松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

馬場水車場へ その3

2010-06-26 23:34:11 | 販売奮闘日記
馬場水車場でできた線香です。

色は茶色。これが本来の線香の色なんですって。緑色とか紫とか紅とかいろんな色がついた線香が市場に出回っていますが、あれは着色料をつけたものだそうで、これが素朴な本来の色なんだそうです。

杉と言えば、最近は花粉症の原因になってますが、線香には花粉は入っていないので花粉症の方にも安心して使えます。

もともと杉は日本人にとって切っても切り離せない重要な木でした。

幹は建築物の材料になるし、皮は屋根や垣根に使われ、そして葉っぱは線香に。

一本の木を無駄なく使って日常生活に生かしていました。

しかし、現在では日本の木材はあまり売れなくなってしまったので、木を切ったり手入れをする人件費が出ず、森が荒れているそうです。

森林の育成には間伐が欠かせず、間伐が行われなければ木が弱くなり、副産物である杉葉も手に入りません。

地球環境と日本の林業という面から見ても、国産の木を使って植えて育てて守るという循環は、櫨と同様に大切なものだと思います。

馬場水車場でできたお香は、人工的に精油や化学添加物を混ぜ込んだものと違い、素朴であっさりとした香りがします。

例えるならば、スナック菓子と手作りオハギみたいな違いがあります。

普通のお香は、部屋に匂いがこもって窓を開けて風を入れてもしばらく消えることのない強烈なネットリ感のある香りですが、こちらはどこか懐かしい香りで、ちょっと嗅いでもこんなもん?という位の、風を入れたらすぐに消えていくような上品な香りです。

よく考えたら日本の風土には、食べ物や住居にしてもこういうアッサリ感のあるものが多くて、いつのまにか私たちは本来の香りまでも忘れてきたんですね。

馬場水車場のお香パッケージです。八女のいろんなお店で売っています。


さて、私の方ではもうすぐお盆ですし、和ろうそくと線香でギフト用のパッケージを作って販売することにしました。

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