イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

天使が僕に / 罪の炎

2013年08月20日 15時18分09秒 | 歌文

夢に見るよいつも何時も 恋人達の姿
幸せそうな二人が 天国で会った
僕の身には起こらないけど
もし願うことが許されるなら何時か
恋をしたいな
でも今日は天使がこのにキッスをしてくれたんだ
この嬉しさを鐘にのせてあのひとのもとへ
今夜は天使が僕に微笑みをくれた

ああ、マリア様 貴方の清らかなお導きのもとで
今日まで私は正しく美しく ああ それなのに何故心が
ああ、マリア様乱れるのでしょう 彼女を見ただけで
彼女を求めこの身は燃え上がる 気も狂わんばかりに
地獄の炎がこの身を焼く 罪の炎がこの身を焦がす
悪いのは私なのか いや ジプシーは私を虜に
悪いのは私ではない あの悪魔は私より強いのだ
ああ、マリア様 お守り下さい
もしそれができないのなら
あのエスメラルダを私に与えて
私一人のものに
地獄の炎がお前を焼くぞ
もしも私を求めぬならば
神よ許したまえ 彼女は私のもの
それが嫌ならば 炎の中に


修道士ファルコ

2013年08月20日 05時33分55秒 | 秋田書店

chap.1

14世紀後半のスペイン―――ドン・ペドロ一世の治世下のカスティリア王国である時、セビリアの町に一人の修道士が現れた。枯草色の髪と薄青の目は北方の血を示し、馬上豊かな体躯はゲルマンの戦士を思わせた。人々の噂では彼は隣国ナバーラで名高い騎士であったという。その剣が多くの血を流した罪を悔悛して修道士になったのだと―――――。


 第1話は、史実的には出会う筈のないドン・ペドロとの出会いと別れ。ファルコの本名は「ファルケハイム・フォン・ナバール」である。後に『アルカサル‐王城‐ 外伝』第1巻に収録された「地の果て(フィニステーレ)への道」で2人は再会する。この再会話は新装版『修道士ファルコ』第2巻にも収録された。因みに、第3巻はドイツに舞台を戻し、改心したマティアスも交えてアルヌルフ還俗問題に取り組むことになる。