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マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

車の新定義

2010年04月10日 | 車好き話
ちなみに、リバースの猛加速っぷりに定評があるC4は、
エントリーしていませんでした。


一昨日の話ですが、仕事から帰ると
シルシルミシルというバラエティ番組で、
車をバックで走らせると、どれが一番速いか
という面白そうな実験をやっていました。
直線をバックで走って、どれが最高速を出すか
という簡単なルール。
場所は多分、ツインリンクもてぎのオーバルだと思います。

実は何年か前にザッカーか何かで似た様な特集があって、
その時、ムルシエラゴ<インプレッサ<アクセラと
恐らく前を向いて走った場合と逆の結果だった記憶があります。
先に種明かしをしてしまうと、まぁ、当たり前なんですが
リバースとファイナルのギア比が高い車が有利なんです。
バックで走る時のスピードなんて、たかが知れていますから
高性能具合は、あまり関係がありません。
ジムカーナ用のクロスミッションなんて完全に不利ですね。

話はシルシルミシルに戻って、この実験に登場したのは
カローラ
消防車
救急車
フォークリフト
バス
F430(フェラーリ)
・・・総勢10台くらいでしたが、後は忘れました。
で、優勝したのは意外にもフォークリフト・・・


ではなくて、


何とカローラでした。
カローラのギアボックスはCVTなんですが、
(ちなみにトヨタのCVTはアクセルオフの空走感が非常に強いので、嫌いです)
何とCVTがリバースも無段変速になるというのが理由だそうで、
実験では100km/hちょいの記録でしたが、
延々と走らせたら180キロ出てしまうのかもしれません。
とても興味がありますね。
(カローラ乗りの方、試しちゃダメですよ。)

もしかしてリバース最速?・・(今見ると、結構格好良い)

そこで思ったのですが、CVTがリバースでも無段変速としたら
前に走るのと同じなので、後はパワー勝負になります。
という事は、全く売れずにその生涯を閉じた
最後のグロリア(セドリックでもいいですが)が
実はリバースでは史上最速という事になるんでしょうか。
前に走るのはヴェイロン、後はグロリアが最速。
これが車の新定義です。

(編集後記的に)
ちなみにwikipdiaでグロリアが積んでいた
エクストロイドCVTを調べてみると、
生産終了とともにベンツにパテントを
売ってしまった様なので、
”リバースはグロリアが最速”は永遠に破られない
という訳でもない様です。
ロータリーエンジンの未来を示したのが
マツダじゃなくてアウディだったりする時代
NSUの血が入っているから、突然でもないか)ですからね。
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性格の良い美人

2010年03月29日 | 車好き話
iMiEV誕生の瞬間・・・(かもしれない)

今回記事を書くにあたり調べた結果判明したのですが、
2004年、私の車好き観に衝撃が走りました。
Nスペで電気自動車エリーカの特集をやっていた時です。
エリーカの事も電気自動車の性能が良い事も知っていましたが
当時(今もか)理想のスポーツカー像と言われていた
小排気量ターボ+4WDのランサーエボリューションと
スポーツカーの代名詞(と、本人は認めていませんが)911ターボを
ゼロヨン勝負(実際は0-100マイル時勝負)であっさりと片付けた
エリーカの俊足ぶりに、内燃機関終了のアナウンスとともに
電気スポーツカー最強説が芽生えました。

それにしても格好良い・・・

実は当時のエリーカが叩き出した0-100マイル7.04秒という記録、
最新のガヤルドでも出せるタイムだそうです。
内燃機関(=エンジン)の進化にも改めて驚きですね。
とはいえ純エンジン車の性能が限界に来ているのも事実で、
翻って純電気自動車も完全な実用化にはもう少しかかるので
今はハイブリッドが現実的な選択になります。
ところで最近の濡れ衣騒動は兎も角としてHVの覇者プリウス、
あれがHVの理想、環境性能こそがHVの本質と思われていますが、
実際はそんな事はありません。
プリウスはHVの環境性能の部分だけを利用していますし、
パッケージングに至っては、実用車にHVは不利です。
(なので車としてはカローラ以下な仕上がりになっている)
ガソリンエンジン+モーターのHVの場合、
回せば回す程ハイパワーを得られるエンジンと、
初速から最高トルクを発生出来るモーターを組み合わせる
というのが本当の利点だそうで、
更にモーターとバッテリーは取り回しが比較的自由なので
最適な運動性能を引き出すためのバラストにしたり、
バッテリーを分割してフレームに入れてしまえば
構造体にしてしまう事も出来るそうです。
(ぶつけたら酷い事になりますが)
これにHVが持つ(純エンジン車に対しての)環境性能となれば
最早ねずみ講の巧みな話法の領域です。

