今日発売のアエラで「中学受験から撤退する決断」という記事があります。中学受験を目指したがために、おかしくなってしまった家族や子どもの具体例を示しながら、受験適齢期を見定める大切さを書いています。私はこれからの子どもも抱えていますので、考えさせられる記事です。(AERA編集長一色清氏のツイートより)
「最初の質問」長田弘
今日あなたは空を見上げましたか。
空は遠かったですか、近かったですか。
雲はどんな形をしていましたか。
風はどんなにおいがしましたか。
あなたにとって、いい一日とはどんな一日ですか。
「ありがとう」という言葉を今日口にしましたか。
窓の向こう、道の向こうに、何が見えますか。
雨の滴をいっぱいためたクモの巣を見たことがありますか。
樫の木の下で、あるいは欅の木の下で、立ち止まったことがありますか。
街路樹の木の名前を知っていますか。
樹木を友人だと考えたことがありますか。
この前、川を見つめたのはいつでしたか。
砂の上に座ったのは、草の上に座ったのはいつでしたか。
「美しい」と、あなたがためらわず言えるものは何ですか。
好きな花を七つ、挙げられますか。
あなたにとって「わたしたち」というのは、だれですか。
夜明け前に鳴き交わす鳥の声を聴いたことがありますか。
ゆっくりと暮れていく西の空に祈ったことがありますか。
何歳の時の自分が好きですか。
上手に年を取ることができると思いますか。
世界という言葉で、まず思い描く風景はどんな風景ですか。
今あなたがいる場所で、耳を澄ますと、何が聞こえますか。
沈黙はどんな音がしますか。
じっと目をつぶる。すると何が見えてきますか。
問いと答えと、今あなたにとって必要なのはどっちですか。
これだけはしないと心に決めていることがありますか。
いちばんしたいことは何ですか。
人生の材料は何だと思いますか。
あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、
幸福って何だと思いますか。
時代は言葉をないがしろにしている。
あなたは言葉を信じていますか。
ゴールデンウィーク、たまには立ち止まって、ゆっくり、ゆったり、耳を澄ませて、心を澄ませて、「○○君のママ」でなく、「△△さんの奥様」ではなく、「私」のこと考えましょ。
実は…、おととしの「大人のためのお話し会」で、朗読したんです。
参加者3名でしたが…
今日あなたは空を見上げましたか。
空は遠かったですか、近かったですか。
雲はどんな形をしていましたか。
風はどんなにおいがしましたか。
あなたにとって、いい一日とはどんな一日ですか。
「ありがとう」という言葉を今日口にしましたか。
窓の向こう、道の向こうに、何が見えますか。
雨の滴をいっぱいためたクモの巣を見たことがありますか。
樫の木の下で、あるいは欅の木の下で、立ち止まったことがありますか。
街路樹の木の名前を知っていますか。
樹木を友人だと考えたことがありますか。
この前、川を見つめたのはいつでしたか。
砂の上に座ったのは、草の上に座ったのはいつでしたか。
「美しい」と、あなたがためらわず言えるものは何ですか。
好きな花を七つ、挙げられますか。
あなたにとって「わたしたち」というのは、だれですか。
夜明け前に鳴き交わす鳥の声を聴いたことがありますか。
ゆっくりと暮れていく西の空に祈ったことがありますか。
何歳の時の自分が好きですか。
上手に年を取ることができると思いますか。
世界という言葉で、まず思い描く風景はどんな風景ですか。
今あなたがいる場所で、耳を澄ますと、何が聞こえますか。
沈黙はどんな音がしますか。
じっと目をつぶる。すると何が見えてきますか。
問いと答えと、今あなたにとって必要なのはどっちですか。
これだけはしないと心に決めていることがありますか。
いちばんしたいことは何ですか。
人生の材料は何だと思いますか。
あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、
幸福って何だと思いますか。
時代は言葉をないがしろにしている。
あなたは言葉を信じていますか。
ゴールデンウィーク、たまには立ち止まって、ゆっくり、ゆったり、耳を澄ませて、心を澄ませて、「○○君のママ」でなく、「△△さんの奥様」ではなく、「私」のこと考えましょ。
実は…、おととしの「大人のためのお話し会」で、朗読したんです。
参加者3名でしたが…

