ネコのひたい

暴力ネコと映画、写真、音楽を楽しんでます。

ホークス・・・

2007-10-11 19:36:21 | 一般
昨日で全日程、終了です・・・。
勝てんなー・・・。
しばらく優勝は無理かもしれんな。
まぁ万年最下位の南海時代に比べたら、夢のようなチームになりましたが・・・。
今期の結果に夕介も玄関前で放心状態です。↓


・・・・・

コメント (2)
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デス・プルーフ

2007-10-09 16:35:10 | 映画・舞台
映画を観てもすぐに感想を書けなくて、結局、書かずじまいの事が多いんですが・・・。
今回の「デス・プルーフ」も少し前に観た映画です。
「ハリポタ」はもう、感想いいや。(^^;)

タランティーノの作品はいつもそうかもしれませんが、この作品も多分、好き嫌いが分かれると思います。
正式には「デス・プルーフ in グラインドハウス」というタイトルで、グラインドハウスというのはB級映画を2~3本連続上映するスタイルの映画館のことだそうです。
なので、この作品もロバート・ロドリゲス監督作品の「プラネット・テラー in グラインドハウス」と対になっているみたいです。
ただし、日本ではそれぞれ単独で上映されています。

”デス・プルーフ”って”耐死仕様”という意味だそうで、その”耐死仕様”を施した改造車で女性を殺していくスタントマンのマイクを演じるのがカート・ラッセルです。
その車を使った殺し方がメチャクチャで、耐死仕様とはいえ、自分も入院するほどの怪我を負いますが、殺人はバレてないので、治ればまた次の獲物を探して同じ事をするのですが・・・。

以下ネタバレです。


多分、何度も同じ手口で殺人を続けてきたマイクですが、最後に狙った相手が悪かった。
相手もスタント・ウーマンで、殺すどころか逆襲されてしまいます。
で、ラストシーンは思わず笑ってしまいました。
え、終わりですか??って感じで。
後のこと、どうするんだよって、心配になりました。(笑)

この映画、案外、カーアクションは少ないと思います。
映画の半分はマイクが狙ってる女の子達のどうでもいい(ように私には思える・・)会話のシーンで出来てると思います。
延々と女の子達のお喋りを聞いてるのがイヤになってくるのですが、不思議と眠たくはなりませんでした。

あと懐かしい映画やテレビドラマのタイトル、それに出演していた役者さんの名前が色々と出てきて、私なんかは凄く嬉しかったのですが、劇中の女の子達は「知らない」とつれない返事です。
やっぱり時代が違うんだなあ・・と寂しくなりました。

それとわざとB級映画として作られているので、音声や映像がちゃんとしてなくて、ノイズや傷が入っていて、それが楽しかったです。

あとB級なので、メジャーな俳優さんはカート・ラッセルのみ。
でも、大好きな「CSI:ニューヨーク」に出演していた、エイデン役のヴァネッサ・フェルリトが出てたのは嬉しかったです。

お薦めできる映画かというと、非常に迷うのですが、映画館で観るならいいかなーという感じですね。
もう終わってますけどね。(^^;)
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ヴェニスの商人

2007-10-07 17:18:38 | 映画・舞台
市村正親さんがユダヤ人の高利貸し、シャイロックを演じている舞台です。
またヴェニスです。(笑) 記事が続いてますね。
ベニスとヴェニスの違いがありますが。^^;
有名なシェイクスピアの作品なので、ストーリーは省きますね。

この物語、好きじゃないんですよ。
小学生の時に学校でこの芝居を初めて観ました。
その時にストーリーを既に知っていたかは覚えてないのですが、子供心に理不尽だと思った記憶はあります。
子供なので「理不尽」という言葉は知りませんでしたが。
借りたものは返すのが本当じゃないか、と思いました。
あれやこれや屁理屈言って、返さなくていいんなら法律はいらん、と。
謝ってすむなら警察はいらん、というのと同じですね。
でも、大人になってから、この物語にはユダヤ人差別がベースにあることを知って、なお嫌になりました。

今回の舞台でも全編、ユダヤ人を差別しっぱなし。
なんというか、私にとっては共感できる人物が一人もいないという珍しい作品でした。
というより、むしろ今までは悪役だと思っていたシャイロックに同情してしまいました。
確かに借金のかたに肉1ポンドをよこせっていうのは酷いと思う。
でも、何故シャイロックがそこまでするのか、ですよね。
酷い差別を受けてきたシャイロックの心の叫びだと思うんです。
そもそもアントーニオは、その条件を承諾して借りたのに。
裁判でもシャイロックの名前を呼ばれずに、「そこのユダヤ人」みたいな言われ方だし。
裁判の決着のつけ方だって、あまりにも酷いです。
喜劇だし、役者さんの熱演もあって笑いが多い芝居ですが、
(私もよく笑いました)
でも、観てる間、ずっと不愉快だった。

