イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

修道士ファルコ

2013年08月20日 05時33分55秒 | 秋田書店

chap.1

14世紀後半のスペイン―――ドン・ペドロ一世の治世下のカスティリア王国である時、セビリアの町に一人の修道士が現れた。枯草色の髪と薄青の目は北方の血を示し、馬上豊かな体躯はゲルマンの戦士を思わせた。人々の噂では彼は隣国ナバーラで名高い騎士であったという。その剣が多くの血を流した罪を悔悛して修道士になったのだと―――――。


 第1話は、史実的には出会う筈のないドン・ペドロとの出会いと別れ。ファルコの本名は「ファルケハイム・フォン・ナバール」である。後に『アルカサル‐王城‐ 外伝』第1巻に収録された「地の果て(フィニステーレ)への道」で2人は再会する。この再会話は新装版『修道士ファルコ』第2巻にも収録された。因みに、第3巻はドイツに舞台を戻し、改心したマティアスも交えてアルヌルフ還俗問題に取り組むことになる。


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