Those Were The Days of My Life

I will send you to The Path of Nevermore...
2度と戻れない過去への招待状

ROCK AID ARMENIA

2006-02-27 21:13:53 | Music
1988年12月に起こったアルメニア地震の被災者を救済する目的で設立された基金「Life Aid Armenia」のチャリティー活動のひとつとして実現したプロジェクト「ROCK AID ARMENIA」。
タイトル通り、ディープ・パープルの「Smoke On The Water」を14人の豪華絢爛なミュージシャンがセッション・レコーディングし、これはそのメイキング映像が収録されているLDです。
商品化される前に英国でTV放映されたそうです。



参加メンバーが凄い!

Ritchie Blackmore(Deep Purple)Guiter
Dave Gilmour(Pink Floyd) G
Tony Iommi(Black Sabbath) G
Alex Lifeson(Rush) G
Brian May(Queen) G
Bryan Adams Vocal
Bruce Dickinson(Iron Maiden) Vo
Ian Gillan(ex-Deep Purple) Vo
Paul Rodgers(The Law) Vo
Chris Squire(Yes) Bass
Keith Emerson(ELP) Keyboards
Geoff Beauchamp (Eighth Wonder) G
Geoff Downes(Asia) Key
Roger Taylor(Queen) Drums


最初にアルメニア地震の被災地の映像がモノクロで映し出され、次にホスト役のトミー・ヴァンス(*1)が登場し、概要を説明します。

そしていよいよレコーディング開始...
場所はロンドンのメトロポリス・スタジオ。
1989年7月8日、機材のセッティングが行われる中、最初にロジャー・テイラーがブロンド美女(*2)を従えてスタジオ入りします。
このときブライアン・メイは左上腕を骨折していたにもかかわらず、三角巾で腕を吊った姿で「応援」に駆けつけたようです。
インタビューで「スケートボードと喧嘩して負けて骨折した」と言っています。
いい年してスケボーなぞやって、派手に転倒したってことでしょうか?

次にクリス・スクワイアが来て、ロジャーと共にリズムセクションのレコーディング。
ロジャーとクリスが一緒にインタビューを受ける映像が挿入されていて、参加した経緯や、2人のセッションは今回が初めてだということなどを話しています。

骨折したブライアン・メイの穴埋めに、ジェフ・ビーチャムが駆けつけました。
その経緯をインタヴューで喋っています。

次にジェフ・ダウンズ。
彼はこのレコーディングの共同プロデューサーも務めたそうで、インタヴュアーに「意見の食い違いは?」と質問され、「そういう問題は昨日のリハで解決済みだ」と答えているのですが...後に微妙なシーンも出てくるんですけどね(苦笑)。

ポール・ロジャース登場。
ロジャーに、ドラムの入り方に関して提案をしています。

そしてイアン・ギラン登場。
彼もまた、ロジャーのドラムに対して意見しています。
「シロウトさんには泣かされるよ」だそうで...これって嫌味?

場面変わって、8月5日。
リズム・ギター録りは完了し、リード・ギターのオーバー・ダブの準備ができたということで、デイヴ・ギルモアとブライアン・メイ登場。
ブライアンは無事ギプスも外れたようで、デイヴ・ギルモアと初めてのセッション。
このセッション、このLDのなかで私が最も苦手なシーンです。
この2人のギターの音が重なるとかなりnoizy(爆)。
デイヴ・ギルモアが弾くと、スモーク・オン・ザ・ウォーターがまるでピンク・フロイドの曲のように聴こえます(笑)。
デイヴ・ギルモアはインタヴューで「厄介者がいなくなったからピンク・フロイドのツアーを楽しくやれた」と言っていて、「ロジャー・ウォータースのこと?」とつっこまれると「さあね」などと笑っています。
ブライアンは学生時代に見たディープ・パープルのライヴの話をして、イアン・ギランを褒めています。

で、褒められたイアン・ギランのヴォーカル録り、なのですが、調子よく歌っていた彼は途中で歌詞を忘れて「参ったな」と中断。
バックの音なしで聴くイアン・ギランのヴォーカルはなかなか聴きごたえがあります。