劇中でシャイロックが「ユダヤ人だって、キリスト教徒と同じ人間だ。」と叫びます。
そういう問題提起がこの物語のテーマなのだと思いたいのですが、嫌なユダヤ人をコテンパンにやっつけて、めでたしめでたし、みたいな話にしか見えないんですよねー。
最後のシャイロックの娘の表情だけが、ユダヤ人の悲劇性を少し感じさせてくれましたが・・・。

作品そのものは先に書いたとおり、笑うところが沢山あって楽しめると思います。
開演前にもお楽しみがありました。

でもなあ・・・。

シャイロックはバカ正直なんだ。
「ミナミの帝王」の萬田はんみたいに、もっとうまく取り立てたらいいのに・・・とアホみたいな事を真面目に考えながらトボトボと帰路に着きました。

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ビョルン・アンドレセン

2007-10-07 16:27:02 | 映画・舞台
下の記事の「ベニスに死す」なんですが・・・
なんで今頃観ようと思ったのかというと、ひょんな事からタージオ役のビョルン・アンドレセンの写真を久しぶりに見たからです。
「まー懐かしい。現在はどうされてるんだろう・・」と思って、検索したら結構、簡単に現在の姿を見る事ができました。
現在と言っても数年前の写真ですが。

んで・・愕然としました・・・。
あの美少年がこうなるのか・・・と。
「ベニスに死す」の頃の、ゆでたまごみたいにつるんとしたお顔が、頬はこけ、目が落ち窪んだ骨っぽい顔に変わり、髪には白いものもありました。
今の姿って映画のアッシェンバッハみたいだ・・とさえ思いました。
「ベニスに死す」以降の人生が平坦では無かったんだなと、なんだか切ない気持ちになりました。
実際、かなりのご苦労があったようです。


私が初めてビョルン・アンドレセンを知ったのは、来日した時の雑誌の記事でした。
その時は映画をまだ観て無かったので、「この人が世界一の美少年???」って不思議に思いました。
「ベニスに死す」の時より1年以上経っていたので、映画の写真よりお兄さんになってたせいかもしれません。
私の目には「普通の外国人のお兄さん」、としか映らなかったのです。

確か当時のインタビューで、世界一の美少年と言われてることについて聞かれて、「全然思わない。毎朝、鏡を見てオエーってなってる」みたいなことを答えてらしたと思います。
それがすごく好感を持てたんですよね。(笑)

日本のある女優さんがテレビで「お綺麗で・・・」と言われて、「ありがとうございます。」と悠然と微笑んだ姿を見て、ああ、この人は自分が綺麗だって分かってるんだなって思いました。
嫌味じゃないんですよ。 私も大好きな女優さんです。

でも、ウソでもビョルンみたいに答えてくれると、やっぱり「イイ人だなあ」と思いますよね。(笑)
ただし、30年以上前のことで、こういったやりとりが本当にあったのかは、定かではありません。
私も子供だったので、記憶違いをしているかもしれませんし、まるっきりの私の捏造インタビューだったらゴメンなさい。(笑)

でも、ビョルンがチョコレートのCMに出てたとか、うっすら覚えているんですよ。
レコードも出してましたよね。
で、当時、それほど綺麗な少年とは思わなかった私は、やはりヴィスコンティの力が凄いんだと思いました。
ヴィスコンティが普通の少年をあれほど美しく撮ったんだと。

ところが、色々と検索すると来日当時のビョルンの写真も見れるんですね。
それを見たら十分、美しい少年でした。(笑)
当時の私の目はどうかしてたんでしょうか。
まあ、子供の好みには合わなかったということかもしれません。(^^;)


「ベニスに死す」以降のビョルンは何本かの映画やテレビに出演したみたいですが、積極的に俳優業を続けてはいなかったようです。
確かに若い頃に異様とも思える経験をした人のその後は、普通の人には分からない苦労があるのでしょう。
日本でも元子役さんが殺人事件までおこしてましたよね。

