ゾウさんと暮らす

85歳の 夫ゾウさんとの
二人暮らし。 わたし 82歳。  

一期一会 不思議な えにし

2017年11月14日 00時17分46秒 | ・読書・映画・芝居・TV

列車のなかで 全然 知らない女性に 話しかけられた。

(なんのこと だったか おぼえていない)

それから は 会話が 途絶えそうで 途絶えず

ぽつん ぽつん と 続いた。

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どこから か 風が 来る。

スカーフで 頭をくるんだ。

髪がみだれる、もんで と 言い訳したら

お隣の女性 「みだれがみ、ですね」と きた。

あ みだれ髪。 あれは 樋口一葉 ?

その方 も 「あ そうですね」。

少したって 私 

あ 一葉じゃない。与謝野晶子 だわ。

間違っちゃった。 …… 文学 おすきですか ?

そこから 話は 弾み始めた。

岩手県南部の町に 帰るところだ と いう

この60代らしき女性を Hさん とする。

なんの 話から、か。

   長岡駅は お城の 本丸跡なんです。

そこから 戊辰戦争 関係のはなしに入って

岩手日報の小説「柳は萌ゆる」の 作家 平谷美樹さんは

金ケ崎に 住んでいる ことを 話したら

Hさん 「読んでいます。面白いです。

     知らなかったぁ。 そんなに ちかくの方……。

     あの小説は いつ終わるんでしょうね」 

この夏 「3年かかる」と 作家ご本人から 

聞いていたので、

昨年7月から はじまったのだから まだ2年近くある、と思う、と。 

Hさん 「 はじめのころは 興味なくて。 段々面白くなってきて 」

だから 本に なったら 最初から 読みたい、と。

Hさん 「盛岡の 戊辰戦争の 本 出ているかしら」

沢山 出ています よ。昨年、むかし 図書館だったところ 

なんていったかな。 もりおか歴史館 ?

そこで 「盛岡藩の戊辰戦争」上下2冊を 買った。 

下巻は これから 読むところ と 伝えた。

小説は 理解しやすいけれど、こういうのは すすみにくい。

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。。。。 乗換駅に来た。

私の方が すこし 遅い列車。

2番ホームの 動きだした 車窓を みて 手を振った。

気が付いたようだ。

お互いに 見えなくなるまで 手を……。

一期一会でしかない人との ほのかな ひととき。

同じ 岩手に住んでいるのだ。

いつか が あるのかも。

先月の 北海道でさえも あるや もしれぬ、と 思う のだから。

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与謝野晶子 …… 燃えるような激情を詠んだ 第一歌集「みだれ髪」。

やは肌の あつき血汐に 触れも見で

さびしからずや 道を説く君

は おぼえているが

〇 みだれ髪を 京の島田に かへし朝 

  ふしてゐませの 君ゆりおこす

〇 いとせめて もゆるがままに もえしめよ

  斯くぞ覚ゆる 暮れつ行く春

声にだして 読んだはずだが 記憶は 薄い。

若くなくなった 証拠 かなぁ。 


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