支社が企画して郵便局の窓口で販売するフレーム切手。発行数が3,000枚から10,000枚で、通信販売をしない。たまたま送って貰えたという話も聞くが、だいたいは送って貰えない。
さて、写真付き切手は、切手収集家に厭きられてしまったようで、限られた人しか集めていないようだ。完集すれば、世相を反映した面白いコレクションになると思われるのだが、完集には、未使用を一通り揃えるだけで、いまや一千万円かかるようになってしまった。だから、厭きるというよりも、買い切れなくなったというのが正しい表現かもしれない。
そんな時期に登場したフレーム切手。郵政公社は、写真付き切手とフレーム切手を区別したいらしいのだが、我々にしてみれば、どちらも同じだ。だから、熱心に集めているのは数名で、郵便局の窓口で発売しても売れ残るだろう、とたかをくくっていた。
ところが、即日売り切れが相次いでいる。
これは、誰が買っているのだろう?
完集を目指して全国で売られるものを揃えようとしている収集家が買っていると思えない。地元で発売になる“記念切手”を、衝動買いする“郵便局のお客さん”か? それとも、『郵趣』を読むようなフィラテリストとは別の新しいタイプの収集家が育っているのだろうか?
写真付き切手のチラシを作って販売してきた業者と、この点で話し合ったところ、従来の切手収集家とは違う、別の収集家が育っているような手応えを感じるという。
それは、どんな人々なんだ?