<三井住友銀行>仏系信託銀買収へ 富裕層ビジネス強化
毎日新聞 7月24日(水)19時44分配信
三井住友銀行は24日、フランスの金融大手ソシエテ・ジェネラルのグループで、国内で信託事業を展開するソシエテジェネラル信託銀行(東京都港区)を買収し、完全子会社化すると発表した。買収額は非公表だが、数百億円規模とみられる。メガバンク3グループは国内でも市場拡大が見込める富裕層を対象とした事業に力を入れている。三井住友銀は富裕層に強い同信託銀の買収により、富裕層ビジネスをさらに強化する。
同信託銀の預かり資産は今年3月時点で4079億円。「プライベートバンキング」と呼ばれる富裕層向け事業に特化しており、オーダーメードの資産運用の提案などを手がける。三井住友銀は以前から英大手銀バークレイズと提携して同様のサービスを手がけており、さらに拡大させる。
三菱UFJフィナンシャル・グループは昨年12月、富裕層ビジネスに強い三菱UFJメリルリンチPB証券を完全子会社化した。みずほ銀行も全国に約1500人の担当者を配置して富裕層である企業オーナー層を開拓するなど、各社が富裕層事業を競い合っている。【高橋慶浩】