ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

ピンクリボンとあけぼの会

2018-10-21 02:26:33 | 乳がん…その後
181014.sun.

 

「あけぼの会・創立40周年記念大会2018」。
会長のワット隆子さんの勇退記念大会でもあります。
比類ないリーダシップで、
全国の乳がん患者たちを勇気付けてこられたワットさんのために、
有楽町朝日マリオンは703名で満杯。

手術をした2001年、17年前から10年ほど続けて、この大会に参加していた。
どんどん進歩する治療法や患者の意識の変化など
生で感じられた場所だった。
あの頃、いつも一緒に聴きに来ていたKちゃんは、今はいない。
3人でおしゃべりに花を咲かせて、笑ったり泣いたりしたSさんと、
今日は久しぶりに会えて、一気にあの日に戻った気がした。
たしかにあの日、一緒に治療に立ち向かっていた私たちが、ここにいたのだ。

15年前から続けている病院訪問ボランティアは
このあけぼの会から独立したものなので、余計に感慨深い。
帰りがけ、当時のコーディネーターのTさんともおしゃべりしながら
なんだかここにいるメンバーたちとの長いつきあいが
いつのまにかなくてはならない生活の一部になっていることに気付いて驚く。



私の主治医中村先生をはじめとした
第一線の乳腺外科医、腫瘍内科医6名による講演。
得意分野の講演を聞けるなんて、なんと贅沢な。

◆岩田広治先生
(愛知県がんセンター中央病院・副院長・乳腺外科部長)
「新しい治療法の開発」
─臨床試験には患者さんの協力が不可欠です─

◆大野真司先生
(がん研有明病院・副院長・乳腺センター長)
「未来を拓く」
─ ICT 時代の乳がん医療─

◆勝俣範之先生
(日本医科大学武蔵小杉病院・腫瘍内科教授・部長)
「再発しても希望を持って生きる」
─がんとうまく付き合っていくには?─

◆清水千佳子先生
(国立国際医療研究センター病院・乳腺センター・乳腺腫瘍内科科長)
「サバイバーシップを科学する」
─新しい医療の創出─

◆戸井雅和先生
(京都大学大学院医学研究科・外科学講座・乳腺外科教授)
「トランスレーショナル研究」
─がんと宿主の特性を理解する─

◆中村清吾先生(昭和大学病院・乳腺外科教授
「乳がんの予防はどこまで可能か」
─遺伝性乳がんのことなど─

 

最後は、ワットさんのスピーチ、全国各県の代表、新会長・副会長の紹介、
客席にいらっしゃる関係者らのミニスピーチ。
会場は、ワットさんへの感謝の横断幕が次々と掲げられて、
なんとも賑やかな最後の大会となりました。

 写真はあけぼの会HPより


今回のテーマは、「日本女性と乳がん─私たちは何を変えたか、そして未来!」

私が乳がんになった2001年はまだ30人にひとりが罹患するものだったのに
2018年現在の乳がん患者は約9万人、11人にひとりという確率になっている。
この患者会が何を変えてきたか?といえば、
患者が声をあげるようになった、ということだろうと思う。
ひとりで泣いているのではなく、手を取り合い、病気のことを学び、社会に対して発言をする。
そうした社会を作ってきたのだという自負は、この会場にいる皆が持っていたにちがいない。

全国にそんなコミュニティを作ってくれたワット会長には
やはり感謝の気持ちを伝えたい。
ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。


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