かつて流行った究極の選択クイズという
様式美を題材にした奥ゆかしい遊びがありましたが、
その中のとても興味深い設問に
”性格ブスな美人と性格美人なブス、どっちがいい?”
というのがありました。
正に才色兼備で様式美のかけらも感じられない
918スパイダーの登場をもって、
スポーツカーがどの様に変わっていくのか、
もう少ししたら出始める試乗記に注目しています。

(私は性格ブスな美人が最高峰な世界の方が楽しいと思いますけどね。)
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人を笑顔にする技術。

2010年03月16日 | 車好き話
空港へ行く時はこっち、普段はあっちに乗っています。

今回は久々に電車のお話です。
奇しくも因縁のライバル、横須賀線と京急のお話。

JRの横須賀線に武蔵小杉駅が出来ました。
私が通勤で使う戸塚⇔新橋区間は
普通は東海道線に乗るものなのですが
私は激混み電車で名高い東海道線を避けて
横須賀線に乗る事が結構あります。
武蔵小杉自体は金持ちが多い東横線沿線でも
かなりハイソサエティな方の街なので
私にはあまり関係無い街かなと思うのですが、
川崎まで行く南武線も連絡しているので
止まってしまうと逃げ場が無いスカ線ユーザーには
(千葉の彼方で起こったトラブルとかで良く止まります)
かなり助けになってくれるのではないかと思います。
電車のweb化、大賛成です。

0:47辺りからの下りが特に好きです。

続いて最終の金沢文庫行きが残業の身方な京急のお話。
京急といえば狭い所をぶっ飛ばして走る電車、
特急、快特、急行の特急バブルも有名ですが(多分)、
やはりドレミファインバーターです。
くるりの名曲、赤い電車(iTunesに飛びます)では
ファソラシドレミファソー♪と紹介されていますが、
絶対音感を持っている人が聞くと
レ♭ミファソラ♭シドレ♭ミファソー♪
と聴こえるそうです。
それはどっちでもいいんですがドレミファインバーター、
そろそろ寿命が来ているらしく、
続々と引退を迎えているそうです。
翻ってリプレイスされるインバーターは
プォーンとかヒューンとか普通の音がする物らしく、
新しい物程高性能が機械の宿命とはいえ
京急に乗る楽しみが1つ減ったのは事実ですね。

例の最速とうふ店も濡れるテクノロジー・・・

無くなる前に京急に乗らねばと思ったところ、
ドレミファインバーター復活の動きがある様です。
ご存知の通りでハイブリッドなどの
微速度をモーター走行出来る車は
余りに静かなので歩行者が危険と、
あえて音を出す決まりになりました。
エンジン付きの車が真後ろにいても
全く気が付かない人は結構いるので
決まりにする程の事かと私は思いますが、
車好き間で”痛々しいワゴンR+浜崎あゆみ”とか
”痛車+初音ミク”とかいう話をしていると
それはそれで面白いという結論になりました。
とはいえピンコン的な警告音に落ち着くだろうと思ったところ、
豆腐屋が商売上がったりな感じは斬新です。
車好きが作ったらきっとエンジン音で終わってしまうところ、
電機系の人が”インバーターならあれ付けられるだろう”と
新しい考え方を持ち込んでくれる事が
車を活性化させるポイントに成り得ると思います。
これが良いか悪いかは別として(いいですけどね)
こういう発想がジャンジャン入ってくればと思います。
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NAVIとTipo(愛情込み)

2010年03月12日 | 車好き話
共に記念号

NAVIとTipoです。
ご存知の通りでNAVIはこれにて休刊。
休刊した雑誌が復刊するというシーンに
余り遭遇した事が無いのでwikiで調べたところ
薔薇族(いきなり、、)、PC Japan、漫画アクション、
DOS/V User、スコラ、週刊アスキー・・・

