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2014年4月29日(火)23:26
(毎日新聞)
那覇空港に進入中のピーチ・アビエーション機が28日、着陸をやり直した重大インシデント。機体は海面からわずか75メートルまで降下し、あと20秒前後、回避操作が遅れれば海面への接触も起こり得た事態だった。定時就航率の高さなどで人気が高く、LCC(格安航空会社)の中でリーダー的存在だった同社。今月24日には「機長不足」を理由に5月から10月にかけ最大2088便の欠航を発表したばかり。乗客からは「安全面は大丈夫か」と不安の声も出た。
ピーチ社などによると、トラブルのあった252便は新石垣空港を定刻から17分遅れの午前10時52分ごろに出発。当時は前線の影響で小雨が降り、低い高度に雲があったが、視界は5キロほどあり、進入に支障が出る状態ではなかったという。国交省はピーチ社から「機長が(降下開始時に)航空管制官から指示を受けたと勘違いした」との報告を受けているという。
関西国際空港でピーチ便に乗ろうとしていた乗客からは不安の声が聞かれた。松山行きに乗る妻を見送りに来た大阪市都島区の会社員、大野祐介さん(47)は「私も月1回はピーチを使う。先日、パイロットが病気などで不足し運航便を減らすとニュースになったばかり。パイロットの疲れがたまっているのかなと思ってしまう」と心配そう。同じく松山行きの便を待っていた松山市の自営業、小島江梨加さん(27)は「月2回はピーチを利用して関空に来ている。安くて安全がピーチの魅力だと思っていたので不安だ」と話した。【山田泰正、山田毅】
ピーチ機、勘違いで異常降下 警報作動、着陸やり直し
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2014年4月29日(火)19:13
朝日新聞
28日午前11時45分ごろ、新石垣発那覇行きピーチ・アビエーション252便(エアバスA320型)が着陸直前に海面に異常接近した。警報装置が作動したため、同機は緊急に上昇して着陸をやり直し、約20分後に着陸した。乗客53人と乗員6人にけがはなかった。
国土交通省によると、トラブルがあったのは滑走路の手前約7キロの海上で、本来は高度300メートルを保つ必要があるが、警報が作動した時点で高度104メートルに下がり、その後75メートルまで下がったという。機長は「管制官から降下の指示を得たと勘違いした」と説明しているという。
当時は雨で視界が悪く、管制官の指示で高度を決める進入方式だった。通常は着陸に備えて滑走路の手前5キロ付近で車輪を下げるが、同機は約11キロ手前で車輪を下げ、着陸の最終態勢に入っていた。ピーチ社によると機長はアルゼンチン国籍の男性で45歳。比較的ベテランだという。
海面に異常接近、アルゼンチン人機長が急上昇
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2014年4月30日(水)09:24
読売新聞
国土交通省は29日、那覇空港に着陸しようとしていた格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪)の旅客機が、本来の高度を約230メートル下回り、海面から約75メートルの高さまで降下していたことを明らかにした。
海面などへの異常接近を知らせる対地接近警報装置(GPWS)が作動したため同機は急上昇し、けが人はなかったが、運輸安全委員会は同日、事故につながる恐れのある「重大インシデント」にあたるとして調査を始めた。
国交省によると、GPWSが作動するケースは年10件程度あるが、今回のように緊急回避操作を必要とするほど陸地や海に接近するのは異例だという。
トラブルがあったのは28日午前11時50分頃。同社の新石垣発那覇行き252便(エアバスA320型機、乗員乗客59人)は、高度約300メートルを維持して空港に近づき、滑走路の手前約5キロで降下を始める必要があった。しかし同機は約10キロの地点から降下を始め、約7キロの地点で高度が約100メートルになり、GPWSの警報が鳴った。
アルゼンチン国籍の男性機長(45)はすぐ機首を上げるなどの回避操作をしたが、同機は上昇に転じるまでさらに約25メートル降下した。同機はその後、着陸をやり直し、午後0時10分頃、那覇空港に着いた。