でも、ご本人は変わっても、映画は変わりません。
「ベニスに死す」はアッシェンバッハ役のダーク・ボガードの名演だけでは成り立たなかった映画だと思います。
観客にアッシェンバッハが心を奪われても仕方がないと納得させる程の美しい少年が、絶対に必要でした。
やはりビョルンがあの映画に出演してくれて良かったと、本当にそう思います。


・・で、現在のビョルンの姿を見て愕然とした私ですが・・・
見慣れたせいかもしれませんが(ずいぶんな言い方だ・・)、私、今のビョルンの方がいいです・・・。
タージオの頃の美貌は無くなっても、やっぱり男性は年をとってからだなーと思います。
単に私がおじさん好きだからかもしれませんが。(笑)


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ベニスに死す

2007-10-05 16:48:07 | 映画・舞台
結構、長文を書いて下書き保存してたのに・・・。
全部、消えてました。

気をとりなおしまして・・・
ヴィスコンティの名作ですね。
今回はDVDでの鑑賞ですが、最初から最後まできっちり観たのは初めてです。
10代の時にテレビで放映してるのをチラっと観たのですが、その時は多分、退屈な映画だと思ったと思います。
でも、今回数十年ぶりに観て、自分でも驚いたのですがラストで号泣してしまいました。
この映画の感想を色んなサイトさんで拝見したのですが、若い頃に見た時と、ある程度の年齢になって観た時では感想が変わってる方が沢山いらして、自分と同じなんだぁとホッとしました。^^;


以下ネタバレです。


ストーリーですが、高名な音楽家のアッシェンバッハが静養先のベニスで美しい少年タージオに心を奪われます。タージオもアッシェンバッハの気持ちを知っていて、わざと翻弄するような態度をとるんですね。
でも、二人が言葉を交わすことは最後までありません。

このアッシェンバッハのタージオに対する態度が今でいうストーカーみたいで、見ててこちらが恥かしくなるくらいバレバレなんですね。
タージオもわざと意味あり気にアッシェンバッハに微笑んだり・・・。
それがイヤなやつ~と映らないのは、彼の気品のせいかな。

でも、アッシェンバッハの愚かとも思える行動が今の私には笑えません。
私自身が彼の年齢に近づいてきたからなんでしょうねぇ。
タージオの圧倒的な美しさの前に、何とか自分も若さを取り戻したいと思ったのか、アッシェンバッハは床屋に薦められて髪を染め、肌を白く塗ります。
彼はベニスに来るときに船上で白塗りの老人を見て嫌悪感を抱きます。
それなのに、自分も同じようなお化粧をしてしまってます。
皮肉ですよね。

アッシェンバッハは家族も音楽という芸術も失ってベニスに来ますが、そこで出会ったタージオは自分が失ったものを全て持っていると感じたのでしょうか。
タージオの美しさは彼が求めている芸術そのものだったんだなと思いました。
単にタージオの美しさ(=若さ)に惹かれただけではなく・・・。

最期は海に入るタージオを浜辺で見つめながら息絶えるアッシェンバッハ。
染めた髪からは黒い汁が垂れ、白塗りのお化粧も崩れてあまりにもみじめです。
アッシェンバッハの目に映るのは海の中で逆光のシルエットが美しいタージオ。
残酷な対比だと思うのですが、アッシェンバッハが捜し求めていた芸術を見つめながら息絶えるのなら、むしろ幸せだったのかなとも思います。
タージオはその時、何かを指差してるんですね。
それは、アッシェンバッハが行き着く所、行くべき所に導いてるのかなと思いました。
なんか、そうでも思わないとアッシェンバッハがあまりに気の毒というか・・・。
(だって、ホントはアッシェンバッハの思う芸術の対極にいるのがタージオだと思うんです。
劇中でアッシェンバッハが彼の友人と戦わせる芸術論でそのように感じました。)

それにしても、いくら若作りのためだとしても、白塗りをさせる床屋のセンス・・・。
酷いなーと思って自分を顧みると・・・
明らかに若い頃よりお化粧が厚くなってるなーと気づきました。^^;
周りの同年代の友達もそうです・・・。
やっぱりアッシェンバッハの気持ちが今なら分かるなあ・・・。

ベニスの風景、マーラーの音楽、タージオ、何もかもが美しい映画です。
でも、死の匂いがする映画でもあります。
年をとっても充実した人生を送っている方ならまた違うかもしれませんが、私のように寂しい中年生活を送ってるものには切な過ぎる映画です。

好き嫌いが分かれると思いますが、歳月を経て観なおすと、新たな心情に気づかせてくれる映画かもしれません。


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