マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

C4の真実(9704キロ編)

2008年06月29日 | My C4
先月、今月は殆どブログの更新もできませんでしたが、
その間もC4は粛々と走っていて、昨日時点でオドメーターは9804キロになりました。
それから、早いものでそろそろ1年。点検の案内状も届きました。
大体きりが良いところなので、この辺りで一旦まとめをしてみようと思います。

周りから最も期待されていた事について
即ち、どれだけ壊れたかという話ですが、今まで起こったトラブルはこんなもんです。
1.屋根辺りから軋み音がする
2.床下から軋み音がする
3.パワーウインドウが動かなくなった
エンジンがかからない、クーラーを入れたら熱風が出る、ウインカーレバーが折れた
窓ガラスが落ちた、ワイパーがボンネットを拭いた等々(みんな周りが体験した話)
華麗なるラテン車トラブルを期待していた同僚の方々、残念でした。
C4は今のところ普通に走っています。
たった3つの細かいトラブルについて、屋根の音はガラスルーフなので余計に思うのでしょうが、
ガラスがギシギシと軋む様な音、床下はギギギっという軋み音です。
両方ともごく初期から起こっていたので色々と対策をして貰っています。
内張りを外して総点検&ワイヤー類の固定、ネジの増締め等々。
屋根辺りの音はリアウイングのネジを増締めしたところ直った様、
床下の音はまだ直らないので、今回の整備でもう一度見てもらおうと思います。
最後のパワーウインドウの不具合はコンピュータの調整で終了。
入院は6ヶ月点検とリコール対策を一緒にやった2日間だけですから、
先ずは普通に買っても大丈夫そうだという事が言えると思います。

次回は特徴的なエクイップメントの使い心地についてお話しようと思います。
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コカコーラゼロとドクターペッパー(後編)

2008年06月02日 | C4まわりの話


続いて乗ってみた感想です。
試乗車はCieloのインテグラルヴィンテージレザー仕様という最上級車でした。
展示車とはまるで違う印象でダッシュボードに至るまでサドルタンのレザー。
近い物で911(996)の内装をイメージしてしまいましたが
(まぁ、ポルシェの内装は名前から連想する程には最上級という程でもないですが)
フルレザーの内装(しかもタン)は、かなりエロい雰囲気だと思います。
シエロに標準装備されるパノラミックルーフのシェードは電動式。
ドライブコンピュータのディスプレイはカラーになっています。

走り出して直ぐに思う事、C4というかシトロエン風とは全く異なる乗り味です。
久しく乗っていないので、これが今のプジョー流なのかもしれませんが
(プロのライターの記事を読むと、どうもそうらしいですが)
シートの感じもあってかフランス車らしい当りの柔らかさはそれほど無く、
ひたすら固い代わりにビシっと動くドイツ車的という事でもなく、
固いドンガラ(中身空っぽ)の中にいる様な日本車的な感覚でもない奇妙な感覚。
しばらく乗っていて一番近い印象なのは、ドイツ車がセーム革とか
スエードの様な柔らかい敷物の上を走っている様な感じです。
フランス車は当たりの柔らかさの真の部分に角が取れた金属質を感じますが、
この車は固さの奥に皮一枚分くらいのしっとり感を持っている気がします。

