マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

車のサステナビリティとは(その1の1)

2010年11月23日 | イベント

1週間以上前の話になってしまいますが、
ベンツのTec Daysというイベントに行ってきました。
(先日のアウディといい、本当に厳正な抽選で当選者を選んでるんですねぇ)
当選メールを読んだのは招待日前日の夜、
かなりお疲れちゃんな出張の帰りだったのですが
安全技術に大きな興味を持っている私、
しかもその道の最先端を走るベンツのイベントなので
奮起して行ってきました。

先ずは何処でもやってる事から展示に入ります。

会場は最早時代遅れなセレブ感すら漂う六本木ヒルズ。
とはいえベンツの看板があると丁度良い感じ
私としては完全にお上りさんな場違い感が漂います。
SLSを筆頭に現行のモデルとシュミレーターらしき物が
整然と列んでいる受付を済ませて早速見学と思いきや、
展望エレベーターで上へ上がる様に指示されます。
51階の宴会場(?)には何回かお呼ばれした事があるので
反射的に”流石はベンツ、ウェルカムドリンクから入るのか・・”と思ったのですが
通されたのはセミナールーム。先ずは座学から入ります。
この後のセッションも全部そうなのですが、
プレゼンするのは全て本社から来た本物の研究者。
いわゆる”Dr.何チャラ”な肩書きの方々なので、説明は全部英語。
一般人を呼んでのイベントなのでちゃんと通訳はいたのですが、
日本語が意味不明なので英語を聞いた方が手っ取り早い有りがちな展開。
前日も仕事が終日英語漬けで頭がフニャフニャになっていましたが、
日本も英語が出来ないとまともに暮らせない日が近づいているんだなと
安全とは関係無い分野の未来を垣間見た気がします。

こちらもお約束な出し物ですね。

座学が終わると展望フロアーに置いてある展示物を使って
ジェラードをインテリにした様な風貌のドクターが
堅牢かつ衝撃吸収性が高いボディーの説明をしてくれます。
私はF1好きなのでクラッシャブルストラクチャーの話は
ある程度理解と免疫を持っているつもりですが、
64キロのオフセット衝突テストをしたオレンジのEクラスが
我が家のC4よりも良い音でドアが閉まる様を見ると
若干の驚きを感じます。
続いて紹介されたのはドンガラと呼ばれる事もあるボディー構造。
白い部分は剛性に関係が無いので軽量なアルミを使っている部分、
赤い部分は高張力鋼板、青い部分が超高張力鋼板を使っているそうです。
最近の車は超高張力鋼板を使う事が多い様なので驚く事も無いんですが、
子供の頃に読んだガンダム大百科の様な本に、
ザクの装甲材に超高張力鋼板と書いてあったのを思い出します。
解説を聞いて、ちょっと未来に追いついた感を覚えます。

ちなみにEクラスのエアバッグはこう開きます。
(いや、お題の写真を取り忘れたんで。。。)

展望フロアでの最後の講義は、アクティブボンネット
これも高級車では当たり前に付いている機能ですが
ベンツのアクティブボンネットは一味違います。
突然ドクター・ジェラード、セールスマンに変身して
万が一ポップアップしても簡単に戻る事を実演交え熱く説明します。
車の安全装置が役目を果たしたという事は簡単に復帰出来るとか
考えている場合ではない状況だろうと不思議に思い
講義の後に個人的に聞いてみたところ、
アクティブボンネットは空のゴミ箱が飛んで来たであったり
結構簡単なきっかけで動くらしく、
今までは動作する度に高い修理費をかけて直す必要があったそうで
ユーザーの負担を減らすための技術なんだとか。
流石、レッスンアンドラーンを疎かにしないベンツらしい姿勢です。

(その1の2に続く)
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