イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

少年陰陽師(7) ほぅ!何ゆえ、このようなところに…

2008年01月17日 05時40分55秒 | 小説
 アニメ化された『少年陰陽師』「第1話 この少年、晴明の後継につき」紅蓮よりも先に名も無き脇役として第一声を発した小西克幸さんのセリフは、あれが晴明殿の御孫殿ですよとの同僚の言葉に応えて“ほぅ。で?何ゆえ、このようなところに。”でした。

 それにしても、中途半端に終わったアニメが再び製作されて欲しいと思っていますが、天狐編紅蓮の記憶が戻る『真紅の空を翔けあがれ』はともかく、本格的な天狐編の第1巻とも言うべき『光の導(しるべ)を指し示せ』では高龗神が紅蓮を罵倒していし、天狐編全編浩と晴明が二人揃って紅蓮を含めた十二神将を無意識下で蔑ろにしているので嫌いです。

少年陰陽師(6) 藤壺の女帝

2008年01月17日 02時16分32秒 | 小説

 中宮とは女王の座に就いた者のことを意味する。だからこそ、あんないい加減な、昌浩の仕打ちを受けた後に一条帝がほんの少し優しい言葉をかけたくらいで幸せになる未来をカケラも窺えない顛末で片づけないで欲しい。

 小学館キャンバス文庫の《クリセニアン年代記》シリーズの中盤から躍り出て無能な皇帝シェスラの正妃となってリンバーグ皇国の舵を我が物とし、ルルル文庫に移っての続編《クリセニアン夢語り》シリーズでは既にリンバーグ皇国は彼女無しには成り立たぬほどに重要な存在となっている事実上のリンバーグの女帝となった皇后ラリッサのように、章子にも《藤壺の中宮》彰子として偽りの人生を押しつけられても、それを真実の己自身の人生に作り変えて生きる強さを身につけ生まれ変わって欲しいです。