松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨チップを作る その1

2009-07-13 22:41:15 | 櫨染(はじぞめ)プロジェクト
以前のエントリで櫨をインテリア研究所へデータ作りのために提供したことを書きました。

もっと櫨の使い道があるのではないか?という期待を込めてますが、今のところ、まるっきり期待薄です。しかしまあ、とりあえず染色だけは昔からあるんだから、染色材料としての使い道を整えてやるべきだとの思いは以前からありました。

一般の草木染めをしている方たちに、もっと櫨染をしてもらっていろんな作品を作ってもらったら?

思いもかけないような素晴らしい作品が櫨染で出来上がったら?日本全国櫨染展ができちゃうかも?!

考えているうちに私の妄想はどんどん膨らんで、思わずニヤニヤしてきました。それにはともかく、櫨染しやすいように「櫨チップ」を作らなくちゃいけません。櫨チップって、要するに櫨の芯材だけを小さく砕けばいいだけなんだし、木工所に言えばできるんじゃない?

最初は簡単にそう思ってました。ま、私はいつも何でも簡単だと思う楽天家なんですけどね。

そこで知り合いのツテを頼って木工所とかに「櫨を染色用に細かくチップ状にしたい。」との希望を伝えると、なんと全ての木工所から断られてしまったのです。これにはすっかり戸惑ってしまいました。

木工所が櫨を嫌う理由はいくつも挙げられました。

チップ状にする時、他の材木が入ってはだめというのも神経を使う作業ですし、材木の白い外側を外して黄色い芯材だけにするのも困難な作業になる上、チップにしたら、逆に櫨独特の黄色い材木のクズがノコにくっつくので他の材木に影響するという、非常に厄介な作業です。

要するにハゼだけを扱う場所がまず必要で、そうでなければ割に合わない作業です。

そんな厄介なコト、誰がしてくれる?

最初の膨らんだ妄想は、どんどん萎んでいきました。

もちろん膨大な資金源があれば、何でも可能でしょうけど、資金なんてあるわきゃーない。自分でするしかないのか。でも私はカッターナイフしか扱ったことのない人間だから、紙より固いものを切るって考えただけでも大いに不安になってきます。

こうして、私はなすすべもなく櫨チップの事を悶々と考えながら日々が過ぎていきました。

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