全く画材や表現方法が違うので、同じにはならないのは当たり前なんですが。

当初、一通り描き終わったところで、空いている背景をどうしようかと考えていた時に、スッと頭に浮かんだのが、
「この女性はどうして読書をしてるのかな?」
と言うことでした。

暫し眺めているうちに、竹久夢二の「宵待ち草」の歌詞が頭に流れてきました。

『待てど 暮らせど 来ぬ人を
 宵待ち草の やるせなさ
 今宵は 月も 出ぬそうな』

この女性は、恋人を待っているのです。
「今夜もあの人は来てくれないのかしら・・・・。」
そんなことを想いながら、長い夜に本を読みながら過ごしているのです。
・・・・今夜もやって来ない恋人が恋しくて、切なくて・・・・・。

そんな物語を思い浮かべなていると、表情に物足りなさを感じて来たのです。
それまでは、普通の微笑みを浮かべた女性でしたが、悲しげな表情に変えました。

眉を少し変え、目元に涙を添えました。

悲しみに満ちた表情ではなく、何となく寂しい中にも諦めも感じるようにしたかったのですが。



本当は、背景に「宵待ち草」の歌詞を書こうと思って試しましたが、あまりにヘタクソな字で、台無しになってしまうのでやめてしまいました。
字の上手い人が羨ましい~~~!



今回も、お気に召したらポチしてね
    ↓
にほんブログ村 美術ブログ 工芸へにほんブログ村  
にほんブログ村 美術ブログ 絵付けへにほんブログ村 

靴紐・・・・。

2010-02-20 11:53:17 | 日記
昨日の男子ファイギアのフリーの演技で、織田選手の靴紐が切れ、演技を途中でストップさせてしまう場面がありました。

なんと言う不運でしょう。

彼は素晴らしいジャンプを跳ぶ選手だけに、これまでの数々のアクシデントを考えると、なんて運が悪いのかと思ってしまいます。

が、今回のことは靴紐は以前から切れていたと言うことですね。
それを敢えて取り替えなかった・・・・。
新しい靴紐にして感覚が変わるのを恐れたからだと。

そこで、昨晩のニュース番組のレポーター松岡修造が、銅メダルに輝いた高橋選手についてのレポートの中で、非常に心に残ることがありました。

松岡さんが試合後に高橋選手にインタビューしていた時、織田選手の切れた靴紐の話になったそうです。

そしたら、高橋選手も
「実はボクの靴紐も切れ掛かっていたんだけど、後1試合は持つだろうと変えなかったんです。もし、演技中に切れたら、その時はそれが運命だと思って。」と告白。

すると、そばにいたコーチが
「それ、私が黙って変えておいたのよ。」と。

この時、初めて高橋選手は自分の靴紐が新しい物に変わっていたことに気づいたそうです。

少しの紐の変化も微妙に意識してしまう繊細な競技。
それを十分わかっていて、高橋選手に気づかれないようにソッと変えておく。

なんと言う気遣いでしょう。
これは女性ならではの気遣いでしょうか?
もう、一人の教え子ではなく、母のような気持ちなのではないでしょうか?

日本人初の男子フィギアのメダルも、高橋選手一人の力ではないんだと、改めて感じたエピソードでした。

きっと、世界の頂点に立とうとする競技者には、このような隠れたエピソードが沢山あるのでしょうね。
そのように、周囲の力も全部が結集した時に、栄冠を掴み取れるのだと痛感しました。

世界の頂点に立つと言うことは、並大抵の覚悟ではできないことなんですね。

これからオリンピックも後半戦です。
まだまだ、ドキドキ・ワクワクできる競技が沢山ありますね。
世界のトップ選手の試合を、十分楽しみましょう!