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The Pre-Raphaelite Legacy―British Art and Design from the Metropolitan's Collection

2014-02-18 22:07:17 | 番外編

(Burne-Jones 'The Love Song', 1868-77, Metropolitan Museum of Art)

The Pre-Raphaelite Legacy―British Art and Design from the Metropolitan's Collection

(Metropolitan Museum of Art, May 20―October 26, 2014)

"MET"の愛称で親しまれているメトロポリタン美術館(ニューヨーク)。
世界有数のコレクションを誇る同美術館と、ニューヨーク近代美術館(略称:"MOMA")は、同市を訪れる際には決して見逃せない。

現在、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで「ラファエル前派展」が開催されている。
同展覧会を訪れた感想については、2月14日のブログ記事に綴っている。

今回紹介する美術展は、同じくラファエル前派の作品を扱うものである。

とはいえ、テート美術館(イギリス)のコレクションから構成された、いま東京で開かれている「ラファエル前派展」がそのまま巡回するわけではない。
あくまで"MET"に収蔵されている作品が展示されることになっている。

こちらが、"MET"公式HPに掲載されている「ラファエル前派展」開催予定に関する告知記事である。

今年の5月から10月にかけて開かれる予定の同展覧会は、いま貼り付けたページでも書かれているように、ラファエル前派の運動「全体」を捉えようとするものではない。
現在六本木で開かれている展覧会とは異なり、いわゆるラファエル前派の〈第二世代〉に焦点を当てるものである。
つまり、バーン=ジョーンズやモリスが展示の中心となる。

先ほど貼り付けたページの記事を読んで、今回この美術展を紹介しようと思ったのには理由がある。
その記事の最初の二行がきわめて洗練されていたためである。

引用しておこう。

Young and impassioned, the Pre-Raphaelite Brotherhood sought to revitalize mid-nineteenth-century British painting with the sincerity and vivid intensity they admired in medieval and early Renaissance art.
Although the Brotherhood was short-lived, its influence was profound.


簡潔ながら端的に、ラファエル前派の運動の本質を捉えている。

たしかに、目新しい要素は何もないかもしれない。
しかし、一語たりとも無駄な語句はなく、言葉の選択もきわめて良質のものである。

私が辞書を作ったなら、「ラファエル前派」の定義は上のものと全く同じものを採用するだろう。
もっとも、Wikipediaの解説の最初の二行くらいは頭に要るだろうが。

["The Pre-Raphaelite Brotherhood (also known as the Pre-Raphaelites) was a group of English painters, poets, and critics, founded in 1848 by William Holman Hunt, John Everett Millais and Dante Gabriel Rossetti.
The three founders were joined by William Michael Rossetti, James Collinson, Frederic George Stephens and Thomas Woolner to form the seven-member 'brotherhood'."]

紹介記事の紹介であった。

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