感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

懺悔

2009-07-01 21:00:23 | 日記
ずっと書こうと思っていながら、書けなかったことがある。

昨日の記事で、何人もの人に励ましのコメントをいただいた。
書こうと思っていたことは、昨日の記事にも関係することなので、思い切って書くことにした。


結婚後、次男が生まれて半年で、地元から離れた土地で暮らすことになった。
夫が、会社に言われて再び大学に戻ることになったから。

2歳の長男は比較的成長がオクテで、まだオムツも取れずお喋りも片言、同年代の子供の中に積極的に入って行くことができない大人しい子供だった。

次男は活発だったが、とても神経質で物音がするとすぐに泣いて起きて、私が側にいないとすぐに泣き叫ぶ手のかかる子供だった。

ゆっくり次男を寝かせることが唯一私のホッとできる時間だった。

毎日誰も知らない土地で、二人の手のかかる息子達と一日中一緒で疲れ果てていた。

しかも、夫は研究でいつ帰って来るかわからず、家にいると思えば寝てばかり。
勉強のブランクがある夫には、研究が酷く大変だったのだろう。

夫は会社員でもあったため給料は貰っていたが、最低の賃金しか貰えず、まるで初任給のような金額で一家4人がやって行くには大変だった。
だから、勿論自分に使うお金なんてあるわけがない。

ストレスを解消する買い物なんて持っての他。

丁度世の中はバブル期の真っ只中だったが、私達家族には全くバブルを味わえずに終わってしまった。

お金もなく、疲れ果てて、相談する相手もいなく、私の心はすさんで行った。

ストレスが体中一杯になり、ノイローゼになりそうだった。いや、すでにノイローゼだった。。。

そんな時、どうなるか。

・・・子供達に当たるのだ。

成長の遅い長男、私にくっ付いて離れない次男、何もかもがイラつく原因になった。

さすがに暴力はしなかったが、随分酷い言葉を浴びせたように思う。

子供が泣くと、私も泣き叫びながら怒鳴っていた。
睨みつけたり。

子供には何の罪もないのはわかっていた。

だけど、自分を止めることができなかった。

決して、子供が嫌いなわけじゃない。
それどころか、本当に愛しいと思っていた。

毎日子供のことだけを考えて、ご飯を作り子供の物だけを買って、子供によかれと思って躾をしてきた。

それなのに、自分の思うように子供は育ってくれない。
しかも、たまに会う義母が甘やかし、義母に懐いて離れなかったりすると、何だか子供を取られるようで胸が苦しかった。
そのイライラをまた子供に向けていた。

きっとその頃の私の顔は、般若のようだっただろうな。

今思い出しても、笑っていた自分を思い出せない。
常に眉間に皺を寄せ、怒っている自分しか頭にない。

虐待、一歩手前。
ううん、これも立派な虐待だ。
体に傷は付かなかったかもしれないが、随分心に傷を付けてしまった。

小さい頃優しくしてあげられなかった。
十分甘えさせてあげられなかった。

どんなに辛かっただろう。

何でもっと心に余裕がなかったのか。

悔やまれてならない。

できるなら、あの頃に戻って、子供達をギュッと抱きしめてあげたい。

少し前はそんな気持ちにフタをしていたが、最近凄く私の心を締め付ける。

息子が命を粗末にするようなことや自分を大事にしないようなこと、希望のないようなことを言うと、全てその頃のことが原因じゃないかと思ってしまう。

私が十分愛してあげなかったから、酷い事ばかり言ったから、そんなふうに育ってしまったのではないかって。

私の母がよく言う。
「子供は、母親が思うように育つもんだよ。そうならないのは、思いがまだ足りないからよ。」

だから、息子が私に対して反抗的になると、あの頃のことをグイグイ目の前に突きつけられているようで胸が苦しくなる。

なんと言う酷い母親だったのか!

そして、こんな思いを抱いていることを、誰にも言えなくて、苦しくてたまらない。

ここに書いたからって、私の罪が消えるわけじゃないけれど、誰かに聞いてほしかった。
一度吐き出してしまいたい。

こんなことで私の気持ちが軽くなるわけはないけれど。

もしかしたら、これを読んだ同じような若いお母さんが、何かを感じてくれたら。
少し心に余裕を持って、って伝えられたら。

私のように後で後悔しないように。

そして、息子達への懺悔をここに。。。
酷い母親でゴメンね。


ほんとは、まだこれを公開することを悩んでいるんだけれど・・・・。