2012年4月19日(木)
本日、読んだ絵本は、この3冊です。
①『あ』大槻あかね(著)福音館書店
②『ともだちや』内田麟太郎(文)降矢なな(絵)偕成社
③『からすのたまごにいちゃん』あきやまさとし(作)鈴木出版社
『あ』
小さな針金小人が、ジョッキ、マヨネーズ、綿棒、テープ、耳かき、蚊取り線香
、ファスナーなどと遭遇します。はじめて目にする物たちに、「あ」「は」「あーー」などと、一言だけ発して、その物の形をまねてポーズ。そして、触ったり、遊んでみたり、「物」と戯れる針金小人。
身近な、何の変哲もない物も、針金小人を目を通してみると、なんだか、こんな楽しみ方があるのかぁ~と、物の見方が変わってくるから不思議。ビール
の泡にまみれちゃうシーンは、子供たちも大喜びしていました。
針金小人には目も口もありませんし、発する言葉は「あ」「は」「ひょ」のひとことだけ。
全編いたってシンプルな絵本ではありますが、大人も十分楽しめる、作者のセンスの良さがにじみ出ている素晴らしい作品だと思います。
この針金小人の動き、とっても愛くるしくてね。次回は、この針金小人を作って、子供たちに見せようっと。
きっと、大喜びするぞ~。フォッフォッフォ
それにしても…、私も、耳かきの綿毛に身体をうずめてみたい~(笑)
『ともだちや』
キツネ
が「ともだちやさん」をはじめました。
「え~、ともだちいりませんか?さみしいひとはいませんか?ともだち1時間100円、ともだち2時間200円!」
一緒に食事をして欲しいと、クマからお呼びがかかります。苦手なイチゴやはちみつを一緒に食べ、200円いただきました。
今度はオオカミが声をかけました。いっしょにトランプ遊びをします。遊んだあとお代を頂こうとすると…、
「おまえは、ともだちからお金をとるのかっ!それがほんとうの友だちかっ!」と一喝されます。キツネとオオカミは、あしたも明後日も遊ぶ約束をしました。
さみしくて、本当の友だちが欲しかったのは、キツネの方だったんですね。
大型ビック絵本で読み聞かせをしました。
「おまえは、ともだちからお金をとるのかっ!それがほんとうの友だちかっ!」見開きいっぱいの大迫力のオオカミの真っ赤な口が印象的でした。
『からすのたまごにいちゃん』
学年末のお話し会で1年生(現2年生)に読んだ「たまごにいちゃん」。たまごにいちゃんの殻を割ろうとイタズラしていた「カラス」が主人公のお話です。単なる意地悪からではなかったことが判明します。
それは、過去の経験から。兄弟の世話で忙しいお母さんの気をひこうと、殻をかぶったままなら、子供扱いされて怒られないのをいい事に、いたずらしまくっていた「カラスのたまごにいちゃん」だったからなのです。
その殻を自ら破り、「ちくしょー!きもちいいじゃんかよー」と羽根をひろげ、広い世界に飛び立つ経験をしていたのです。そんな快感を「たまごにいちゃん」にも教えてあげたい、そんな優しさから追いかけまわしていたのですねぇ。
成長することへの不安を吹き飛ばしてくれる素敵なお話。
先月読み聞かせた「たまごにいちゃん」と、全く同じシーンが出てきますが、さすがっ!子供たちは皆覚えていました。意地悪カラスの印象が、ガラッと変わった瞬間。子供たちの顔
で分かりました。
意地悪でいたずらばかりする子が、はたして、本当に根っからの悪い子なのかどうか…、それは、わかりませんよね。

本日、読んだ絵本は、この3冊です。
①『あ』大槻あかね(著)福音館書店
②『ともだちや』内田麟太郎(文)降矢なな(絵)偕成社
③『からすのたまごにいちゃん』あきやまさとし(作)鈴木出版社

小さな針金小人が、ジョッキ、マヨネーズ、綿棒、テープ、耳かき、蚊取り線香

身近な、何の変哲もない物も、針金小人を目を通してみると、なんだか、こんな楽しみ方があるのかぁ~と、物の見方が変わってくるから不思議。ビール

針金小人には目も口もありませんし、発する言葉は「あ」「は」「ひょ」のひとことだけ。
全編いたってシンプルな絵本ではありますが、大人も十分楽しめる、作者のセンスの良さがにじみ出ている素晴らしい作品だと思います。
この針金小人の動き、とっても愛くるしくてね。次回は、この針金小人を作って、子供たちに見せようっと。
きっと、大喜びするぞ~。フォッフォッフォ

それにしても…、私も、耳かきの綿毛に身体をうずめてみたい~(笑)

