京都府高等学校演劇連盟

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創作脚本紹介①「ほ・た・る」(『創作脚本集第2号』所収)

2009年10月21日 | 創作脚本
1998年度、第9回創作脚本コンクールで、創作脚本賞を受賞した作品です。

また、第11回京都府高等学校演劇大会(於:京都こども文化会館、1998.11.2)において、桂高等学校演劇部(中部支部代表)によって上演されました。


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「ほ・た・る」 生徒顧問共同創作〔京都府立桂高等学校〕


《登場人物》  男7人 / 女10人

谷川けい子 …高校生
少女
母 …けい子の母
父 …けい子の父
清太 …生徒役と兼ねる
節子 …生徒役と兼ねる
おっさん …生徒役と兼ねる
若者 …けい子のアルバイト先の先輩
生徒たち(生徒1~生徒10) …けい子のクラスメイト(男4・女6人)
HR委員
先生 …けい子のクラス担任(女性)


《物語》

ほ、ほ、ほたるこい
あっちの水は苦いぞ
こっちの水は甘いぞ

ほ、ほ、ほたるこい
やまみちこい
あんどの光でまたこいこい

夏。
夕暮れの川べりで、けい子が出会った少女。

少女 「ね、なんで蛍は光るんだと思う?」
けい子「もう、わかんないわよ。そんなに立て続けに…」
少女 「あの光はね、蛍のいのちが燃える光なんだって」
けい子「え?」
少女 「蛍はいのちを燃やしながら生きてるんだって。
     いのちを燃やして、ここにいるよ、私はここにいるよーって、飛んで、飛んで、
     …で力つきて死ぬんだって」

けい子「なんか哀しいね」
少女 「何が?」
けい子「さっきの話」
少女 「さっきの話って?」
けい子「いのちを燃やす話」

少女 「べつに哀しくなんかないよ」
けい子「え?」
少女 「哀しくなんか、ないよ」
けい子「…どういうこと?」

文化祭のクラス劇で「火垂るの墓」を上演することになった、けい子のクラス。
そして、夏祭りの日。

少女 「祭の音が聞こえる。何のお祭りだか知ってる?」

けい子と少女。
いのちを、手渡す物語。


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『創作脚本集第2号』(2008年5月刊行)は、京都府高等学校演劇連盟が行っている「創作脚本コンクール」において、1998年度~2007年度に、創作脚本賞を受賞した14作品をおさめたものです。

この脚本集を読んでみたいとお考えの方には、実費(1000円+送料)にてお分けすることが可能です。

京都府高等学校演劇連盟事務局(久御山高校〈TEL 0774-43-9611〉演劇部顧問)
もしくは
京都府立東宇治高校〈TEL 0774-32-6390〉演劇部顧問

までご連絡ください。

また、京都府大会(2009年11月1日)および近畿大会(2009年11月21~23日)でも、呉竹文化センターのロビーに置いております。
ご希望の方は、受付等のスタッフにお声かけくださいませ。


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