善きサマリア人化計画 I wanna be Anpanman.

救命処置普及や災害救援活動、バス釣り、バイクツーリングや日々の徒然などの日記で~す。(@満州ぎょうざ)

救急隊現着までに死んでしまう事実

2009年12月21日 18時28分35秒 | 救命普及・災害活動記
警備業新聞に平成20年度の救急救命に関する記事が載っていました。

救急隊のレスポンスタイム(119番入電から救急隊現着までの所要時間)は全国平均で7.7分との事。

救命講習を受講したことある人なら知ってると思うけど、心肺停止状態の人間を7分以上放置していると、どんなに救急隊ががんばろうとも死んでしまう。

下の図を見てください。


心停止後3分で助かる率が50%です。

でも救急車のレスポンスタイムは年々遅くなっています。
10月の溺水事故の際も、レスポンスタイムは20分以上。僻地になればさらに遅くなります。

居合わせた一般市民(バイスタンダー)による有効な応急手当で、助かる人は確実に増えます。


記事によると、バイスタンダーによる応急手当実施率も48%と、高い率で実施されています。
また、AEDを使用して除細動を試みたケースは、前年より倍増して807件だったそうです。

平成20年度の救命講習修了者数は162万人と過去最高。
このように市民の高い関心により、AEDの実施件数や応急手当実施率も年々増加しているとの事でした。


ちょっとショッキングな画像ですが、秋葉原の通り魔事件の時のニュース映像です。


心肺停止状態の人を、懸命に助けようとしているバイスタンダー達。
彼らの多くは過去に救命講習を受けた経験のある人で、非医療従事者がほとんどだったそうです。

義務でも義理でもなく、見ず知らずの人を助けるという行動。
人間に備わった本能とも言うべき行為なんですかね。

心臓が止まっている人が助かるかは、その場に居合わせた人達に掛っています。
救急隊が来るまでに「動かしちゃダメ」の流言に惑わされて何もしないでいると、ホントに死んじゃうんですよ。

一人でも多くの人に、助けられるバイスタンダー、「善きサマリア人」になってもらえるよう、微力ながら頑張りたい。

そう願う2009年の年の瀬でした。




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