ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

たまには映画館で・・・

2015-12-04 00:00:29 | 暮らしあれこれ
最近観た映画のお話。

「エール!」
さほど期待しないで観た映画が大当たり! って嬉しい。
これはそんなフランス映画。

家族はひとつ!が合言葉の、農業を営む明るい4人家族。
普通と違うのは、両親と弟がろうあ者だということだけ。
世間とのコミュニケーションを手伝う長女には、歌の才能があった。
パリに行って歌手になりたい。
でも、家族のことを考えると行けない。
両親も反対。しかし・・・。

娘の喉に手を当てて、聞こえない彼女の声を聴く父親。
ラストの彼女の歌声が圧巻です。

あらら、涙が一筋・・・。



もうひとつ。
「エベレスト3D」

1996年のエベレスト遭難事件。
登山が、参加者を「顧客」と呼ぶ商業主義になった時代に起こった悲劇を描く。
立ちはだかる雪の壁。
吸い込まれそうな谷底。
こちらまで痛くなりそうな吹雪。襲いかかる雪崩。
どうやって撮ったのか、3Dだけにさすがの迫力です。

「エベレストは死体の山だよ」と、先週観たというA氏がいっていた通り。
生活も訓練も共にしてきた本格登山を経験してきたクライマーが観たら、
登山とはこんなものではない!ってお叱りを受けそう。

日本人のキャリアウーマン、難波泰子さん47歳が、
犠牲者の中にいたことに驚いた。
田部井淳子さんに次ぐ世界七大陸最高峰登頂者だったんですね。

「我々が山に登るのではない。山が我々を選ぶのだ」
印象に残った言葉。