法隆寺の百済観音を紹介します。
この仏像は、飛鳥時代の作品で、フランスのルーブル美術館に日本の仏像を代表して展示されたこともある、日本を代表する美しい仏像であると言えます。
210.9cmの長身でお顔が小さい八頭身、横から見ると緩やかなS字型を描いた優美なお姿です。
お顔も穏やかな微笑みを浮かべ、決して厳しい表情ではありません。
まず、その長身に驚きます。
正面から見ると、まるでこちらを見下ろして微笑んでいらっしゃるような気持ちになります。
そして、横にまわると、その優しく優美で緩やかな曲線のお姿に「美しい」と感じずにはいられません。
この仏像は正式名称を「木造観音菩薩立像」と言うだけあって、頭には冠をかぶっています。
出来上がった当初はさぞかし煌びやかな冠であったろうと想像できます。
この作者は不明ですが、この頃の日本においては大変珍しかったであろう、現代のモデル並みのスタイルですから、モデルが気になりますねえ。
作者も不明ですが、伝来も定かでなく、いつ法隆寺に安置されたのか、ナゼ「百済観音」と呼ばれるようになったのか、謎の多い観音様です。
それでも、長い間その優しい微笑みとお姿は変わりなく、そのお姿を見て涙を流す人が多くいるほどの存在感。
自分の作品がこんなにも認められていることに、作者はどう思っているのでしょうか?
本当のことを世に知らせたいでしょうか?
それとも、そんなことよりも、一つの仏像として認められていることを本望だと満足しているでしょうか?
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正面から見ると、まるでこちらを見下ろして微笑んでいらっしゃるような気持ちになります。
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この仏像は正式名称を「木造観音菩薩立像」と言うだけあって、頭には冠をかぶっています。
出来上がった当初はさぞかし煌びやかな冠であったろうと想像できます。
この作者は不明ですが、この頃の日本においては大変珍しかったであろう、現代のモデル並みのスタイルですから、モデルが気になりますねえ。
作者も不明ですが、伝来も定かでなく、いつ法隆寺に安置されたのか、ナゼ「百済観音」と呼ばれるようになったのか、謎の多い観音様です。
それでも、長い間その優しい微笑みとお姿は変わりなく、そのお姿を見て涙を流す人が多くいるほどの存在感。
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