120913.thu.
浜離宮朝日ホール「Moon night serenade ~月夜に奏でる音の響き~」へ。
ソプラノ歌手、フルート奏者、姉妹ピアニストら
女性ばかりのコンサート。
Yの友人の河口愛幸(めぐみ)さんは4番目の登場。
エメラルドグリーンの、たっぷりとタックをとったお姫様ドレスに身を包んで
「落葉松」を歌いだす彼女。
あんな細い体でよくぞそこまで、というほどの伸びやかな高音にうっとり。
Yいわく
「私の知る中でもトップクラスの美女だから目の保養になるわよ~」との前情報。
(これにつられて来る(?)なんて、私たち、すでにオヤジ!?)
容姿だけではありません。天は二物をちゃんと与えてくれているようです。
華やかに、ドレスの裾を翻して退場する彼女を見送りながら
次のラスト歌手はやりにくいだろう・・・と思ったのも束の間・・・
いかにものオペラ歌手の体型に
鮮やかな黄色いドレスを纏って登場したのは
伊藤りかさん。
ヘンデル、シューベルト、ドナウディ、ドニゼッティ、・・・と
私でも知っている曲を素晴らしい声量で届けてくれます。
でも、曲の合間に息を整える後ろ姿が辛そうで・・・。
残るはプッチーニを3曲。
「ある晴れた日に」なんて聞きながら
思わず両手を組んで祈ってしまいました。
そして最後にヴェルディの「運命の力」から“神よ、平安を与えたまえ”を
歌い終えると、喝采の拍手。
前列にいた伊藤さんの友人という女性によれば、
「彼女は今日は体調が悪くて、最後まで歌えるか心配だった」とのこと。
いやいや、まさかそこまでを感じさせることがないほどの
素晴らしい歌声でした。
ピアノデュオ Duo-M 村田めぐみさん、みゆきさん姉妹は
四季の唱歌やペルシャの市場にて、ルパン三世のテーマ、ファリャの火祭りの踊りまで
懐かしく耳に馴染みのある名曲を、息の合った抜群のテクニックで演奏。
こんな音楽会もありだよねえ、と十分に楽しめたひとときでした。
あいにく月が見えなくて、残念でしたが。
出ていれば下弦の三日月だったようです。
21時半、さて、築地で何か食べていこうということになり、
久しぶりに虎杖(いたどり)へ。
あったあった。
裏店は一杯。その先のスペースへ案内されて、
女3人だけの気ままなおしゃべりにはもってこいの場所。
京のおばんざい3種盛り、しめ鯖、じゃこ山椒、アケビの天婦羅に舌鼓をうち、
〆はやっぱりカレーうどん。
うーん、絶品!
さて、帰ろうか・・・
あれ? あの美しい歌声はどこへ???
というわけで、やっぱりオヤジ化してきたかしらね・・・我々。