遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ディーン・フライシャー・キャンプ監督『マルセル 靴をはいた小さな貝』(2023年)

2024-01-27 22:33:53 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

2024/1/26

・ある映像作家が、ドキュメンタリー映画を作るため、巻貝のような不思議な生物マルセルと祖母のコニーの生活を撮影し続ける話。

・実写とストップモーションアニメの組み合わせ。

・本作の監督が、そのまま映像作家役を演じている。

・マルセルは、ある事件で離れ離れになってしまったコミュニティとの再会を望んでいる。

・マルセルの見た目。巻貝に足がついている。リアルめの目玉が一つ。たぶん軟体動物。実際に見るとなぜかかわいい。不思議。

・最初に字幕で見る。あまりにも話が頭に入ってこなかったので吹き替えで見返したら面白かった。

・こちらの体調の問題か、初見と二回目の違いなのか、話のテンポや字幕の問題かもしれない。

・ただ、字幕版はマルセルのかわいらしい声色が少しあざとく感じてしまった。

・吹替は良くも悪くもフィクション感が増すので、自分にはそちらのバランスが好みだったみたい。

・マルセルはとにかく喋る。一般的な知識はなくても頭の回転は速い。やさしくて、ユーモアがあって、わりと頑固。

・こういう喋り続ける子供はアメリカのホームドラマなどでよく見かけるけど、日本だとほとんどいないような気がする。やっぱり不自然になっちゃうのかな。

・現実の映画監督がマルセルを題材にこの映画を作るのと、作中の映像作家がドキュメンタリー作品を作ろうとするのが、微妙に重なったり、ズレたりして楽しい。

・たぶん作っているほうも、だんだんよくわからなくなってくるんじゃないだろうか。

・その境界線がぼんやりすればするほど、マルセルは現実の世界に近づいてくることになので、おもしろい手法だと思う。

・犬がウロウロしているの、食わえてどっかに行ってしまいそうでホントに怖い。

・おばあちゃんのコニーが、当初は結構元気で精力的に動き回っていたのに、あるきっかけで弱っていく。生々しくて見ているのがつらい。貝なのに。

・それでも、最後までちゃんと導ける孫を素敵な大人だった。あやかりたい。

(U-NEXT)


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