STAP細胞 丹羽氏 遅い段階で論文参加 http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140408087.html へのリンク 2014年4月8日(火)08:03
(産経新聞)
英ネイチャー誌に掲載された2本のSTAP論文の著者は計14人で、STAP細胞の作製に関する主論文では8人が実験や執筆などを担当。このうち責任著者は4人で、小保方晴子氏が筆頭著者となった。
共著者のうち、理研の検証実験に参加する丹羽仁史氏は昨年1月、実験チームに参加。幹細胞を専門とする立場から細胞の性質や論文の構成について助言したが、自身は実験をしなかったという。調査委員会は「論文作成の遅い段階で参加した」として、不正はなかったとした。
丹羽氏は7日の会見で論文不正に気付かなかったのかとの問いに対し「おかしいところに気付けば直していた」と否定。不正疑惑が浮上した今年2月以降、小保方氏によるSTAP細胞の再現実験を3回見たという。
責任著者のうち、理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長は小保方氏を指導する立場で、全体の統括を担当。また、元理研の若山照彦山梨大教授はSTAP細胞をマウスの胚に移植する実験を担当し、いずれも「不正はないが責任重大」とされた。
丹羽、笹井、若山の3氏は論文撤回に賛成しているが、小保方氏と留学中に指導した米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授は撤回に反対している。
STAP細胞 検証実験 「細胞の存在」否定は困難 http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140408086.html へのリンク 2014年4月8日(火)08:03
(産経新聞)
「本当に存在するかは、やってみないと分からない」。STAP細胞の存在を調べる実験の見通しについて、こう説明した理研の検証チーム。論文不正の判明で細胞の存在は大きく揺らいでおり、実験で再現できるかは不透明だ。
検証実験は理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の相沢慎一特別顧問が責任者を務め、論文共著者の丹羽仁史氏が実験を担当する。本来は担当すべき小保方晴子氏は「実験できる精神状況にない」(相沢氏)として、検証チームには参加しない。相沢氏は「存在すると信じて検証するのではない。これだけ疑義があるので」と慎重な姿勢を示した。
検証実験は、紫外線を当てると細胞が光るように遺伝子操作したマウスを作り、そのリンパ球や肝細胞を弱酸性溶液で刺激してSTAP細胞を作製。これを受精卵(胚)に注入して育てた胎児の全身の細胞が光るか調べ、作った細胞の万能性の有無を確認する。
論文と同様のリンパ球による実験を9月末に終わらせ、さらに厳密な解析が可能な肝細胞による実験に移行。来年3月末に最終報告をまとめる。約1年に及ぶ実験の総経費は1300万円で、成功した場合は研究者を対象に講習会を開くなどしてノウハウを公表し、第三者機関の再現を待つ。ただ細胞が存在しない場合、どの段階で「ない」と見極めるかは困難だ。相沢氏は「なぜできないかを期限内で説明するのは極めて難しいだろう」と話した。
STAP細胞、仮説に戻った…論文共著の丹羽氏 http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/science/20140407-567-OYT1T50099.html へのリンク 2014年4月7日(月)20:52
読売新聞
STAP細胞の論文不正問題で、主な著者の一人である丹羽仁史・理化学研究所プロジェクトリーダー(49)が7日、東京都内で記者会見し、今後1年かけて行う再現実験の内容を説明した。
丹羽氏は、論文撤回に同意したことを明らかにしたうえで「STAP細胞は仮説の段階に戻った」と話し、STAP細胞の有無については予断を持たずに実験する意向を示した。
再現実験は、理研の予算から約1300万円を拠出し、丹羽氏ら6人が担当。血液や心筋、肝臓などの細胞からSTAP細胞を作製してみる。7月末に中間報告、来年3月末に最終報告を出す計画だ。
丹羽氏は、ES細胞(胚性幹細胞)など多能性幹細胞の研究者として世界的に知られる。STAP細胞の論文には、専門的見地から助言したが、自分では実験をしておらず、理研調査委員会は1日、「丹羽氏の不正は認められなかった」と結論づけた。その後、論文の著者が会見するのは、この日の丹羽氏が初めて。再現実験の説明が目的で、不正について新たな説明はなかった。
丹羽氏は、小保方氏がSTAP細胞の作製に取り組む様子を、論文発表以降に3回見たが、自分で作製したことはないという。
小保方氏「不安、支えて」 代理人に心境語る http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140408106.html へのリンク 2014年4月8日(火)15:13
産経新聞
STAP(スタップ)細胞の論文不正問題で、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)は8日午前、理研への不服申し立てを前に、代理人弁護士に「不安な気持ちでいっぱいです」と心境を語った。
