ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

鳴門の渦に呼ばれて

2018-03-09 03:30:16 | 旅する
180219.mon.-1

私が好きな絵のひとつに奥村土牛の「鳴門」がある。
吸い込まれそうで、それでいていつまでもいつまでも眺めていられる絵だ。




世界三大潮流のひとつ、鳴門の渦潮。
以前来たときは、潮の時間が合わなくて見られなかった。
なので、今回の目的は、「生鳴門(ナマナルト)」も観ること!(笑)

 

 

ちょいとお高いけれど、水中から渦も見られるという小型観潮船を予約する。
時間が来て船底に案内されると、そこはまるで宇宙船のよう。



指定のA-1に座ると、次々と人が入ってきて、その会話が全然わかんない。
どうやら台湾人のツアーらしい。

まあ、それはともかく、窓からのぞく海の中はまるでマジック!

  

十牛さんの鳴門の絵と同じ青磁色の中から、
くるくるくるっと小さなスクリューが生まれては昇っていく。
これが渦の卵?なのかどうかはわからないが、目が離せない。

渦の観測ポイントについたらしく、甲板へ出るようにというアナウンス。
この日の潮見表は午後が8:10、午後が14:20(大潮)。
この1時間~1時間半前後が見ごろというので、
アクアエディ9:15発に乗ったというわけだ。



いきなり目の前に大きな渦が巻き起こる。
うわあ、映画みたい、と思って眺めていたら、
おもちゃのバス?のようなものが、渦の中から浮かび上がってきた。
えええ???
バスはういたり沈んだりしながら、渦の中心へ呑まれていって
まもなく見えなくなった。。。

  

まるで何かの演出のような一瞬だったが、
私以外は誰も気付いていないようで、、、それも不思議だったなあ。

お天気は雨模様ということだったが、幸いの曇天。
デッキから眺める鳴門海峡は、波も空も風も白く、いかにも冬の海という感じ。
でも、これも嫌いじゃない。
水鳥が空を横切っていく。
時間の感覚がなくなるほど波を見つめて運ばれる感覚。

 
 
 


港へ帰る際、もう一度船底に入って眺めていたら
クラゲもびゅーっと巻き込まれていくシーンに遭遇。かわいい♪(笑)



満足満足!のナマナルトでした。

<おまけ>
泊まったホテル鳴門海月の展望大浴場。
夜も朝もなぜか私一人で、もう王様の気分ですよ。
まるでミニ渦潮!も見られたりして、満喫しました。

 


<もひとつおまけ>
私の帰京と入れ違いで、兵庫県高砂に単身赴任になった弟が
さっそく関西観光を満喫しているらしい。
先週、私が載ったのの同じ観潮船アクアエディに乗ったようだ。
潮見表をみると大潮の時間だったから(私は午前中の中潮)
もっとすごい写真が獲れたのではないかしらん?