コンソールの下には、何が隠されているんだろう・・・
引き続いて試乗したよ編です。
今回、発売された後の土日という事もあって
見るだけと思って行きました。(買えないし)
実際順番待ちだったので人気だったのは確かですが、
スタッフの方がそそくさと試乗の手続きへ・・・
ヘ?と思いながら身を任せていたのですが、
後から思うと中から作っていって
出来上がったらこういう形でした
という作りの車だと思うので
プジョーのお店は比較的"先ずは乗って下さい"
という傾向が強いのも確かですが、
試乗を勧めるというのは正しいと思います。
男子垂涎のトグルスイッチ。
という事でウォークアラウンドの感想をすっ飛ばして
(実際は”じゃあ行きましょうか”と催促されるまで見ていましたが)
乗った感想から入ります。
ドアを開けて驚くのはそびえ立つコンソールです。
下にはフルボトルが入れられる冷蔵庫・・・
はありません。謎です。(4WD化に備えて?)
座った印象はアイポイントの高さも
椅子の様に座る姿勢もピカソに近いと思います。
SUV系のクロスオーバーという事だそうですが、
座った感じはミニバンですね。
コンソールに囲まれるので
窮屈なミニバンといった印象です。
シート自体は最近のPSAらしく
あまりフランスの香りがしない薄い形状ですが、
フトモモにちゃんと加重がかかる疲れない設計なのが
流石は椅子にウルサい国の車ですね。
(試乗記が中々走り出さないのがフランス車乗りの特徴です。ご了承ください。)
椅子状のシートは、座るには正しい姿勢ですが、
車は走るとロールもピッチングもするので
体を支えるには不都合な形状でもあります。
飛ばす気にならなくなる形状という事です。
私がミニバンを嫌う一番の理由はそれです。
ところが3008。そびえ立つコンソールが
脚を支えてくれるので、意外と安定しています。
そして秘密兵器のサードダンパー。
話を聞いてパフォーマンスダンパーを連想しましたが
(何故ならC4への導入を考えているから)
カタログの解説CGを見てみると
”え、今時トーションビームだったの?”
と思ったのはさておき、
この第3のダンパーはバイクでお馴染みの
リザーバータンクの様な働きをしている様ですが
効果は絶大で、それなりのペースでも殆どロールをせず、
人だけおっとっと・・・という事にもならず(当たり前)
したっとコーナリングをしていきます。
(後席は買う気が無かったので未確認)
つまり、3008はこの格好に騙されますが、
始めからミニバンやSUVを作る気はなくて
座る姿勢は最適に、でもそれなりにも走れる
実用ドライバーズカーを作ったらこうなった
という車なのではないかと思います。
「となりのトトロ」に"ねこバス"という
名前の通りな外観の妖怪(?)が出てきますが、
乗り心地はフカフカ、でも林を駆け抜けても
サツキが後ろで転がっている事も無い、
あんな車だと思います。
格好もそんな感じですし、開発者の中に
ジブリファンがいたに違いありません。
更に男子の心をくすぐる、ヘッドアップディスプレイ
(前の車に”LOCK”とか印が付いたら、更に萌えます)
この車というか最近のPSA車のハイライトである
ツインスクロールターボ+6ATですが、良く出来ています。
(うちのC4含め)旧いパワートレインに特有の
”オイルで満たされてますよー”
といった感じの粘度は全く感じなくなりましたが、
これならワーゲンが羨ましくならないと思います。
C5は俄然楽しみですね。
こんなところにもメッキ!