代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方氏は論文の不正を認定した理研調査委員会の最終報告への不服申し立てと、9日に予定している記者会見を控え、電話で三木弁護士に「不安な気持ちでいっぱいです。頑張ります。支えてください。よろしくお願いします」と語ったという。
小保方氏は「心身の状態が不安定」(三木弁護士)として、7日から大阪府内の病院に入院している。
STAP細胞論文捏造 単独犯説には研究者からも疑問の声上がる http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/postseven-20140408-250224/1.htm へのリンク 2014年4月8日(火)7時0分配信 NEWSポストセブン
理化学研究所(理研)による4月1日の調査報告で、小保方晴子ユニットリーダーが画像を「捏造」したと断定した。それに対し、代理人を務める三木秀夫弁護士を通じてその日のうちに強く反論するなど、彼女は調査の結果をただ待つだけでなく、4人の弁護団をすでに用意するなど準備をしていたとわかった。だが小保方氏の“逆襲”の前途は多難だ。サイエンスジャーナリストの緑慎也氏はいう。
「単純ミスとは言い難い不正があったのは間違いない状況で、彼女の今後の戦い方は難しいでしょう。たとえば彼女が自分だけの責任ではないと訴えたとすれば、それは自分が不正をやっていたことを共同研究者たちが知りえたという意味になり、彼女が意図的にやったと認めてしまうことになる。だから悪意がなかったと主張し続けるしかない。
STAP細胞があったと証明できれば逆転はあり得ますが、理研で行なわれる再現実験には1年ぐらい時間がかかるといわれており、STAP細胞があるかどうかもはっきりしない状況ではそれも厳しい」
理研は、小保方氏の苦境を見越した上で、彼女だけの責任として片付けようとしている節がある。
「文科省は世界最高水準の研究成果を目指すため、『特定国立研究開発法人』に理研を指定する予定だったが、調査報告のあった日に先送りが決定した。理研としては、一刻も早く小保方さんの“単独犯”という形で騒動を終わらせて、他の成長戦略も併せて1000億円規模の補助金を得られ、年俸1億円の研究者登場の可能性もあるこの特定法人指定を獲得したいのが本音だったはず」(文科省関係者)
だが、この単独犯説には、研究者からも疑問の声が上がっている。免疫細胞、血液病理学の権威である難波紘二・広島大学名誉教授が指摘する。
「メディアはほとんど指摘していないが、小保方さんは博士論文で、2010年に出た黒田論文(黒田康勝・東北大学大学院助教)にある、ヒトの骨髄や皮膚の細胞から誘導される多能性幹細胞『Muse細胞』(※注)の追試をやっていたようだ。
しかし、追試だけでは話題にならないので、『完全に体細胞になったものでも同じことができる』と主張した。理研に移ってから、それが『分化しきった体細胞がリセットされてSTAP細胞という万能細胞になる』という論文に化けた。もとは黒田論文の真似なのです。
このコンセプトを小保方さんと理研のどちらが主導したかはわからないが、理研としては特定法人指定を得るための有力な目玉が必要だったのでしょう。“魚心あれば水心”で、小保方さんの自己顕示欲と理研の思惑が合致したということ。
ネイチャーにこの論文が掲載された経緯には、共著者に著名研究者が名を連ねていたことが大きいと思う。それらがすべて裏目に出て、世界の科学史に汚点を残すような大事件が起きたのに、彼女ひとりに責任を負わせるのか? 本来、トップが責任を取るべきことではないでしょうか」
【※注】もともと細胞内にわずかに存在し、皮膚や筋肉、肝臓などのさまざまな細胞に分化できる幹細胞。2010年に東北大学の出澤真理教授が発見し、藤吉好則教授が命名した。
※週刊ポスト2014年4月18日号
小保方氏、聴取で「説明遮られた」…9日に会見 http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/science/20140407-567-OYT1T50077.html へのリンク 2014年4月8日(火)09:01
読売新聞
STAP細胞の論文が不正とされた問題で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)は7日、大阪市内で9日午後に記者会見すると、代理人を通じて発表した。
捏造や改ざんを認定した理研調査委員会の最終報告書に対して8日に不服を申し立て、会見で一連の問題について説明する。小保方氏の会見は、1月末の論文発表後初めて。
代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方氏は7日、体調不良で入院した。申し立てでは「理研の研究不正の規定に該当しない」として、再調査と不正認定の撤回を求め、会見には病院から外出して出席する予定。
小保方氏は、調査委から受けた聴取について「イエスかノーかの質問が多く、説明しようとすると遮られた」と話しているといい、三木弁護士は「結論ありきの調査だ」と述べた。
小保方氏は「自らのミスでこのような事態になったことは申し訳ないが、捏造、改ざんにはあたらない。理研を辞めるつもりはない」と話しているという。