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子どもの本の会

子どもたちにはありったけのお話をきかせよう。やがて、どんな運命もドッヂボールのように受け止められるように。(茨木のり子)

6月の定例会のお知らせ

2012年06月09日 | 日記
大型の台風4号もどうにか、夜のうちに通過してくれて、無事にお子は登校しました。



まったく、読み聞かせと関係ない話かもしれませんが…。



学習指導要領が改訂され、仕事柄、新課程の教科書のチェックをしておる。

特に高校生物にいたっては、バイオサイエンスの発展が目覚ましいということもあって、我々が習得した頃とは、内容が遥かに進んでおり、「ここまで教科書に載せるのか~!」と驚くばかり。

入試問題なども、最新のバイオ技術(PCR法とか以前は無かったし…)を問われたり、サイエンス系時事問題のチェックも欠かせないので受験生は大変だなぁ~。

日々、科学系(おもに生物寄り)のニュースをチェックしていると、

我々が教科書で習ってきたことが覆されるような内容があったり…

DNAは染色体の中で適当に折りたたまれている
→http://www.nig.ac.jp/Research-Highlights/992/1018.html
きちんと折りたたまれていると習ったんだよね、たしか…

肝臓の再生を担う肝細胞の驚くべき性質を解明
→http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_240601_02_j.html
いろんな常識が覆されちゃうんですよね~。

そういえば、昔は、かさぶたをつくった方が傷口の治りが早いと言われていたのに、今では消毒もしないでさっと洗って湿潤状態にした方が治りも早いし傷も残りにくいそうな…。

やぎゅうげんいちろうさんの『かさぶたくん』の今後が心配…。


それに、こ~んなブタちゃんが作られていたり…
免疫不全ブタ開発に成功 体内で人間の肝臓作れる可能性
→http://digital.asahi.com/info/?ref=comkiji_a

将来、養豚業者は食肉用ではなく、臓器培養用のブタちゃんで販路拡大?なんちゃって。


真理の探究から医療に役立つのは素晴らしいと思う反面、どこまで神の領域に入り込むつもりなのか…と、いつも思ってしまうのは私だけ?

『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子/幻冬舎

2012年06月02日 | 日記
久しぶりに、感動。

最近、「挨拶してくれない」「誰もねぎらってくれない」「感謝されない」「誰も認めてくれない」など、など、「くれない族」になっていた私。

渡辺和子先生のメッセージのひとつひとつが、沁みて、沁みて…。

読後の清涼感を何度も味わいたくなって、もう三度も読みかえしてしまいました。

大変読みやすい文章。

著者のマザー・テレサのような優しい言葉が、すーっと入ってきます。


以下、本文より抜粋。


「置かれたところで咲く」この生き方は、私だけでなく、学生、卒業生たちにも波及しました。

ノートルダム清心女子大学にも、自分の本意ではなく、この大学に入学した"不本意入学者"がいます。

その人たちにいう、「時間の使い方は、そのまま、いのちの使い方なのですよ。置かれたところで咲いてください」という言葉は、私自身の経験から裏打ちされているからでしょうか。学生たちの心にも響いて、届いてくれるようです。

結婚しても就職しても子育てをしても、こんなはずじゃなかったと思うことが次から次に出てきます。そんな時も、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。

どうしても咲けないときもあります。

雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時は無理に咲かなくてもいい。

その代りに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。

次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。

どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう。

境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。

「現在」というかけがえのない時間を精一杯生きよう。



子育てについて。

「子どもは親や教師の『いう通り』にならないが、『する通り』になる」
子どもに何かを伝えるのに言葉はいらない。ただ、誠実に努力して生きていくだけでいい。


子どもに、もっとちゃんとしなさい、本読みなさい、努力しなさいと言っている自分が、一番努力していない…。

子どもに負けないように、努力をしていこうと思う。

まだ花は咲かせられないかもしれないけれど、根をしっかり張ろう。