5月31日(月)
おはようございます。
4年生は、明日から奥多摩体験学習で、2泊3日の合宿です。
今日は、重たい大リュックで登校しました。
お天気に恵まれますように。あ、でも、雨もいいですね。多摩川の学習ですから、雨のひとしずくが大地にしみ込んで、やがて大河となって海に流れ込む…イメージしてもらうのもいいですね。
さて、最近読んだ楽しい大人向けの本を、ご紹介したいと思います。
『ドキドキしちゃう-岡本太郎の“書”-』
(平野暁臣/構成・監修、小学館)
タイトルよりも、デカデカと書かれていた「字は絵だろ。」という帯のメッセージに目が止まり、手に取った1冊。
岡本太郎氏はその独創的な作品で有名ですが、数多くの書も遺しています。"書"とともに、岡本氏が残した文章が添えてあり、詩集あるいはエッセイでもあります。もちろん、一頭最初の作品は「爆発
」です(笑)。
CDサイズでコンパクトな本ですが、岡本太郎氏の書の作品は、そのサイズを全く感じさせない迫力です。
今、にわかに書道ブームらしいですね。
福音館書店の写真絵本で、乾知恵さんの書の絵本「月・人・石」もお薦めです。こちらは谷川俊太郎さんが文章を添えています。
『おかあさんとあたし。』
(ムラマツエリコ、なかがわみどり/作、大和書房)
ずっと欲しくて、母の日に、買ってもらった本。
もともと「ねぇ、おかあさん。」という、ポストカードシリーズを、本にしたものだそうです。
「くつが反対」とお母さんに直されたり、タンスにシール貼りまくって怒られたり、叱られて玄関の外に出されたり…。
誰にでも身に覚えのある、何気ない、お母さんと子どもの日常の一瞬、一瞬が、かわいく素朴なイラストで綴られています。
ページをめくるたびに、「あ~、こんなこと、あった、あった!」「そう、そう!」と思わず声に出してしまいます。お母さんとのやりとりの想い出の連続に、じんわ~りじんわ~りと、感動がやってきて、泣いてしまいましたよ…
自分の子どもの頃も、我が子の小さい頃のことも、ダブルで懐かしく想い出させてくれる、素敵な素敵な本です。続編もあるそうです。
私自身の母の誕生日や、ママ友の誕生日にプレゼントしても喜ばれるかなぁと思っています。
『ゆめうつつ草紙』
(原田宗典/幻冬舎)
こちらは、古本屋で買ったものです。
「詩でもない、小説でもない、全然ちがう物語」という帯に惹かれました。どうも、帯のメッセージに弱いです。出版社の罠にマンマとひっかかってしまう私…。でも、ハズレがないので、よしとしましょう
大人のためのセンスの良い童話と言った感じでしょうか。私には大変読みやすい文章で相性のよい作家さんのひとりです。
以前、高学年に読み聞かせした絵本化された『ぜつぼうの濁点』はじめ、20編の短編がおさまっています。
お薦めは『秘密』。これは、中学校の国語の教科書にも載ったそうです。
少年が銭湯に行く途中に見つけた「秘密屋」。自分の秘密を質草のように預けてお金を工面するお店。ある日、そこに、自分の母親の秘密が6000円で売られているのを見つけます。少年は、お母さんの秘密が世に出るのを恐れ、なんとか、自分で買いとろうするのですが…。
『百人の王様・わがままな王様』
(原田宗典/岩波書店)
これも、古本屋にありました。
「百人の王様」は、まだ幼稚園児だったご子息のために著者が書いたものだそうです。イラストもご自身で描かれています。子どもへの読み聞かせももちろん、かつて子どもだった大人にも寓話として…。
「百人の王様」
昔々、ある国に百人の王様がいました。全部で百人しかいない国なのに、百人全員が王様なのです。それも、全員が威張って喧嘩腰の王様。そんな争いごとの絶えない国にある日、疲労困憊の旅人がやってきます。一軒一軒、王様の家を訪れ、助けを求めるのですが、どの王様も「無礼者!」といって応じてくれません。99人の王様に追い払われ続け、とうとう、最期の1件が残るばかりに…。
「わがまま王」
何でも我がものにしてしまうわがままな王様。すべての国を制覇し、あらゆるものを手に入れて、空も太陽も、独り占め。ある日、歌の上手な女性の歌声に感動し、その歌声さえも独り占めしようとするのですが…。
箱に入った、きちんとした布張り装丁の本。たまには、古本屋で宝探しも、また楽し。
『百物語』
(杉浦日向子/新潮文庫)
こちらは、2005年に喉頭がんで46歳の若さで逝去された、江戸風俗研究家としても有名だった杉浦日向子さんの漫画です。
一言で言うならば、江戸情緒にあふれた「粋」な漫画本。さすが杉浦女史といった感じです。怪談集なのですが、お隠居さんの語り口調が杉浦さんご自身のような優しい口調で、どんどん引き込まれてしまいます。怖さよりも爽やかさ、優しさが残るのは、なぜでしょうか…。
「百物語」と言うのは、日本の伝統的な怪談会のスタイルのひとつで、新月の夜に100本のろうそくを立て、怪談話を1話語り終えるたびに、ろうそくを吹き消していくというもので、100話語り終えると最期、本物の化け物が現れるとされていました。
この本は、99話で終っています…。
漫画とはいえ、言い回しなどが、息子(小4)にはまだ難しいですね。大人と一緒に絵を見ながら、読み聞かせるのがいいでしょう。爽やかにさらっと読むのがいいです、トーン低めに語ったらば、息子はビビりまくっていました
。
「あのさ…、口から魂が出るって、どういうことぉ~???」と、可哀そうに、眠れなかったみたいです
。
さぁ、明日から奥多摩体験学習よ!
ナイトハイクで、変なもの見てこなければいいですが…
フォッフォッフォ

