物欲大王

忘れないために。

親父入院中(小ネタあり)

2007年05月08日 01時02分08秒 | 日記
親父が3月から入院している。
病名は癌(がん)である。
が~~~~ん。

すまん。一度言ってみたかったんだ。

2~3年前から小便の出が悪かったそうだが、親父は大の病院嫌い。
最近まで放置していたらしい。
我々家族も「年なんだね」と軽く考えていたのが間違いだった。
3月初旬に症状が悪化。小便が出ないことはもちろん、食事をしても
「なんでこんなマズイ物を出すんだ。妻は」と思ったらしい。
さすがにヤバイと思ったのと、母の説得もあり(やっと)病院へ行った。
色々調べて貰い、検査の結果は「ぼうこう癌」と「直腸癌」。
幸いにも他の臓器には転移しておらず、癌を取ってしまえば生存出来るそうだ。
手術は無事成功。今後は人工肛門、人工膀胱の生活である。
腹の両側に穴があり、そこにストマと呼ばれる袋を着け、便及び尿を排出する。
さすがに落ち込むかな?と思ったが、本人は「これでトイレに行かなくて済む」と喜んでいたので安心。
病の根元であるガンを取ったので死の不安は無くなったのだが、心配は年齢である。
だってウチの親父

75歳。おじいさんなのである。
術後は痩せちゃって痩せちゃって……1~2週間は体力が回復しなくてしかも熱だしちゃって……
ず~~と寝たきりで正直「ああ。このまま死んじゃうのかな。」とマジで思った。
しまいにはお袋まで鬱(うつ)になっちゃって……
(お袋の鬱は同じ病院の精神科の先生が良い先生だったので回復しました)

と、色々あったが最近は少し元気になってきたようで先日見舞いに行ったら夫婦で談笑していた。
まじ安心。
お医者さんによると「いつでも退院できる」そうだが大問題発生。
親父、院内感染。隔離部屋。
病室入るのに消毒して、手袋して、マスクして……もう大変。
親父も個室に入ってしまったもんだから、「俺死ぬのかな」と不安になってしまったらしい。
「残念だけど、まだ死なないようだよ」と言ってやったら笑ってた。
少しずつ、少しずつ良くなっていけばいいな。
本人は「あと5年は生きる」と言っているのでそれを期待しよう。
ま、ゆっくりとゆっくりと。

さて、手術前の親父のネタがある。
入院当初は検査だけだったので結構ヒマをもてあましていた親父。
お袋にノートパソコンを持ってこさせ、DVD鑑賞をしていたそうだ。
シニア向けのパソコン教室の先生を務めている親父。何処へ行くにもパソコンを持っていったらしい。
それがいけなかったのかAC電源のコードが断線してしまった。
親父は元電気屋。昭和1ケタの電気屋である。
テレビが壊れれば、くわえタバコで直してしまう戦前生まれの電気屋なのである。

そこで親父。
直してしまえ。
早速お袋に電話。「工具が入っている袋を持ってこい」
お袋、嫌々ながら工具を届けに病院へ。
親父、早速修理開始。
断線なのでハンダとハンダごて。
因みに病院である。お袋曰く「もう凄いニオイがするのよ」。
そりゃそうである。病院なのだ。誰も病院でハンダのニオイがするとは夢にも思っていないだろう。
修理中、さすがにバレるとマズイので親父はベットの隅に隠れ、それをガードするようにお袋が立っていたそうだ。
隠れてもニオイでバレるだろう。おい。


「志村!後ろ!後ろ!」じゃないけど、
親父!ニオイ!ニオイ!
○○病院の皆様まぢすいません。

手術前は「親父たのむから大人しくしてくれ」と思ったほど元気(?)だった親父。
最近はだいぶ痩せ細ってしまった。仕方がないことだが息子として弱々しい親父の姿は見たくない。
親父早く元気になってくれ!そして
今度はテレビでも直してくれ。

病院で(笑)。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まっぴ@後輩)
2007-05-12 12:27:14
親父さんすげー(笑)



病院で半田付けとは…



オレも入院したら、何か伝説を残したい(笑)
返信する

コメントを投稿