キツネ

「え~、ともだちいりませんか?さみしいひとはいませんか?ともだち1時間100円、ともだち2時間200円!」
一緒に食事をして欲しいと、クマからお呼びがかかります。苦手なイチゴやはちみつを一緒に食べ、200円いただきました。
今度はオオカミが声をかけました。いっしょにトランプ遊びをします。遊んだあとお代を頂こうとすると…、
「おまえは、ともだちからお金をとるのかっ!それがほんとうの友だちかっ!」と一喝されます。キツネとオオカミは、あしたも明後日も遊ぶ約束をしました。
さみしくて、本当の友だちが欲しかったのは、キツネの方だったんですね。
大型ビック絵本で読み聞かせをしました。
「おまえは、ともだちからお金をとるのかっ!それがほんとうの友だちかっ!」見開きいっぱいの大迫力のオオカミの真っ赤な口が印象的でした。

学年末のお話し会で1年生(現2年生)に読んだ「たまごにいちゃん」。たまごにいちゃんの殻を割ろうとイタズラしていた「カラス」が主人公のお話です。単なる意地悪からではなかったことが判明します。
それは、過去の経験から。兄弟の世話で忙しいお母さんの気をひこうと、殻をかぶったままなら、子供扱いされて怒られないのをいい事に、いたずらしまくっていた「カラスのたまごにいちゃん」だったからなのです。
その殻を自ら破り、「ちくしょー!きもちいいじゃんかよー」と羽根をひろげ、広い世界に飛び立つ経験をしていたのです。そんな快感を「たまごにいちゃん」にも教えてあげたい、そんな優しさから追いかけまわしていたのですねぇ。
成長することへの不安を吹き飛ばしてくれる素敵なお話。
先月読み聞かせた「たまごにいちゃん」と、全く同じシーンが出てきますが、さすがっ!子供たちは皆覚えていました。意地悪カラスの印象が、ガラッと変わった瞬間。子供たちの顔

意地悪でいたずらばかりする子が、はたして、本当に根っからの悪い子なのかどうか…、それは、わかりませんよね。
乗り物が大好きだった息子に読んであげていた絵本4冊。
1963年「しょうぼうじどうしゃじぷた」
1965年「のろまなローラー」
1989年「とべ!ちいさいぷろぺらき」
1997年「ちからもちのタグボートとーとー」
乗り物中心に描き続けた山本忠敬さんのイラストは、1960年代発行の2冊は、やはり時代を感じさせるものですが、内容は、今でも子どもたちの心にたくさん勇気を与えてくれます。(2003年1月永眠)
どの絵本も、主人公は、小さかったり、のろまな乗り物だったり。
「しょうぼうじどうしゃじぷた」と「のろまなローラー」では、どこに行っても周りの立派な乗り物に、その容姿をバカにされ、いじけて、くじけそうになりますが、それでも、自分にしかできない仕事を自分なりにこなし、最後は、その活躍ぶりを皆が認めてくれ、自信をもって前に進むのです。
「とべ!ちいさいぷろぺらき」と「ちからもちのタグボートとーとー」では、はじめてのフライトや初仕事に不安をもつ主人公に、大きなジェット機
や貨物船
が励ましの言葉を優しくかけてくれて、勇気を与えてくれる。そして最後は頑張りぬき、前に向かって進んでいきます。
これまでは年長さんで一番大きかったのにね、6年生がすごく大きく見えて、自分がとても小さく感じる。小学校に入ったばかりで、環境の変化に慣れず、まだ不安が残る子供たちに、
ぜひ読んであげて欲しいなぁと思います。
個人的な話で恐縮ですが…。
昔、まだ小学校にあがったばかりの息子を、
夜1人の残して、どうしても外出しなければならない緊急の用事がありました。寝かしつけてから出かけようとしましたが、私が帰ってくるまで起きていると言い張り、後ろ髪引かれる思いで出かけました。
私が帰宅したとき、息子はソファで眠っており、傍らに「しょうぼうじどうしゃじぷた」の絵本がありました。淋しくなって、本棚から自分で選び、慣れない夜の留守番、独りぼっちで心細くなって、大好きだったこの絵本を読んで、自分を慰めていたようです。あぁ…可愛いあの頃に戻ってぇ(笑)
自分が大好きだった絵本、あるいは、心の支えになったであろう、お子さんが大好きだった絵本を、ときには本棚から取り出して、読んであげてはいかがでしょうか?
子どもが不安なときや落ち着かないときは、「あぁ、その話、知ってるよ~」なんて言われて、気乗りしない素振りでも、読み始めると、耳
をダンボにして、聞いてくれてるもの。ストーリーを知っている聞きなれた物語に、妙に心落ち着くこともあるようです。
よく、高学年のおはなし会用に「高学年向けのお話を…」と、オファーされますが、小さい時に読んでもらった昔話を年齢を重ねた今、また聞くと、「こんなお話しだったっけ?」と、違った印象を持ったり、読んでもらった小さい頃情景を思い出したりするようで、はじめは、「ふふん!
」と、斜に構えて聞いている子どもたちも、読み終わるころは、あらまぁ~可愛い子どもの顔に
。
何学年にもまたいで、同じお話を読み聞かせたときは、各学年で反応が異なり、ハマる箇所、ウケる
(笑える)箇所が、まったく違って、面白い。
成長するってこういうことかも…と気付かされます。
大人はなおさらです。同じ昔話や童話でも、小さい頃は、主人公の気持ちで聞いていたはずなのに、鬼婆の気持ちやおばあさんの気持ちになって聞いたりね…(笑)小さい頃は気がつかなった話の「オチ」が、数十年して「今分かった
」ということもしばしば。
しかし…男児の乗り物好き
は、しょうがないですね~。男の性(サガ)だね。
特に「はたらく車」が大好きだった息子。あれは2歳のとき。ある日始まったマンション建設。それも真向かいで。いろんな「はたらく車」が次から次へとやってきて…。更地にするところから完成するまで、毎日のように見に行ってました。交通誘導警備のおじさんと仲良くなって、工事現場の事務所にまで入れてもらったり、クレーン車に乗せてもらったり…。雨の日
も風の日
も、炎天下
も。おかげで、私は、今になってシミがすごいです…
。なんてね。
1963年「しょうぼうじどうしゃじぷた」
1965年「のろまなローラー」
1989年「とべ!ちいさいぷろぺらき」
1997年「ちからもちのタグボートとーとー」
乗り物中心に描き続けた山本忠敬さんのイラストは、1960年代発行の2冊は、やはり時代を感じさせるものですが、内容は、今でも子どもたちの心にたくさん勇気を与えてくれます。(2003年1月永眠)
どの絵本も、主人公は、小さかったり、のろまな乗り物だったり。
「しょうぼうじどうしゃじぷた」と「のろまなローラー」では、どこに行っても周りの立派な乗り物に、その容姿をバカにされ、いじけて、くじけそうになりますが、それでも、自分にしかできない仕事を自分なりにこなし、最後は、その活躍ぶりを皆が認めてくれ、自信をもって前に進むのです。
「とべ!ちいさいぷろぺらき」と「ちからもちのタグボートとーとー」では、はじめてのフライトや初仕事に不安をもつ主人公に、大きなジェット機