おはようございます。
4年生は、明日から奥多摩体験学習で、2泊3日の合宿です。
今日は、重たい大リュックで登校しました。
お天気に恵まれますように。あ、でも、雨もいいですね。多摩川の学習ですから、雨のひとしずくが大地にしみ込んで、やがて大河となって海に流れ込む…イメージしてもらうのもいいですね。
さて、最近読んだ楽しい大人向けの本を、ご紹介したいと思います。


タイトルよりも、デカデカと書かれていた「字は絵だろ。」という帯のメッセージに目が止まり、手に取った1冊。
岡本太郎氏はその独創的な作品で有名ですが、数多くの書も遺しています。"書"とともに、岡本氏が残した文章が添えてあり、詩集あるいはエッセイでもあります。もちろん、一頭最初の作品は「爆発

CDサイズでコンパクトな本ですが、岡本太郎氏の書の作品は、そのサイズを全く感じさせない迫力です。
今、にわかに書道ブームらしいですね。
福音館書店の写真絵本で、乾知恵さんの書の絵本「月・人・石」もお薦めです。こちらは谷川俊太郎さんが文章を添えています。


ずっと欲しくて、母の日に、買ってもらった本。
もともと「ねぇ、おかあさん。」という、ポストカードシリーズを、本にしたものだそうです。
「くつが反対」とお母さんに直されたり、タンスにシール貼りまくって怒られたり、叱られて玄関の外に出されたり…。
誰にでも身に覚えのある、何気ない、お母さんと子どもの日常の一瞬、一瞬が、かわいく素朴なイラストで綴られています。
ページをめくるたびに、「あ~、こんなこと、あった、あった!」「そう、そう!」と思わず声に出してしまいます。お母さんとのやりとりの想い出の連続に、じんわ~りじんわ~りと、感動がやってきて、泣いてしまいましたよ…

自分の子どもの頃も、我が子の小さい頃のことも、ダブルで懐かしく想い出させてくれる、素敵な素敵な本です。続編もあるそうです。
私自身の母の誕生日や、ママ友の誕生日にプレゼントしても喜ばれるかなぁと思っています。


こちらは、古本屋で買ったものです。
「詩でもない、小説でもない、全然ちがう物語」という帯に惹かれました。どうも、帯のメッセージに弱いです。出版社の罠にマンマとひっかかってしまう私…。でも、ハズレがないので、よしとしましょう

大人のためのセンスの良い童話と言った感じでしょうか。私には大変読みやすい文章で相性のよい作家さんのひとりです。
以前、高学年に読み聞かせした絵本化された『ぜつぼうの濁点』はじめ、20編の短編がおさまっています。
お薦めは『秘密』。これは、中学校の国語の教科書にも載ったそうです。
少年が銭湯に行く途中に見つけた「秘密屋」。自分の秘密を質草のように預けてお金を工面するお店。ある日、そこに、自分の母親の秘密が6000円で売られているのを見つけます。少年は、お母さんの秘密が世に出るのを恐れ、なんとか、自分で買いとろうするのですが…。


これも、古本屋にありました。
「百人の王様」は、まだ幼稚園児だったご子息のために著者が書いたものだそうです。イラストもご自身で描かれています。子どもへの読み聞かせももちろん、かつて子どもだった大人にも寓話として…。
「百人の王様」
昔々、ある国に百人の王様がいました。全部で百人しかいない国なのに、百人全員が王様なのです。それも、全員が威張って喧嘩腰の王様。そんな争いごとの絶えない国にある日、疲労困憊の旅人がやってきます。一軒一軒、王様の家を訪れ、助けを求めるのですが、どの王様も「無礼者!」といって応じてくれません。99人の王様に追い払われ続け、とうとう、最期の1件が残るばかりに…。
「わがまま王」
何でも我がものにしてしまうわがままな王様。すべての国を制覇し、あらゆるものを手に入れて、空も太陽も、独り占め。ある日、歌の上手な女性の歌声に感動し、その歌声さえも独り占めしようとするのですが…。
箱に入った、きちんとした布張り装丁の本。たまには、古本屋で宝探しも、また楽し。


こちらは、2005年に喉頭がんで46歳の若さで逝去された、江戸風俗研究家としても有名だった杉浦日向子さんの漫画です。
一言で言うならば、江戸情緒にあふれた「粋」な漫画本。さすが杉浦女史といった感じです。怪談集なのですが、お隠居さんの語り口調が杉浦さんご自身のような優しい口調で、どんどん引き込まれてしまいます。怖さよりも爽やかさ、優しさが残るのは、なぜでしょうか…。
「百物語」と言うのは、日本の伝統的な怪談会のスタイルのひとつで、新月の夜に100本のろうそくを立て、怪談話を1話語り終えるたびに、ろうそくを吹き消していくというもので、100話語り終えると最期、本物の化け物が現れるとされていました。
この本は、99話で終っています…。
漫画とはいえ、言い回しなどが、息子(小4)にはまだ難しいですね。大人と一緒に絵を見ながら、読み聞かせるのがいいでしょう。爽やかにさらっと読むのがいいです、トーン低めに語ったらば、息子はビビりまくっていました

「あのさ…、口から魂が出るって、どういうことぉ~???」と、可哀そうに、眠れなかったみたいです

さぁ、明日から奥多摩体験学習よ!
ナイトハイクで、変なもの見てこなければいいですが…