乗り心地から入ってしまうのが何ともヘヘ乗り的なインプレッションですが
新しくなったエンジンは確かにパワフルでスムーズです。
本で読んだBMWと共同開発の1.6直噴ターボは1.6とは思えない程にパワフルです。
C4なども積んでいるエンジンは、登坂でモッサリ感があるのですが、
このエンジンはスムースに登っていきます。
直噴エンジンなので、ターボ化にも関わらず燃費も良くなったそうです。
ちなみにターボ感は全くもってありません。(遅れもしなければ山も無し)
ただ、少々ガサガサはしますが濃密に回って行く旧型のエンジンに比べて
国産車的というか回り方自体に印象が無いエンジンになってしまった気もします。
発売中のオートカージャパン62号で寧ろ4段ATで良かったと思うと書かれていた
今まで通り(PSA製)のギアボックスについては
乗り心地の解釈ばかりが気になって良く分かりませんでしたが、
4段ATはショックが大きい部類ですし、C4と印象は変わらないと思います。
強いて言うとトルクで走れるフレキシブルなエンジンなので、
物理的に歯の枚数が少ない分、シフトチェンジの回数が少なくなりますから、
結果的にスムーズに走れるという事でしょうか。
確かに例えばゴルフGTIのDSGはショックの殆ど無い優秀なギアボックスですが、
上がったり下がったり頻繁にシフトチェンジしてせわしないとも思います。
ハイテクが全てに於いて正義という訳でもないという事かもしれません。

信号待ちでは高級車並の、静粛性と振動の少なさも特筆に値すると思います。
それに寄与しているのが安全対策などで90kgも重たくなったという話の
ボディの補強と遮音性の対策が影響しているとの事。
振動については聞き捨てならない話があって、
307/C4のエンジンマウントは若干無理があるそうで
薄々思っていた信号待ちの時の振動は、設計上どう仕様も無いらしく
308はそこを改良しているんだそうです。

続いてハンドリング。
これもシトロエンとは決定的に違うというか普通の車然としていて、
特に癖も無く普通に曲がってくれます。
横揺れに対して強いと営業マンの方がしきりにお話していましたが、
初期のロールの話をしているのかもしれませんが、これは一般的な欧州車レベル。
言ってる事とは違うと思いますが、その後にリアがしなやかに付いてくる感じがします。
これの事を猫足というのかどうかは分かりませんが良い印象です。
ハンドルはC4よりも軽く、革の材質は若干ガサガサでC4の方が良い様です。
ペダル類は一般的な欧州車的で、シトロエンの様に踏み出しのつま先加減を
丁寧に扱わないとギクシャクする様なタイプではありません。

車を降りての感想。群盲象を撫でるという事なんでしょうか
質感ももの凄く高いですし、確かにこれは良い車だと思いますが、
触れる度に私の中でハテナが何個も飛ぶ様な車でもありました。
それもひとえにプジョーらしさはここですという主張が何なのか
さっぱり分からなかったからだと思います。
私の中で勝手にプジョーは万人受けをする、
コーラみたいな乗り物なんだろうなと思っていたのですが、
更にモダナイズされていて一口目に何の味か分からずに首を傾げてしまう
ダイエットコーク(コカコーラゼロ)みたいな車でした。
確かにコーラっぽい味なんだけどコーラじゃないし・・・
首を傾げながらこの先、何回か乗る機会があったら、
プジョーってこういう車なんだと、いつか思うかもしれません。
Comments (2)
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コカコーラゼロとドクターペッパー(前編)

2008年06月01日 | C4まわりの話


ちょっとした不具合の修理(後日記事化予定)の待ち時間に
近所のブルーステージで308に乗ってきました。
この車、幾ら何でもデカ過ぎるとか、乗ると素晴らしいとか、デザインがやり過ぎとか
ネットや雑誌で多様なコメントが出ていたので少し興味がありました。
C4ユーザーとしては次世代ボディーに次世代エンジンで
どれくらい違う物なのかという興味もありますし。
まぁ、気持ち的には修理のついでくらいではあったんですけどね。
乗せていただいたのはラッキーでした。

先ずはショールームに置いてあった車の感想。
1.6Premiumという一番低いグレードと(とはいえ相当なフル装備ですが)
ご丁寧に先代の307が並んでいて見比べる事が出来ました。
まず、賛否両論ある顔つきですが(私は洗車大変だろうなくらいしか思いませんが)、
好き嫌いは兎も角、ラウンドシェイプだった307に対して
308は若干ウェッジシェイプなので逆にスマートに見えます。
逆に気になるのはリアの出っ張り過ぎなオーバーハング。
光岡ビュートの一歩手前くらいで止まっているのはプジョーの良心ですが
恐らく軽快さとか俊敏性を表現する為にしている筈のライオン顔と
このクラシカルでボテっとしたお尻は何ともアンバランス。
ラゲッジも掃き出し位置が高いので、重たい物は困りそうな印象。
ここはちょっといただけないです。