これまでは年長さんで一番大きかったのにね、6年生がすごく大きく見えて、自分がとても小さく感じる。小学校に入ったばかりで、環境の変化に慣れず、まだ不安が残る子供たちに、

個人的な話で恐縮ですが…。
昔、まだ小学校にあがったばかりの息子を、

私が帰宅したとき、息子はソファで眠っており、傍らに「しょうぼうじどうしゃじぷた」の絵本がありました。淋しくなって、本棚から自分で選び、慣れない夜の留守番、独りぼっちで心細くなって、大好きだったこの絵本を読んで、自分を慰めていたようです。あぁ…可愛いあの頃に戻ってぇ(笑)
自分が大好きだった絵本、あるいは、心の支えになったであろう、お子さんが大好きだった絵本を、ときには本棚から取り出して、読んであげてはいかがでしょうか?

子どもが不安なときや落ち着かないときは、「あぁ、その話、知ってるよ~」なんて言われて、気乗りしない素振りでも、読み始めると、耳

よく、高学年のおはなし会用に「高学年向けのお話を…」と、オファーされますが、小さい時に読んでもらった昔話を年齢を重ねた今、また聞くと、「こんなお話しだったっけ?」と、違った印象を持ったり、読んでもらった小さい頃情景を思い出したりするようで、はじめは、「ふふん!


何学年にもまたいで、同じお話を読み聞かせたときは、各学年で反応が異なり、ハマる箇所、ウケる

成長するってこういうことかも…と気付かされます。
大人はなおさらです。同じ昔話や童話でも、小さい頃は、主人公の気持ちで聞いていたはずなのに、鬼婆の気持ちやおばあさんの気持ちになって聞いたりね…(笑)小さい頃は気がつかなった話の「オチ」が、数十年して「今分かった

しかし…男児の乗り物好き

特に「はたらく車」が大好きだった息子。あれは2歳のとき。ある日始まったマンション建設。それも真向かいで。いろんな「はたらく車」が次から次へとやってきて…。更地にするところから完成するまで、毎日のように見に行ってました。交通誘導警備のおじさんと仲良くなって、工事現場の事務所にまで入れてもらったり、クレーン車に乗せてもらったり…。雨の日












初等での読み聞かせは、子どもたちの笑顔

定例会では、本



まずは、4月19日(木)10:30~ 第1回定例会を開催いたしますので、
子どもの本の会の活動にご興味・ご関心のある方は、ぜひ定例会にお越しください。
お待ちしております
