エンジョイ

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第19回 衛生通信

2016-01-19 11:50:34 | 衛生通信
ヘルパー、利用者の皆さま、明けましておめでとうございます。
本年度も皆さまの健康に役立つ衛生通信をお知らせできるよう頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。

今回はメンタルヘルスについてお知らせします。
メンタルヘルスとは精神面における健康のことで、とりわけ企業では、複雑な人間関係や長時間労働などのストレスにより、メンタルヘルスに不調をきたす人が増えてきています。
それにより自殺やうつ病による社会的損失額が2009年だけで2兆7千億円にのぼると推計されました。
これらの社会的損失をふまえて、従業員50人以上の事務所に対し、労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」が2015年12月1に施行されました。
前回の衛生通信で少しだけお伝えしましたが、ストレスチェックの義務化は、予防医学で言うところの「1次予防」を目的としています。1次予防というのは、事態が悪化する前に手を打つこと、うつ病などメンタルヘルスの不調が原因で職場を離脱する労働者の数を減らそうという趣旨になります。
具体的に言うと、事務所がストレスチェックの仕組みを提供することで、労働者自身にメンタルヘルス不調を自覚してもらい、うつ病などへ進行するのを未然に防止しようというものです。今回のストレスチェックは、うつ病社員をあぶりだすのではなく、うつ病予備軍に自分自身のメンタルヘルスの兆候を知ってもらうことが主目的の検査と言えます。

◆ストレスチェックの実施に係る流れ◆

医師等によるストレスチェックを実施→面接指導の申し出の勧奨→労働者から事業者へ面接指導の申出→事業者から医師へ面接指導実施の依頼→医師による面接指導の実施→医師からの意見聴取→必要に応じ就業上の措置の実施
※医師による面接指導の実施後、必要に応じて相談機関・専門医に紹介

エンジョイでは、ストレスチェック制度の実施に先立って実施体制を確立し、衛生委員会の審議や個人情報保護などの対応を検討し、円滑な実施に向けてスタートする準備を進めています。
これを機に、一人ひとりの労働者が生き生きと働ける職場の実現を目指したいと思います。

ストレスチェック実施については、また改めてお知らせいたします。


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