最後に3008のダメだった所も書いておきます。
先ずはブレーキ。
利かなくて危ないという事は全く無い前提で
フィールが良くありません。
止まる寸前で制動が抜ける印象があるのと、
微調整にも反応しない感じでした。
それからプジョー全体に言える事ですが
もう少し乗り味が欲しいなと思います。
意図的に無国籍料理風に仕上げているのかもしれませんが
306や405にあった、筋肉っぽいバネ感
みたいな物がもう少しあったら、
深みが出るのになと思います。
内容を考えてればかなりお買い得な車ですし、
クロスオーバーには"混ぜた"車が多い中、
3008には混ざったといった風な
フランスらしい実利主義を感じるので、
長い友としても良い車ではないかと思います。
引き続いて試乗したよ編です。
今回、発売された後の土日という事もあって
見るだけと思って行きました。(買えないし)
実際順番待ちだったので人気だったのは確かですが、
スタッフの方がそそくさと試乗の手続きへ・・・
ヘ?と思いながら身を任せていたのですが、
後から思うと中から作っていって
出来上がったらこういう形でした
という作りの車だと思うので
プジョーのお店は比較的"先ずは乗って下さい"
という傾向が強いのも確かですが、
試乗を勧めるというのは正しいと思います。
男子垂涎のトグルスイッチ。
という事でウォークアラウンドの感想をすっ飛ばして
(実際は”じゃあ行きましょうか”と催促されるまで見ていましたが)
乗った感想から入ります。
ドアを開けて驚くのはそびえ立つコンソールです。
下にはフルボトルが入れられる冷蔵庫・・・
はありません。謎です。(4WD化に備えて?)
座った印象はアイポイントの高さも
椅子の様に座る姿勢もピカソに近いと思います。
SUV系のクロスオーバーという事だそうですが、
座った感じはミニバンですね。
コンソールに囲まれるので
窮屈なミニバンといった印象です。
シート自体は最近のPSAらしく
あまりフランスの香りがしない薄い形状ですが、
フトモモにちゃんと加重がかかる疲れない設計なのが
流石は椅子にウルサい国の車ですね。
(試乗記が中々走り出さないのがフランス車乗りの特徴です。ご了承ください。)
椅子状のシートは、座るには正しい姿勢ですが、
車は走るとロールもピッチングもするので
体を支えるには不都合な形状でもあります。
飛ばす気にならなくなる形状という事です。
私がミニバンを嫌う一番の理由はそれです。
ところが3008。そびえ立つコンソールが
脚を支えてくれるので、意外と安定しています。
そして秘密兵器のサードダンパー。
話を聞いてパフォーマンスダンパーを連想しましたが
(何故ならC4への導入を考えているから)
カタログの解説CGを見てみると
”え、今時トーションビームだったの?”
と思ったのはさておき、
この第3のダンパーはバイクでお馴染みの
リザーバータンクの様な働きをしている様ですが
効果は絶大で、それなりのペースでも殆どロールをせず、
人だけおっとっと・・・という事にもならず(当たり前)
したっとコーナリングをしていきます。
(後席は買う気が無かったので未確認)
つまり、3008はこの格好に騙されますが、
始めからミニバンやSUVを作る気はなくて
座る姿勢は最適に、でもそれなりにも走れる
実用ドライバーズカーを作ったらこうなった
という車なのではないかと思います。
「となりのトトロ」に"ねこバス"という
名前の通りな外観の妖怪(?)が出てきますが、
乗り心地はフカフカ、でも林を駆け抜けても
サツキが後ろで転がっている事も無い、
あんな車だと思います。
格好もそんな感じですし、開発者の中に
ジブリファンがいたに違いありません。
更に男子の心をくすぐる、ヘッドアップディスプレイ
(前の車に”LOCK”とか印が付いたら、更に萌えます)
この車というか最近のPSA車のハイライトである
ツインスクロールターボ+6ATですが、良く出来ています。
(うちのC4含め)旧いパワートレインに特有の
”オイルで満たされてますよー”
といった感じの粘度は全く感じなくなりましたが、
これならワーゲンが羨ましくならないと思います。
C5は俄然楽しみですね。
こんなところにもメッキ!
最後に3008のダメだった所も書いておきます。
先ずはブレーキ。
利かなくて危ないという事は全く無い前提で
フィールが良くありません。
止まる寸前で制動が抜ける印象があるのと、
微調整にも反応しない感じでした。
それからプジョー全体に言える事ですが
もう少し乗り味が欲しいなと思います。
意図的に無国籍料理風に仕上げているのかもしれませんが
306や405にあった、筋肉っぽいバネ感
みたいな物がもう少しあったら、
深みが出るのになと思います。
内容を考えてればかなりお買い得な車ですし、
クロスオーバーには"混ぜた"車が多い中、
3008には混ざったといった風な
フランスらしい実利主義を感じるので、
長い友としても良い車ではないかと思います。