やっぱり馴染みの無い雑誌ばかりですね。
既に日経系列のサイトに一部引っ越し済みな様子なので、
(これも4000円払わないと見れなくなるのだろうか)
NAVI流に紙は流行りじゃないし、エコじゃないんで
ネットに引っ越しますってオチなんでしょうか。
もしかして最終号が無意味にマットPP加工なのは
別れ際に紙で遊んじゃえっていう事だったんでしょうか。
(保存版だからという事だとは思いますが)
私が余りに直球な車好きだからなのか、
あらゆる面で恵まれた人の数ある嗜みとして車、みたいな物に
自動車ジャーナリストと呼ばれる人達が
背伸びして付き合ってる感じが嫌いな雑誌だったんですが
車が先か?ヒコーキが先か?とか篠山紀信の女優×名車の写真とか
車一辺倒ではないからこその意義はある雑誌でしたし、
全方位的はそのままに、肩の力が抜けている様な
大団円感が清々しく感じられる最後のNAVIでした。

翻ってTipo。250号なんだそうです。
Tipoと言えば高校生の時の愛読書の様な雑誌で
(平行して父所蔵の古いCGも読み漁っていましたが)
実は私がフランス車っていいなと思う様になったのも、
その頃に(ごく初期ですね)連載されていた短編小説の、
5バカラの話だったりするんですが、
この雑誌は今、誰向けに作ってるんでしょうね。
貧乏な若者へ等身大で車の楽しさや憧れを伝える
というのが私的なTipoの存在意義だと思うのですが、
何と言うか、車に対して真面目に向き合っていないですね。
表紙からしてもうTipoではないし。
今号は記念号という事もあって、力が入り過ぎたのか
余計にそんな風に感じました。

もうお終いのNAVIにはあまり言う事はありませんが、
少なくとも251号がある筈のTipo。
情報深度でネットに負けている(と思う)様では
雑誌である価値が無い事を真剣に考えた方が良いと思います。
頑張れティーポ。
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エコカー減税の品格

2010年02月14日 | 車好き話

チーターがマラソンで勝てるCMです。(違います)
最近、”外車なのにエコカー減税対象バージョン”も流れてますね。
最初に見た時は突然どうしたんだとも思いましたが、
外車どころではない日本の自動車行政の中、
自力でエコカー減税対象の車を持って来た
ベンツとワーゲンは賞賛に値すると思います。
残念ながら欲しいと思える車がありませんが・・・

シトロエン車がエコカー購入補助金対象に
(2月5日webCG)
クライスラーとダッジ、2車種がエコカー補助金対象に
(2010年2月4日(木) 21時08分レスポンス)
「ルノー・トゥインゴ」など5モデルがエコカー補助金の対象に
(2月5日webCG)
え!という感じですが、PHPという制度が出来たそうです。
(詳しくはJAIAの解説ページでどうぞ)
外車殺しと言われていたエコカー減税が
ようやく外車にも適応になったという事ですが、
やっぱりリッター9キロ以下の車をエコカーと言われても
ちょっと違うんじゃないかなと思います。
まぁ、そもそもエコカーに対する減税という名目なのに、
多くの有り物が認定されるのは間違いだと思いますし、
1年2年で止める様な制度でもないと思うので
基準を大幅に見直して続ければいいのにと思いますが。

あんじゃん・・・

日本の欧州車乗りの殆どが売って欲しいと思っている
(と思われる)ディーゼルエンジン。
導入が見送られている理由は色々あるみたいですが、
このまま持ってくればいいじゃないかと思える物が
UK仕様にあったりすると残念な気持ちになります。
日本の新しい規制の施行とヨーロッパでの新しい規制
施行タイミングが違うので(日本は今年10月、EUは2014年)、
ニーズがあれど直近で動き辛い事情もある様ですが
こういう車が買える様であれば、
もう少し日本の車事情も面白くなると思います。

国の代表が変わってようやく日本も慣例に右へ倣えから
少しずつ変わって来ている気がするので、
インポーターも政府にも頑張って貰いたいです。
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プジョー新装開店