場面変わって8月27日。
トニー・アイオミ登場です。
ブライアンとセッションするのですが、ブライアンの嬉しそうなこと(笑)。
演奏はもちろん、インタビューも息がピッタリって感じで、和気藹々としたシーンが見られます。
ブライアンは「リッチーが弾くと僕たちがかすむ。リッチーに会いたい。早く来ないかなぁ」と言っています。

そしてついにリッチー・ブラックモア登場。
どうやらブライアンは先に帰ってしまった模様。
で、リッチーはスタッフ相手に怪談話なぞしています(笑)。

次にキース・エマーソン登場。
「Fanfare For The Common Man」のフレーズを弾いています。
彼がキーボードを操ると、スモーク・オン・ザ・ウォーターがELPの曲に聴こえてしまいます(笑)。
インタヴューでこの企画を褒め、「1曲じゃ足りない」と言っています。
とってもゴキゲンなキースは、ジェフ・ダウンズと1台のピアノで連弾し始めます。
これはかなり貴重な映像ではないかと。
キースとイアン・ギランのインタヴュー・シーンでは、イアン・ギランがブライアン・メイのことを「憧れのヒーロー」と言っているのですが...これは果たして本気?それとも嫌味?

ブルース・ディッキンソンとブライアン・アダムスも登場し、ブライアン・アダムスはイアン・ギランと一緒に歌録りしています。

そして最後にアレックス・ライフソン登場。
彼が弾くとスモーク・オン・ザ・ウォーターがラッシュの曲に聴こえます(笑)。

メイキング映像はここまで。

Life Aid Armenia のスタッフが、このプロジェクトによる収益金の使い道について語る映像の後「Smoke On The Water '90」が通して流れて終了です。

ロジャー・ファンのfooさんのblogでこの映像の事が話題に上るまで、コレを持っていることをすっかり忘れていました
この作品は残念ながらまだDVD化されていないようです。
とても貴重で興味深い作品ですから、是非DVD化して欲しいですね。


(*1) BBC Radio1のDJだそうです。
(*2) 多分、ロジャーの当時の彼女デビー・レングではないか、と。




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これ、メンツは凄いんですけど… (フレ@ロック好きの行き着く先は…)
2006-02-27 22:31:12
って感じなんですけど、やっぱりその豪華さから目がいっちゃいますね♪



ところで、大変素晴らしい資料が並べられていて実に面白いのでリンクしちゃっていいですか?お願いしますっ!
返信する
>フレ@ロック好きの行き着く先は…さん (koebi)
2006-02-27 22:59:49
嬉しいお言葉ありがとうございます



確かにコレは、豪華メンバーが集まればいいってもんじゃない、ということを如実にあらわしているような気がしないでもない...ってことで

ま、チャリティーだし、豪華メンバーのおかげで売り上げが増えてよかったんじゃないか、と。



私の場合「資料があっても記憶が無い」というお恥ずかしい状態ですが、TBもリンクも大歓迎ですので、これからもどうぞヨロシク♪
返信する
オオ、マニアックな! (giantmcs)
2006-02-28 18:19:55
メイキングとは素晴らしいものを持ってますね。なかなか買う気になれない(失礼!)ものだったりするから貴重です。この曲については知ってたけど、somoke..があんあmり好きじゃなかったし、Live Aid後の様々なチャリティものはサンシティ以外は敬遠しちゃいました(Farm AidとかPrince Trustも...)サンシティはアパルトヘイト反対という明確な大義があったから買いましたが、映像はないんだろうな~。
返信する
>giantmacsさん (koebi)
2006-03-01 02:46:26
これは「Smoke~」が苦手な人にとっては拷問のような作品ですよ~

45分間ずっと同じ曲が繰り返し繰り返し...(爆)。



サンシティは確かジャンルを超えた豪華メンバーが名を連ねていましたよね。

「サンシティ」ってクイーンにとってはNGワードなんです。

ま、ライヴ・エイドで汚名返上できた、ってことで
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。