井上ひさし「国語元年」を 再読したい、
と書いた が 読んでいる時間がない ので
あらずじ と ドラマを 思い出すことにした。
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時代は 明治。
文部省の 学務局の役人 南郷清之輔は
「全国統一話し言葉」の作成を 命じられる。
その家に 住んでいたものは
主人 南郷清之輔 …… 長州
(他に 妻 こども 江戸生まれ?)
女中頭 秋山加津 …… 江戸山の手
車夫 築館弥平 …… 遠野出身
書生 広澤修一郎 …… 名古屋の士族の次男。
? 江本太吉 …… 津軽出身らしい
女中 御田ちよ …… 江戸の下町出身
女中 高橋たね …… 浅草出身
女中 大竹ふみ …… 米沢出身
裏辻芝亭公民 …… 京都の公家出の 国学者
そして 強盗 若林虎三郎 …… 南郷家に 押し込みにきた
若林虎三郎は 会津出身 この設定が 面白い。
NHKのドラマでは 佐藤 慶さんが 演じていた。
佐藤さんは 福島県 会津生まれ だから
似合っていて あたりまえ だったんだな、と いま思う。
強盗に入った 若林に 南郷は お金を 渡した
が、若林は 倍のお金の入った財布 を 忘れて行く。
青森に 逃げた 会津の残党に仕送りする ために
強盗を 重ねていたという。
南郷家へ お金を 取り戻しに来て、そのまま 居残って
全国統一話し言葉を作ること関わっていく、の だった(はず)。
登場人物が 様々な 出身者 だから
いま 使っている 標準語が 出来たのだろう。
それゆえ 興味深いのだ。
著者 井上さんは 「言葉は 変わる」と 書いている。
だから 面白くなる のだ。 きっと。