感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

母娘

2009-07-13 21:08:33 | 日記
愛犬の散歩の時に、遊歩道で何回かすれ違う女性の二人連れ。

一人は40歳過ぎくらいの女性で、もう一人は80歳くらいのお婆さん。

多分、お母さんと娘さん。

いつもピッタリ寄り添って、娘さんが半歩前を歩き、二人でしっかり手を繋いでる。

遊歩道の花や木を眺めて、娘さんが何か話してるけど、お母さんの反応はない。
その視線は周りを眺めるでもなく、ただ進行方向をボーっと見つめているだけ。
何の表情もない。

・・・多分、認知症なんだろうな。

それでも、娘さんは穏やかに話しかける。

ただそうして、ゆっくり歩いて私とすれ違って行く。

ナゼ、母娘だと思ったかと言うと、二人の顔がそっくりだから。

あまりジロジロ見つめると悪いので、チラリとしか見ていないけど、それでも、二人が似てるってことがよくわかる。

顔だけでなく、姿勢や体つきまでそっくり。

この二人に会うたび、勝手に色んな想像をしてしまう。

『お母さんは昔苦労して子育てをして来た人で、認知症になった今は、その苦労を知っている娘さんが介護している。
昔は厳しく怖かった母を、今度は娘が愛しく思って毎日介護している。』なんて。

ほんとは全く違うのかもしれないが、あの娘さんの様子や手の繋ぎ方などを見ていると、とても暖かく、愛情深い絆を感じてしまうのだ。

私もあんな風に母と過ごせるといいのだけれど。

私の母も厳しく毅然とした苦労人だ。
今でもまだ、私は母に頭が上がらない。

それでも、今度は私が暖かい気持ちで母の面倒を見られる日が来るといいのだけれど。

うちの母はそんな時でも、「迷惑かけたくないから、私は一人で老人ホームに行く。」と言うんだろうな。
決して、娘には甘えない母。

それとも、もっと年を取ったら違うのかな?


因みに、私達母娘も似ていると言われます。
二人の花嫁姿の顔がソックリだって。