イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

月光樹 -3

2013年06月17日 06時15分21秒 | 漫画

松島:とうとう、おひとりになってしまいましたね。お父さんがなくなられたあと……けっきょく、みんな、ばらばらになってしまって。
真木:わたしがこんなふうにこの家に残るなんて思いもしなかったけど……。(お父さんの愛した庭を……こんどはわたしがまもってゆく。お父さん……それぞれの道をゆくきょうだいたちがふたたび、ここにもどるかどうかはわからないけど。愛に涙を流し、苦しい思いを耐えた、わたしたちの青春の日はまぎれもなく、ここからはじまったんですね。この庭はあなたの娘たちの心の分水嶺だったんですね、お父さん……その月下の庭に、いま、わたしは木のように立っています。)


最新の画像もっと見る