感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

夫婦の姿

2009-09-07 22:04:19 | 日記
職場で少し仕事の時間が空くと、ネットで暇つぶしをすることがある。

そんな中で、ある二つのブログが目に止まった。

どちらも「夫婦」がテーマ。

一つは、多分かなりの御老人ではないかと思うが、まだパソコンに慣れていない様子で、文章がたどたどしい。

奥さんが病気ですでに意識のない状態で、毎日その介護をされている。

毎日、寝たきりの奥さんの顔にたっぷり化粧水をつけてあげて、体をさすってあげる。

チューブで栄養を流し込まれて、体中湿疹ができたり、苦しそうな奥さんを面倒見ていて、長生きしてもらいたい気持ちは勿論あるが、日々「もう頑張らなくていいんだよ」「もう楽になっていいんだよ」と言う言葉が増える。

たどたどしい文章の中で、長年連れ添った奥さんへのその言葉に、深い愛情を感じて胸が詰まった。


そして、もう一つ。
この方は、1年前にご主人を亡くされた60代の女性。

ご主人が亡くなる前からブログを書かれているらしいが、亡くなって1年経っても益々ご主人を亡くされた寂しさがつのるばかりのようだ。

毎日の普通の生活を書き綴っているようだが、必ずどこかで亡くなったご主人を思っている。

毎日ただただ、日常を書いているだけだが、この方のご主人への思いや寂しさがヒシヒシと伝わって来て切なくなった。


二組の夫婦の姿。
どちらも連れ合いの「死」に直面している。

そんな時に、本当の夫婦の姿が表れるんだろうな。

若い時の情熱にまかせた激しい愛ではなく、長年ずっと連れ添って来たからこそ生まれる静かで深くて強い愛情。
「絆」とでも言うべきか。

相手を求める愛ではなくて、相手に与える愛。

何だか凄いと思った・・・・。

こんな夫婦になれるだろうか?
少なくとも、私は夫にそんな愛情を持てるだろうか?

これから二人きりになり、時間を共有することが多くなることで、育んで行けるといいけれど。


二つのブログとも、詳しいプロフィールもなく、私も仕事中なので一度読んだだけでそれっきりになってしまった。

暇な時にゆっくり過去にさかのぼって読みたいけれど、それも叶わないのが残念でならない。

全く知らない人が書いたブログを読むことで、普段生活しているだけでは知りえない人達の生活や考え方に出会い、私自身様々なことを考える。

世間知らずな脳天気な主婦の私の、人生勉強の場である。