松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

折り紙コースター作り

2013-09-15 18:01:49 | 会からのお知らせ
15日(日)は恒例となった「愛の折り紙修行」。
今月は折り紙コースター作りでした。

紙のコースターというのは、基本的に一回こっきりの使用になります。

何回でも使えるようにニスみたいなのを濡れないかなとか、ラミネートしてみるかとかイロイロ考えましたが、むしろそのまま一回きりのコースターとして使う方が、折紙の質感と良さを手触りで感じてもらえるんじゃないかと思いました。

皆さん、ばっちりできあがりました!


折り紙を覚えておくと、ちょっとした広告紙でも折って使えます。
お客さまへのおもてなしに使ったら、きっと喜ばれることでしょう。

さて、折り紙教室は毎月第三日曜日に行っています。
次回は10月20日(日)13:30より15:00まで。
テーマは秋のお菓子入れです。

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櫨フォーラム、盛況でした

2013-09-15 11:34:12 | 櫨伝導への道
昨日、フレアス甘木で第二回櫨フォーラムが開催されました。

午前中は櫨蝋でクレヨン作り
指導は山口県立大学の小橋圭介先生。
山口県の田布施町で櫨の実ろう復活委員会の岡部正彦さん提唱のクレヨン作りを、ワークショップとして子供たちと一緒に取り組んでいる方です。

たくさんの方が参加されました。
今回の櫨フォーラムは各地域から集まった櫨好きばかり。それぞれ地域で活動をしています。

次は自分たちでできるようにしっかり学ぼうという思いで積極的に取り組んでおられました。



特に田布施町は人口16000人ぐらいの小さな町なのに、過去に総理大臣を二名も輩出したことで有名な町です。

日本の舵取りをする人が生まれた町から始まった「櫨クレヨン作り」が、今回のワークショップによって地域に広がり、そしてそれぞれの地域で地元に残る櫨の歴史や良さを伝えて広げられたら、きっと櫨は各地で地元の人から愛され残っていくのではないか、そんな嬉しい予感めいた思いで感無量のワークショップでした。

午後からは朝倉での櫨の植栽状況とメインの講演「夢はバイオの花見」でした。
あの奇跡の一本松の後継樹を育てている、住友林業の中村健太郎氏を講師に迎え、興味深いバイオ育苗の話や醍醐桜や瓔珞桜の話を聞きました。

終わった後、中村氏から話を聞くと、江戸時代が接ぎ木技術が一番進んでいたそうです。
むしろ今はかえって技術が退化しているのだと。

エジプトのピラミッドやアンデスのマチュピチュみたいに、後世の人間が「ハテナ?」と首をひねって戸惑っているのと同じです。

そしてまさしく櫨もそうです。
古文書ではさまざまな技術が書かれているのに、そのほとんどが失われており、現在作るのに苦労しているのです。

「だから、いろんな技術はしっかりと残さないといけない。文書でもいい。なんでも、とにかく100年後の人間が見てもできるだけよくわかるように。」

一つの樹木を大切にすることは、文化を守ることでもあります。

櫨もまた、日本人の文化の一翼を担っているのだという思いを強くしました。

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