海辺の町から

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ライオンのおやつ

2020-10-18 12:00:49 | 日記

  燃えるような朝焼けです。


  挿し木で次々に増えるベゴニア


ブロ友さん一押しの本「ライオンのおやつ」
電子図書お試し読みをして続きが読んでみたくなりネット注文
一昨日届来ました。はやる気持ちを抑えその日は封印
昨日は陶芸教室に出掛け思い通りにいかない作陶に気が滅入り
何年続けて居るのだろうかと情けなくなってきたのです。 
その様な中 封印していた本を手にして滅入っていた気持ちが軽くなり
一気に読んでいました。
文藝春秋で芥川賞受賞作品が発表されその掲載本と
本屋大賞の本はなるべく読んでいたのですが
「ライオンのおやつ」は本屋大賞ノミネート作品と言う事で
手に取ることも無く通り過ぎていた本でした。
終末期の人達の集うホスピスを舞台に
ホスピスと入所者の心温まる人間模様が描かれ
題名のライオンとは入所者が敵に襲われる心配の無い
安心して終末期を迎えることが出来るライオンの家つまりホスピスの名前です。
人生の最後に食べたいおやつを文章を添えリクエストして貰い
毎週日曜日おやつの時間に入所者の誰かがリクエストしたおやつを頂くのです。
ステージⅣの末期癌患者 主人公雫のホスピスに来てからの
一月間の終末期を心穏やかな気持ちで迎えられるよう緩和ケアを大切に
最後まで寄り添う人達との交流を描いているのですが
早世を除けばある意味幸せな人生のしまい方だと思いました。
死を前にして暗くなりがちですが未来に明るさの見える
ほろりとした 秋の日の爽やかな読後でした。
  輝いていた言葉  感情は光の速さで心を駆け巡っている。
           黄色い色を見るたびに心の夜空に瞬く星が増えていく。
           人の幸せっていうのは どれだけ周りの人を笑顔に出来たかだと思う。