2010年01月17日 | 車好き話
これがプジョーの新しいマークです。

先日行われたデトロイトモーターショーこと
NAIASショーで注目と言えば、プジョーの新マーク発表です。
何でイタフラ車不毛の地である(スーパーカーを除く)
アメリカで?という気がしなくもないですが、
マーク(CI)は創業200周年記念という事だそうで、
多分、1月か2月が創業日だったのでしょう。
そういえばシトロエンが変えた時には
景気が良かった時に勢い余ってやってしまった
くらいに感じていたので今頃気付きましたが、
PSAの屋台骨であるプジョー/シトロエンが立て続けに
節目の年になるイベントのハイライトとして
立て続けにCIの改訂がされたという事なんですね。
ちなみにプジョーとベンツで内燃機関付き自動車の祖はどっちか
論争というのが有名ですが、それは19世紀の終わり頃の話。
創業した200年前の1810年というのはナポレオンの時代、
彼が肖像画で白馬に跨がっている様に、当時車はまだありません。
そんな創業時、プジョーは鉄鋼所だった様で
それから有名はペッパーミルだったり自転車を作った後、
自動車産業に進出したそうです。

ちなみにこちらがシトロエンの新マーク(通称ダブルはぐれメタル)

ちなみにシトロエンのダブルシェブロンは
創業者のアンドレ・シトロエンが発明して一発当てた
ヘリカルギアがモチーフという話は有名ですが、
プジョーのブルーライオンは鉄工所時代に由来しているそうで
ライオンの様に強靭で力強くしなやかな製品
という思いが込められているんだそうです。
成る程、PSAで統一された角マル・クローム処理は
正しく創業時のイメージを強く投影しています。
”ん?・・・じゃあシトロエンのはぐれメタルの様な新マークは
プジョーの趣味に付き合わされたって事??”
という気がしなくもないですが。

新マークと共に登場予定のプジョーSR-1(0挟みの車名は止めたのだろうか)

新マークのデザインは躍動感を表現したんだそうですが、
左腕(?)がピンと伸びているところなどは
小ライオンがジャレている様に見えなくもありません。
どちらにしても縁日のカタ抜きの様だった従来型よりも
新型の方が良いのではないかと思います。
マークはいいんですが同時に発表されたSR-1を見るにつけ、
着ける場所を間違えている気がするのは私だけでしょうか。
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Bienvenu, kimi !の序文としてナビの話

2010年01月04日 | 車好き話
いつでもいじれるのが、後付けの美点でもあります。

ウチのC4では、美観を損ねる理由から純正のHDDナビではなく、
ポータブルナビを本来灰皿がある場所に取り付けています。
本当はこのスペースにスッポリと収まってツライチになる
ガーミンの小型ナビが良かったのですが、
レアアイテムの悲しさで近くに売っている店が無く、
ポータブルナビの鉄板商品、ゴリラを付けています。
ところがこれが、灰皿を設置するスリットと
台座のサイズがピッタリと合っていてグラつきも無く、
総じてこの選択で良かったと思います。
ところがゴリラで困ってしまうのは高速の出口。
高速出入口の先は大抵分岐しているものですが、

”ポーン・・・およそ700m先、料金所です”
”ポーン・・・およそ300m先、料金所です”
”ポーン・・・間もなく料金所です”

と、見れば分かる情報を連呼し続けてくれるので
ついイライラメーターがレッドゾーンに入ってしまいます。
翻って、最近乗った新型車の新型HDDナビでは
料金所は早々に言い終えて分岐の案内をしてくれたので
かなり安心してドライブする事が出来ました。
(確かパナソニックのストラーダだったと思います)

やはりナビに必要なのは付随機能ではなくて
基本性能だなと思います。
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昔は恥ずかしかった

2009年11月10日 | 車好き話
先日、ふとした所で古いカタログを山ほど見る機会がありました。
懐かしい物やら初めて見た物やら・・・一部を紹介します。
(画像をクリックするとwikipediaの関連記事に飛びます)


エテルナサバは激レア車の類に入ると思いますが、
CMは何故か印象に残っています。
当然の様に思い出どころか車の特徴も知らないのですが、
VR4でWRCに出ていた頃のギャランと殆ど一緒の様ですね。
(VR4は”やんちゃ”な先輩に良く乗せて貰ったので、良く知っています)
ちなみにwikiを読んで初めて知ったのですが、シグマが4ドア、
ラムダが2ドアの意味だったんですね。
約30年来の車好きを自称しておきながら、初めて知りました。
savaの語源は当然ながらフランス語の”こんにちわ”です。



軽自動車に旬の女優さんとかアイドルを使うのは
昔からの常套手段の様ですが・・・(二人とも若い!)

