感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

恐るべし、キム・ヨナ

2010-02-24 18:45:50 | 日記
今日の女子フィギア、真央ちゃんも完璧な演技でホッとしました。

でも、その後のキム・ヨナの点数には驚きました!
素人目にはよくわかりませんが、確かにキム・ヨナの方がスピードがあり、キレもあるような?
そして、何よりあの表情が凄い!

今の採点方法では、キム・ヨナの方が点数が高く出てしまうのは仕方ないですね。
でも、点数の差があれ程つくとも思えなかったんですけど。

キム・ヨナはそれを十分わかっているから、真央ちゃんがどれだけ完璧に滑っても、何ら恐れないのでしょう。

真央ちゃんも、そのことはわかっているはず。
でも、敢えてトリプルアクセルに挑戦する・・・・。
これは、失敗してもいいから、4回転を跳んだ高橋大輔選手に似てます。

キム・ヨナは、随分前から完璧に滑れる内容の演技なので、後はその精度を高めるだけ。決してムリなプログラムには挑戦しません。
一方、真央ちゃんは、年々難しい技や構成に変えているので、それを完成させるので精一杯で、とても表現や精度アップまで到達しなくて。

キム・ヨナの点数を追いかけるために、真央ちゃんは難度の高いジャンプを入れるしかなくて、さらにリスクが高くなっていくのではないでしょうか?

男子フィギアのプルシェンコが一度引退しながら、今回また復活したのは、多分今の採点方法に対する抗議の意味もあるのでは?

ねこのてさんのブログでかつてのプルシェンコの演技を見たんですが、「これぞ王者!」と言う滑りでした。
4回転は勿論、ステップもスピンもそして演技も、見たことのないような完璧な演技です。

真の王者とは、最高難度の技もこなし、更に演技や表現にも優れているスケーターだと思います。
どちらかが優れているのではなく、どちらも兼ね備えていることが必要じゃないですか?

その点から考えると、高橋大輔選手が4回転を完璧に跳んだら、その資格があると思います。

話を女子に戻しますが、真央ちゃんは技は凄いけれど、キム・ヨナよりも表現力が劣っているのは確かです。
今回はそこを随分練習したようですが、今日のキム・ヨナの演技とは比べ物にならないですね。

キム・ヨナのあの妖艶さは、どこから来るのか?
妖艶さだけでなく、したたかさも貫禄も感じます。

あの真央ちゃんの完璧な演技の後で大歓声が上がっている中で、キム・ヨナは「フッ」と笑ったのです。
オリンピックと言う大舞台で、あの余裕の微笑み!
悪く言えばふてぶてしいと言うか・・・。
絶対の自信を感じました。

そして、「私の方が凄いのよ」と言わんばかりのあの演技。
今までにも増した、自信たっぷりの表情で演技して、更に妖艶さを強調していましたね。
歴代最高点をたたき出しても、大して大喜びすることもなく余裕の表情には、小憎らしさまで感じてしまいました。

真央ちゃんにはとてもマネできないでしょう。

同じ年なのに、真央ちゃんのナントあどけない笑顔。
その可愛らしさや純真さが、彼女の魅力でもあるので、その魅力を存分に発揮できるプログラムにしたらどうでしょう?
今回のショートもフリーも荘厳で重いイメージ過ぎるのでは?
もっと明るく、真央ちゃんのジャンプが映えるような弾むようなプログラムの方が合っているんじゃないかな?

今のままでは表現力はキム・ヨナにはとても敵わないし、今の採点方法のままだったら、キム・ヨナの失敗を待つしかないわけです。

もっと、キム・ヨナよりも点数を稼ぐようにするには、技術もさることながら、表現力も養わないといけないし、揺るぎない自信をいつでも持てるような精神力も必要です。

キム・ヨナの凄さは、技術や表現力ではなく、精神力と作戦にあるのだと思います。
スタッフの力も相当なんでしょう。

真央ちゃんも、胸が締め付けられるような恋でもして、女として沢山の経験をすれば表現力も増して、キム・ヨナの上を行けるはずです。

あどけない真央ちゃんも魅力的ですが、ズルさも勝負事には必要なんでしょうね。

何はともあれ、次のフリーの演技ではお互いにベストを尽くして高レベルの戦いを見たいものですね。
歴史に残る好勝負を期待してます!