中に入った印象は307/C4で日本車を一気に抜き去ったクオリティを感じましたが、
308は更に一段上のドイツ車クラスまで行ってしまった印象で
ボトムグレードな筈のPremium(ややこしいな)ですら相当な質感を感じます。
メーターの造りは307のアップグレード然としていますが、
シルバーのメーターリングや保護ガラス、文字盤や針の精緻感はCクラスを連想します。
伊達に”プレミアムカーの新しいスタンダード”と謳っている訳ではない様です。
ちなみに、ダッシュボードが人間工学を考慮して30何度傾斜してと説明を受けましたが、
ハザード等が遠くなって、私は寧ろ使い辛いと思いました。
シートは・・・と言う前にドアを開けて気がつくのが新ボディーの特徴であろうサイドシル。
Bピラーの付け根側がレーシングカーの様に包み込む様な形をしています。
営業マンの方が余程の事があっても側突は大丈夫と快活に仰っていましたが。
これだけ頑丈(そうに見える)なピラーなら、そんな気になります。
シートは面でホールドする典型的なフランス車的設計ながら感触は固め。
後編の試乗記にも書くと思いますが、今まで体験した類いの物ではなく、
さりとて慧眼したとか、とても印象的という気にもなれず、
これが今風なプジョー流なのかなぁと少々首をかしげてしまう印象でした。
数字的には途方も無い広さの横幅ですが、寧ろC4の方が気を遣いそうな印象。
これで気になるなら5ナンバーに乗って下さいというレベルだと思います。

続いて後ろ座席。モデルチェンジで大きく変わった部分の様です。
決して広いとは言えないC4(だからグラスルーフを付けたのですが)と同じく
307も後席の狭さが弱点だったらしく、308はかなりの余裕があります。
それから後席用にエアコンのベンチレーターが付いているのも嬉しいです。
C4の場合で言うと現状でも普通の車以上に後ろへ風が流れる設計にはなっていますが
実際に後ろにも付いているというのは大きいと思います。

後編は実際に乗ってみた感想です。
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油臭いデザインの話

2008年06月01日 | 車好き話
高校時代からの友人と会う事がありました。
彼が乗っている車はエスティマ。
余りに台数が多いので、そんな話になり辛いですが、
この車のデザインは最高峰クラスなんじゃないかと思います。
(チョビヒゲは兎も角)

高級にしようと更に立派なヒゲを付けて
嫌がらせの様になってしまったハイブリッドもまた、
何ともトヨタらしいとも思いますが。

それはさておき、トヨタはたまにとても斬新な事をやってきたり、
秀逸なデザインをしてきたりする事があります。
車は精密機械の代表格なのにあまり話題になりませんが
製品というのはそれを形に出来る技術力が無いと絵に描いた餅で終わりますし、
技術が裏付けるデザインというのもあります。
エスティマのデザイン上のハイライトは屋根が浮いている様な素材と色の使い方で
未来的なフォルムを作り出している点だと思うのですが
良く見るとピラーをブラックアウトしているだけで
例えば大分前のアコードワゴンの様に
ピラーをガラスで覆ってしまう様な突飛な事はしていません。
(大分前のアコードワゴン)

なのにそう見えるのは、広いガラスとボディーの鉄板が均一だからなのかなと思います。
トヨタの場合、そういった”ツライチ”加工がとても上手な様で
エスティマ以外にも多くの車で見る事が出来ます。
タマゴかニワトリか分かりませんがそういった技術力があるからこそ
エスティマの様な企画も生まれて来るのでしょう。

その他のメーカーも私が気付かないだけで色々興味を持ってみると
面白い発見があるのかもしれません。
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