流石にこれは当時の基準からしても無いと思うんですよね。
企画物の2人組みの時なら兎も角)


あまり日産が好きではない私ですが、フィガロは大好きです。
何故好きなのかというと、日産の肩に力が入り過ぎていて
車が全体としてぎこちなく感じる所が嫌いなので、
これくらい力が抜けている方が良い車だと思うからです。
まぁ、今となってはこの手のパイクカーは色々ありますから
積極的に選ぶ理由は無いとも思いますが。


最後にR32スカイラインです。
GT-RのカタログというのはマガジンXの綴じ込みか何かで
読んだ様な記憶がありますが、
一般の方のカタログは多分初めて見ると思います。
車については余りに有名なので割愛です。

それにしても、この派手なおねいさん方は何なんでしょうか。
良い時代だったんですねぇ・・・
Comment (1)
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新型Sクラスのキモは電池

2009年09月14日 | 車好き話

外車初のエコカー減税対象車になった新型Sクラスハイブリッド。
減税額もLS600hを抜いてトップと思いきや、排気量の差で額は少ないんですね。
ただ、車代と減税額の差は約150万円、燃費性能も大体一緒となると、
想像出来る車の出来の差と、バッジ代でSクラスの勝ちなんだろうなと思います。
Sクラスのラインナップを見ていると、S350はハイブリッドよりもAWDの方が高いので
レクサスのLS、これから出る予定のBMW 7シリーズを蹴散らして
日本の大型サルーンの市場を総取りしようという戦略的価格かもしれませんが、
最近の外車は本当に大丈夫なのかという値付けをしている事が多いので
レクサスの存在意義であるLS危うし、なのではないかと真剣に思います。

Sクラスハイブリッドのキモは、恐らくこれです。

と、ここまでは余興で本題は新型Sクラスが積んでいる電池の話です。
S350ハイブリッドの走行用バッテリーには、リチウムイオン電池が使われています。
翻ってLS600hやプリウスが使っているのはニッケル水素電池、
その違いを身近な物で例えると、携帯電話の電池です。
現代の携帯電話の電池がどうなっているかというと、側にカバーがされていて、
中にガム型の小さい電池が入っているのが一般的だと思います。
この電池がリチウムイオン電池です。
昔の携帯用電池は、電池の一部が携帯のボディー部分と一体型になっていて、
本体にカチャっと嵌める構造になっていましたよね。
あれがニッケル水素電池、電池が大きく本体には納めきれないので
ああいう構造になっていたという訳です。(長時間駆動型は飛び出してましたね)
その差は蓄電率とメモリー効果。蓄電率とは電気を貯めておける密度の差の事で、
必要な量が決まっているとすれば、その分、小さく出来るという訳です。
メモリー効果というのは充電と放電を繰り返すうちに溜め込める量が減っていく事で
ハード的な寿命が来る前に頻繁に充電が煩わしくて交換をしてしまう、
性能的寿命が先に来てしまう事ですね。
翻って、リチウムイオン電池はその点で有利なのですが、弱点もあります。
まず値段が高い事、それから取り扱いが非常に難しいという事です。
詳しい説明がwikipediaに載っていますが、車へ応用する時に厄介なのは、その動作温度。
これをメルセデスは15℃から35℃に保つ事で実用化に漕ぎ着けたそうです。
インサイトがニッケル水素電池を採用した理由に安価であると説明していましたが、
電池単体の値段だけではなくシステムとして高くついてしまうという意味なのでしょう。
実際、値段は兎も角で構わないFCXクラリティはリチウムイオン電池を使っています。

違いは一目瞭然

こうする事で得られるメリットは図にしてみるとかなり絶大で、
S350ハイブリッドのバッテリーはボンネットに収まってしまいますが、
LS600hのバッテリーはトランクスペースの下に大きく横たわっています。
流石に普通のバッテリーよりは大きいので更なる技術開発が必要そうですが
電池の改良によってハイブリッド専用シャシーを作らなくても済むのであれば、
各メーカーのハイブリッド化が一気に加速する事になるかもしれません。
メルセデスではこの技術を転用してSMARTでの実験を行っているそうで、
近々にAクラスハイブリッドが登場する事になっているそうなので
それも遠い未来の話では無さそうです。
確か初代Aクラスは電気自動車への転用を想定に入れて設計されていたので
床下をバッテリーを積む為のスペースとして空けた二重構造になっていましたが、
それもどうやら取り越し苦労で終わりそうですね。
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見間違えだったんだろうか・・・

2009年09月10日 | 車好き話
記憶の中のアコード(ちなみに写真は新型カマロ)

