観劇三昧:waqu:iraz『わたしたちのからだは星でできている』
2018/3/15
観フェス投票のため再視聴。→1回目
宇宙と生命の起源をテーマにしたパフォーマンス。演劇というより舞踏のバリエーションという感じ。
講義や演技パートで普通の話をしている時でも、動作がきれいなので緊張感が保てる。
物語らしい物語が無いので、バランスボールのようなものや、ビデオカメラ、懐中電灯を使った表現など、あの手この手でお楽しみ要素を作っている。全体的に絵面が美しい。
たたくとポンポン音の鳴る棒のシーンも楽しい。棒ごとに音の高さが違うので、集団でやるときちんと演奏になるし、完全に楽譜どおりではなく、踊り手の動きに調子を合わせることもできる。
生命を構成する物質はすべて星から生まれるという、当たり前と言えば当たり前の話でも、なんだか神聖なものに思えてくる。
「一瞬で、全部」という締め方もきれい。ちょいちょい見返したくなる作品。
※「芸術賞」に投票しました。
※劇団名は「ワクライズ」と読むそうです。
■作品情報(観劇三昧HP)
劇団名:waqu:iraz
公演時期 2016/07/15
上演時間 01:19:24
地域:関東
出演者:
秋瀬拓/石田迪子/桑原史香/小山貴司/関森絵美/曽田明宏/髙橋優太(演劇実験室◉万有引力)/長尾純子/野口卓磨/古市裕貴(ユニークポイント)/松本寛子/小林真梨恵(waqu:iraz)
スタッフ :
演出・構成・振付:小林真梨恵(waqu:iraz)/脚本:高木充子(劇団桃唄309)
照明:三浦あさ子/音響:宮﨑裕之(predawn)/音響操作:飯塚ひとみ/舞台監督:橋本慶之/舞台監督助手:内山清人(サマカト)/宣伝美術:土谷朋子(citron works)/写真撮影:保坂萌/舞台衣装:KAKO(桑原史香・秀島史子)/楽曲提供:吉澤ゆーじ/記録映像:大竹正悟/映像協力:松澤延拓(NEGA)/制作:waqu:iraz事務局/制作協力:三國谷花(PATCH-WORKS)/リハーサルオブザーバー:飯田惣一郎/稽古助手:白井風菜/協力:predawn・citron works・劇団桃唄309・演劇実験室◉万有引力・ユニークポイント・クリウィムバアニー・株式会社ALBA・DAE inc.・ムシラセ・スミカ・PATCH-WORKS・KAKO・NEGA・堀口武弘・松宮正和(PATCH-WORKS)・大森晴香(時間堂)・サマカト/主催:waqu:iraz・マグカルフェスティバル実行委員会/共催:神奈川県立青少年センター・神奈川県演劇連盟/企画・製作:waqu:iraz
あらすじこの世にはわからないことがたくさんあります。
宇宙のはじまりはどうなっていたの?
宇宙の果てはどうなっているの?
生まれる前はどんなところにいたの?
死んだあとはどうなるの?
わたしたちはこどものころから、多くのなぜに出会ってきました。
どうしておなかがすくのか、風はどうして吹くのか、車が走る仕組み、パンの作り方、眠ることについて、自分と自分以外のだれかがちがうこと。
大人になってもわからないことはたくさんあります。
そして、わからないことをわかりたい、知らないことを知りたいという思いは、
心の深淵へ、あるいは未知の領域へ、わたしたちを向かわせます。
たとえば1977年にNASAから打ち上げられたボイジャー1号は、我々地球からのメッセージをたずさえ、
太陽系外の空間まで到達し、いまこの瞬間も、遠くわたしたちが知らない宇宙を旅しています。
遠く星空を見上げるとき、はてしなくよるべないきもちになるとき、ひるがえって突然に、あ、ここも宇宙と気づきます。
さいしょの星の爆発からくりかえしてくりかえして、この宇宙のすべての元素はつくられたといいます。
すべてのものはその元素からできているのですから。
あなたも、わたしも、ボールペンも、椅子もコーヒーも、窓ガラスもビルも雑草も虫も土もアスファルトもお隣の洗濯物も、味噌汁、留守番するこども、パン、ジョギングする人、ハッハッと息はく犬、携帯電話、砂場の砂、ジャングルジム、雲、空、白い月も、すべてが実は、おなじものからできています。
そうしてわたしたちは、ささやかなことから壮大なことまで、点在するあちらこちらに飛びうつって、
星のように、その循環の一部を照らし出す、永遠の春の野原であそぶあそびを、ふたたび。
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小林真梨恵のソロプロジェクト[waqu:iraz]第3弾のテーマは宇宙。
さまざまなジャンルで活躍する多彩なキャスト・スタッフ陣とともに、「waqu:iraz版2016年宇宙の旅」へ皆様をご案内します。
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