映画の最初の方、見始めた頃は、何て暗い映画だろう……
…とか思い、少し引いてしまった。
物語が進むに従い、出て来る人物たちの内面的な事や過去にあったことが明らかになってくる。
主人公はじめ、みんなどこか性格の一部分が欠けていたり、欠点が浮き彫りに描かれていたり。
それも、人によっては半端じゃない、ひどい欠点だったりする。ほとんど犯罪だろう。それは、というような。
この映画には、『いいひと』が出てこない。
みんな悲惨なまでに、というか半端じゃなく傷だらけの人達だ。
でも、だからこそ、ラストのシーンが感動的だった。
第2次大戦の時のシーンも、回顧的にだがチラッと出てくる。
この映画はドイツ製なんだけど、戦争で辛い思いをした国独特の雰囲気が感じられたような気がした。
4分間のピアニスト・yahoo映画