今朝方バスを待っていると、何だかとっても格好良い車が走ってきました。
アメ車っぽいけどホンダのバッジが付いてるなと思ったら、何とアコード。
何しろ直ぐ近所のホンダディーラーですら見かけないので知らなかったのですが、
いつも間にやらモデルチェンジをしていた(まだ日本でも売ってた)様です。
気になったので出社してからホンダのHPを見てみると、やっぱり格好悪い・・・
先代の六角大王の様な奴よりは全然マシなのですが、分からなくはない外れという感じ。
勘違いだったのか、写真を撮った人の腕の問題なのか・・・失礼ですね。

これが先代アコードのイメージ(写真は10年くらい前の、六角大王のキャラクター)

折に触れて何回か話していると思うのですが、
私は最近のアメ車のデザインは、相当来ているんじゃないかと思っています。
50年代くらいの物凄い事になっている車となると理解不能ですが、
70ー80年代の、アメリカの刑事物映画を見ていると、
メーカすら良く分からないセダンが妙に格好良く見える時がありますから
(マイアミバイスではなくてダーティハリーのイメージですね)
”アメ車は元々格好良いんだよ!”と怒られてしまえばそうかなとも思うのですが、
それでも最近、ダッジ・チャレンジャーや上に載せたカマロ、
名前が良く分からないフォードやシボレーのセダンなんかを見ていると
アメ車のデザインは何かをつかんだのではないかと注目してしまいます。
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未来が見えない

2009年08月13日 | 車好き話
最近の流行言葉で言うところの”こういう発想は無かった・・”

30代も半ばを迎えて、それなりに色々な体験をしてきているからか
最近、大抵の事では驚かなくなってきています。
そんな中、最近ノリピー事件よりも北極の氷を守ろうとしているのは
シロクマの為ではない事
よりも
私的にビックリしたのはこの生き物の映像を見た時です。
デメニギスという名前の深海魚だそうで、新種という訳ではないそうなのですが、
完全な形で、しかも生きた映像として見られるのは今回が初めてだそうです。
一見見るとオデコの部分が透明な魚に見えますが、透明な部分は全てが目(驚!)。
その中にある、2つの緑色の物が眼球。口の上にある目っぽいものが鼻だそうです。
改めて自然が持つクリエイティビティには驚かされます。

見た目って意外と大事だと思うんですが・・

突然なのか前後経緯があるのか良く知らないのですが、
日産が新社屋発表の手土産の様に、突然電気自動車を発表しました。
日産のニュースから間を置かずしてGMが新型ボルトを発表するなど、
ハイブリッド祭りが一段落して早々にEVの宴モードに突入した様です。
ボルトは純粋に格好良いし、日産のはやる気あんのかと言いたくなる様な格好ですが
どちらにしても車の格好をしている事には変わりありません。
パワートレインが変わっても、やっぱり車は車の格好のままなんでしょうか。
私、EVというかロー(又はゼロ)エミッションへ車が移行していく過程で
車というのものが新たな局面を迎えるものだと思っていました。
電気自動車はインホイールモーター+床下バッテリーで
今の車とは比べ物にならない運動性能が得られる筈、であったりとか
エンジンルームが要らなくなるからデザインの自由度が飛躍的に向上するとか
10年くらい前に、そんな話が沢山あったと思います。

爆発的に売れているハイブリッドが評価されてしかるべきポイントは
メーカーが負うべき社会的要件を販促に転嫁した商売上手さであって、
スタンドでガソリンを入れて運転するという行程は相変わらず。
何が新しい訳でもないというのが私の考えです。
翻ってEVには車を変える可能性があります。
動力源(つまり電気)を手に入れる方法から車の形、
コミュニケーションの方法に至るまで車を変えられる可能性すらあります。
何しろその一部は、電化製品で実用化出来ているんですから。
こんな茄子の出来損ないの様な物を持ち出して燃費が何たらと言われても
車の未来は見えないのではないかと思いました。
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シグネット

2009年07月06日 | 車好き話

出張族ですとピンと来るのはANAの待合いラウンジの名前ですが
アストンマーチンが4ドアサルーンのラピードに続いて
シグネットという車を開発しているというニュースが配信されました。
アストンといえばマスプロとクチュールの境界線の様なメーカーですから
本来、自動車界隈か大金持ち界隈で盛り上がるべき話のところ
ヤホーや新聞社が取り上げている理由はベースとなる車がトヨタiQだからです。
アストンが他所の作った車にバッヂを貼るというのは
オークションの類いで何年かごとに出品されて高額で落札されるDB4ザガートや
リアルタイムでは80年代終盤に数年間だけスポーツカーレースへ参戦した時に作った
AMR1(超美麗なレーシングカーでした)くらいしか思い当たりません。


