遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ポール・ヴァーホーヴェン監督『エル ELLE』

2017-09-05 21:20:34 | 映画を見てきた

ELLE Trailer (Paul Verhoeven, Isabelle Huppert - Thriller, 2016)

2017/9/4

・ゲーム製作会社の社長であるミシェルが、肉親や恋人、隣人、ストーカーたちとの付き合いをぐいぐい消化していく話。

・ポール・ヴァーホーヴェン監督の作品。何の予備知識も持たずに臨む。

・『ロボコップ』も『氷の微笑』も見ていない。

・wikiには「スリラー」って書いてあるけど、とにかくぐいぐい来るミシェルそのものを楽しむ話。

・怖いと言えば怖いけど、どちらかというと笑える。

・冒頭、彼女は自宅でスキーマスクの侵入者にレイプされる。

・普通の映画なら犯人探しになるし、一応やってるんだけど、それより色んな男に手を出してみたり、元夫の恋人に嫌がらせしたり忙しそう。

・レイプされたあとも普通にセックスしているところも常人離れしている。

・ストーカー対策に手斧や銃器を購入したり、レイプ犯を返り討ちにする妄想でニヤニヤする屈折した様子。

・彼女の生い立ちから、その強さの根拠も納得できる。

・ミシェル自身の印象が強すぎるので、だんだん、レイプ犯のことはどうでもよくなってくる。

・実際、レイプ犯の正体がわかったときにも、「ああ、はいはい」というくらい。

・みんないい年して性欲が強すぎる。フランス人はそうなのか。

・全体的に静かな演出だけど、ホームパーティでのやりたい放題ぶりと、めんどくさい人たちの大集合ぶりに、声を出して笑ってしまった。

・若さにモノを言わせたドレスを着てくる元夫の恋人や、湯婆婆みたいな母親、主張の強すぎる息子の嫁。

・誘惑の仕方が直接的過ぎる。

・そんなパーティシーンが案外短くて残念。

・安易に女が強いとか怖いと言われそうな話だけど、実際にはミシェルが強くて怖いという話。

・あくまで属性ではなく個人の話。

・息子のボンクラぶりがひどい。妻の出産シーンで大笑いした。

・作り手の好みが炸裂した話なんだけど、これを作っていたのが名匠ポールヴァーホーヴェンではなく、ミシェルみたいな女性監督だったら、見方がだいぶ変わりそう。

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