では何で前代未聞な事をしてまでシグネットを作ろうとしているのか、
一番は排ガス規制との絡みでしょう。
昨今、欧州メーカーが蜂の巣を突いたかの様にハイブリッドや
環境技術を発表しているのはプリウスを脅威を感じている訳ではなく
2012年から罰金を伴った厳しい排ガス規制がEUでは施行される予定だからです。
(ちょっと情報が古いですが、詳しくはこちらで)
EUの排ガス規制は車単位ではなくメーカー(やグループ)単位で査定されるので
大抵のスポーツカーメーカーは難を逃れる事が出来るのですが、
(フェラーリはフィアットグループ、ランボルギーニ/ポルシェはVW/アウディグループなど)
フォードグループから外れてしまったアストンは自力で何とかしなければなりません。
ちなみに基幹車種のDB9で計算してみると、5.9L V12を搭載しているMT仕様で389g/km
1012年基準では259g/kmオーバーで5180ユーロ(70万円程度)、
規制が100%施行される2015年になると330万円程度にまではね上がります。
アストンは年産8000台規模の生産設備を持っていて近年はフル稼働状態という事なので、
簡単に算数すると2015年基準で264億円の罰金となってしまいます。
そこで未達分を少しでも相殺させる車としてシグネットが必要となったのでしょう。


そう言えばシグネットのニュースを見る何日か前に、
ヴィトンがUSBメモリーを発売するというニュースが出ていました。
4GBの容量で価格は驚きの5万円超。
大安売りであれば1000円で買える容量、128GBのUSBが買えてしまう値段です。
しかも写真で見る限りプラチックのシルバーメッキにヒモという仕様の様。
でも、私、これはアリだと思います。(買いませんが)
アストンは金さえあれば買って良い物ではなく、相応の身分が必要だという意見に
私も概ね賛成なのですが、例えばシグネットはアストンにとってモノグラム・マルチカラーの様な
アストンを知っている人が洒落で羽織れる様な物と考えたら、面白い存在だと思います。
実際のところ、予想価格ではiQの倍程度、2万ポンドで売られるらしいので、
恐らくミドルハイの層がTTやSLKの代わりに乗るというのが現実的だと思いますが
ファッションアイテムとして、こういう車の作り方というのが
一つの流れになる様な予感もします。
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柳の下のドジョウ

2009年06月12日 | 車好き話
先ず思った事、”マジすか、、、”

パチンコ屋の前を通ると懐かしいアニメキャラクターや有名人のノボリが沢山並んでいます。
多分、何かのキャラが当って、成功事例として続いているんでしょう。
いつも”よくやるよなぁ・・・”と思いながら通り過ぎているのですが、流石にこれには降参です。
ボンジョヴィといえば、かつて大ブレイクしたアイドルロックバンドで
私も中学生の頃、大井競馬場前の運河でBad Medicineをかけながら釣りをしていた、
何だか良く分からない記憶が蘇るほど、生活に密着していたバンドです。
かつてギタリストのリッチーが日本人マルチタレントと組んだ時にも思ったのですが、
ボンジョヴィ、お金に困っているんでしょうか。(いや、貸してあげられないですが)
でも、パチンコ・レッドツェッペリンだったら、最前列体験してしまうかも。
(”豹変”ジミー・ペイジ監修とかだったら、リアルに泣けてきますが)

キャッチコピーは”エコ・スポーツ”。至ってマツダらしい直球勝負・・・

ところで明けて昨日、マツダのアクセラがモデルチェンジをしました。
前のアクセラは社用車だった事もあって何度も乗っていて、
全く会話が出来ない程に酷い車内騒音とマッサージ器の様な振動を筆頭に
気でも触れたのかと思ってしまう赤文字に青照明という組み合わせのメーターと
弁護しようにも取りつく島を全く与えてくれない内装のヘボさ、
常にバウンドするので車酔い確実な乗り心地など、”よくもこんな車を売るよなぁ”と思う反面、
2.3Lとは思えない爆発的な加速力とクイックなハンドリングのお陰で
無駄に走り回ってしまう非常に面白い車でもありました。
物を運ぶのに使う台車をスケボーの要領で乗って遊ぶ、
あの感覚に近い車です・・・大半の方には分からないですね。
(結局、何処に飛んで行くか分からない所を含めて面白いという、普通に言えば落第もいいところな車ではあったのですが)

どうやら電動アシスト付き台車と言える程に
大掛かりな装置が付いている訳ではない様ですが、
車としての資質に疑問を持ってしまう(チャチい、つまらない)
プリウスやインサイトに対して、
ハイブリッドだけがエコカーじゃないよと言うかの様に
自分の得意なアプローチでエコカーを作ってきた
マツダは志が高いと思いました。
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対岸の大火災で思った事

2009年06月04日 | 車好き話

ニュースで取り上げられている通りですが
GMが破産申告をして一時国有化される事になりました。
GMがGeneral MotorsからGovernment Motorsになったと揶揄されているみたいですが
何よりGM程の会社が倒産するというのは、背景は兎も角一大事な筈なのに
経営者なのか政府なのか官僚なのか分かりませんが、
これだけソフトランディングさせた手腕は凄いなと思いました。
何しろ、その日の平均株価は寧ろ上がっていますからね。
日本だったら多分、その影響が大きい事が分かっていても
指をくわえて見ているだけなんだろうなと、少し恥ずかしく思います。
同じく昨日、一足早く彼岸へ旅立ったクライスラーの日本法人
クライスラージャパンの社長が日本の顧客向けに大丈夫なので
安心して下さいと演説をしているビデオ
の記事が載っていました。
プロンプター棒読みがバレバレなのと変な日本語に苦笑してしまいましたが、
今出来る最大限の誠意という感じはしました。(社長さんは、多分良い人なんでしょうね)
当たり前の話でもありますが、キーワードはともに再生
如何にもアメリカ人が燃えそう(萌えそう?)な言葉です。

車の世界でもグリーンニューディール進行中・・・

他人の世話にはならんぞと痩せ我慢を続けているリベラル派フォードも含め
商品が時代に合っていないだけで技術力に乏しい訳ではないですし
そもそもがスペースシャトルを飛ばしてF-22を作ってしまう国ですから
(windows、MacOS、Linuxもそういえば全てのアメリカ製ですし)
その気になったら最先端の車を作る事も無理ではないと思います。
シボレーがスーパーエコロジーカーを作ってバカ売れでもしたら、
大統領は一気にグリーンニューディールの目的達成ですしね。
簡単に作れるなら既にやっている筈なので大きな困難とは思いますが、
アメ車の復権もそう遠い話でもないかもしれないという気がしました。
三次関数的に技術レベルも進歩している中国メーカーの存在もありますし、
モタモタしていると日本メーカーはトヨタとホンダしか残っていなくて
街中は外車(高級欧州車とエコアメ車とゲタ中国車)だらけ
なんて事にもなりかねないなと、少々不安になってきました。
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F1序盤戦総括 ~週末はモナコグランプリ編~

2009年05月21日 | 車好き話

昨シーズンは何とも締まらないシーズンではあったものの、
最終戦ファイナルラップ最終コーナーでの大逆転でチャンピオン決定と、
嘘くさいまでに劇的な展開という切り口で一貫性があるシーズンでした。
翻って、今シーズン序盤はどうだったかというと、少々凡庸。
新ルールのお陰か、並び順は確かに変わったものの
性能格差もはっきりとしてしまって走る前から結果が予想し易くなったと思います。
そして生産性の無い場外乱闘が更に水を浴びせる事となりました。
今も来シーズンのルール改定に対して撤退をちらつかせて
強硬に反対するチームも幾つか出ている状況ですが、
週末のモナコは社交の場、きっと建設的な話が取り交わされるでしょう。
スペインGPではは元々自力があるチームが対策を施してきたので
性能格差も縮まってきた様、平常営業に戻りつつありそうです。
ブラウンの部分で述べた通りチャンピオンシップは既に決まった感がありますが
ブラウンが最終戦も最速である事も無いと思います。
序盤戦、あまり本質になかったF1ですが、
混戦具合は加速度を増して進んで行きそうな気配は感じられます。

先にも述べましたが今週末はモナコグランプリ。
興味が無い方も、たまには見てみるきっかけには丁度良いと思います。
普段見慣れている方(特にCS派の方)は、録画曜日をお間違えなく。
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